授業名 | ビジネスエコノミクス 2 |
---|---|
Course Title | Business Economics 2 |
担当教員 Instructor Name | 岩田 正隆(Masataka Iwata) |
コード Couse Code | NUC130_N24A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term2 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本科目はMission Statementのうち「ビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出」と強く関連しています。
具体的には、メカニズムデザイン理論の実践的応用について理解し、多様な経済的状況を解釈し問題解決を志向できる人物を育成することにより、上記の目的の達成を目指します。
具体的には、メカニズムデザイン理論の実践的応用について理解し、多様な経済的状況を解釈し問題解決を志向できる人物を育成することにより、上記の目的の達成を目指します。
The content of the current course is strongly related to such part of the Mission Statement as "to create knowledge that advances business and society."
In practice, we are going to achieve the objective above by educating such persons who comprehend logic and manners of commercial application of the mechanism design theory and can deal with various complicated economic situations.
In practice, we are going to achieve the objective above by educating such persons who comprehend logic and manners of commercial application of the mechanism design theory and can deal with various complicated economic situations.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本講義では現実の事業に対するメカニズムデザイン理論の応用事例集を説明、紹介します。マーケットデザイン理論は広くはミクロ経済学の応用にあたります。応用ミクロ経済学の特徴は、市場構造に応じて変化する企業ならびに消費者の動向を説明する点と、加えて、ゲーム理論を用いて経済主体の戦略的なやりとりを記述する点にあります。
本講義は参加者が経済学の基礎的な学習(ミクロ経済学・マクロ経済学)を済ませていることを前提とし、経済学のモデルが幾つも登場します。そのため、講義の序盤ではモデルそのものについて、またそこに登場する分析道具について説明します。ただし毎回、応用的な分野についても触れる予定です。
本講義は参加者が経済学の基礎的な学習(ミクロ経済学・マクロ経済学)を済ませていることを前提とし、経済学のモデルが幾つも登場します。そのため、講義の序盤ではモデルそのものについて、またそこに登場する分析道具について説明します。ただし毎回、応用的な分野についても触れる予定です。
A lecture on practical application of Mechanism Design theory. It presumes that participants have already learned basic contents of microeconomics and macroeconomics.
We study various models of market (structure) and theories of strategic interaction among firms and/or consumers.
The lecturer (I) wishes to deal as many applications as possible, though, simultaneously we have to learn basic theories of economics in order to enjoy their application. Therefore, I have to speak both on pure theories and applications.
We study various models of market (structure) and theories of strategic interaction among firms and/or consumers.
The lecturer (I) wishes to deal as many applications as possible, though, simultaneously we have to learn basic theories of economics in order to enjoy their application. Therefore, I have to speak both on pure theories and applications.
到達目標 / Achievement Goal
メカニズムデザイン理論およびそれを適用可能な事例たちを題材として、企業のさまざまな商業的展開の背景となるロジックを理解し、それを身の回りの観察例の理解に応用することのできる人物を育成することを目的とします。
Using the Mechanism Design theories and their applied cases as resources, we aim to educate such persons who comprehend firms' various patterns of commercial behavior that depends on economic rationality and can apply such knowledge to understand those economic phenomena they personally experience and/or observe.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
経済学理論のビジネスへの実践的応用に関する知識
Knowledge on practical application of economic theory to various patterns of actual business
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 50 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 50 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
●レポートについて:レポートとして(注釈の入った)要約を提出していただきます。
また、内容について問(とい)を立て、それに答えるエクササイズをしていただきます。
要するに卒論を書くための準備的トレーニングです。
●試験に対する学習方法:教科書の理解を前提に論述する問題が出ます。
それに答えられるように勉強をしてきて下さい。
※強化クラブレポートをこの科目に適用するのは止めておいた方がよい、と講師からはおすすめします。
試験を回避して単位取得を目指す者には、極めて高い理解水準を求める方針だからです。
●この科目に対する自学自習方法:
予習範囲を開示しますのでその指示に従って予習をしてください。
復習については、アップロード予定の板書ファイルを手がかりにしながら教科書を読み進んでください。
●ケースや教科書を用いた予習45分~1時間30分、
教科書の読解を主とする復習に1時間30分~2時間強を想定しています。
教科書は予復習のどちらでも読解するので、予習で読解に時間をかければ復習の時間はその分縮む想定です。
●レポート(もしあれば)に対するフィードバックはコースの最終回の時間を使って丁寧に行う予定です。
●中央情報センター(図書館)を利用する予定はありません。
また、内容について問(とい)を立て、それに答えるエクササイズをしていただきます。
要するに卒論を書くための準備的トレーニングです。
●試験に対する学習方法:教科書の理解を前提に論述する問題が出ます。
それに答えられるように勉強をしてきて下さい。
※強化クラブレポートをこの科目に適用するのは止めておいた方がよい、と講師からはおすすめします。
試験を回避して単位取得を目指す者には、極めて高い理解水準を求める方針だからです。
●この科目に対する自学自習方法:
予習範囲を開示しますのでその指示に従って予習をしてください。
復習については、アップロード予定の板書ファイルを手がかりにしながら教科書を読み進んでください。
●ケースや教科書を用いた予習45分~1時間30分、
教科書の読解を主とする復習に1時間30分~2時間強を想定しています。
教科書は予復習のどちらでも読解するので、予習で読解に時間をかければ復習の時間はその分縮む想定です。
●レポート(もしあれば)に対するフィードバックはコースの最終回の時間を使って丁寧に行う予定です。
●中央情報センター(図書館)を利用する予定はありません。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
オークション理論とビジネス●使用するケース
教科書pp.31-38: オークションにおける第二価格方式の実用性第2日(Day2)
オークション理論とビジネス、特に発行(電子)コインの取引●使用するケース
教科書pp.52-58: 金融商品に関する二段階の市場構造教科書pp.59-65: オークションの(支払い)方式たち
教科書pp.66-70: 不動産オークションの場合
第3日(Day3)
コイン販売と住宅市場への応用可能性●使用するケース
教科書pp.76-79: プライマリー市場、封印型と公開型教科書pp.79-88: サカイコインをつくって売るには
教科書pp.89-95: ヒーローカードの事例
教科書pp.95-100: オークション設計に関する実務者の試行錯誤
第4日(Day4)
組み合わせて売る:多種財について同時進行するオークション●使用するケース
教科書pp.111-114: 周波数オークションに関する失敗例教科書pp.114-118: 周波数オークションの事例
教科書pp.118-125: 住宅販売への応用可能性
教科書pp.125-138: マッチング理論、研修医マッチングの事例
教科書pp.139-145: 学校選択マッチングの事例
教科書pp.145-151: 財の数が膨大である事例の対処(マンション物件販売の場合)
第5日(Day5)
マッチング理論●使用するケース
教科書pp.155-166: 学生寮の部屋交換の場合教科書pp.167-174: 強コア配分とTTCアルゴリズム
教科書pp.175-177, pp.178-180: TTCアルゴリズムの実用化と、腎移植マッチング
教科書pp.180-187: 司法書士レーティングをつくるには
第6日(Day6)
多数決システムの難点と改良案(ALIS)●使用するケース
教科書pp.208-210: 単純な多数決制度のもつ欠点教科書pp.200-208: ALISの提案するクオドラティック投票(QV)
教科書pp.208-219: マジョリティ・ジャッジメント(MJ)
第7日(Day7)
改良版の投票システム:その実践例●使用するケース
(教科書pp.226-230: マジョリティ・ジャッジメント(MJ)に関するおさらい)教科書pp.230-239: MJの実践事例 (記事の新カテゴリ選択の場合)
教科書pp.240-244: 選択肢どうしの距離を測る
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
発言点が平常点の枠を兼ねています。平常点に関する評価は発言点を動かすことで行ないます。
単位発行に関して相対評価を行いますが、さすがに素点が極端に低い者は落第させようと思っています。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 30 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 30 % |
予習レポート Preparation Report | 0 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 20 % |
期末試験 Final Exam | 50 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
発言30点、課題レポート20点、期末試験50点です。これ以外の評価基準を設けることはありません。発言点が平常点の枠を兼ねています。平常点に関する評価は発言点を動かすことで行ないます。
単位発行に関して相対評価を行いますが、さすがに素点が極端に低い者は落第させようと思っています。
教科書 Textbook
- 坂井 豊貴「メカニズムデザインで勝つ: ミクロ経済学のビジネス活用」日経BP日本経済新聞出版本部(2020)978-4532358600
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
[1]坂井 豊貴「マーケットデザイン: 最先端の実用的な経済学」筑摩書房 (2013) ISBN-13 : 978-4480067340
[2]川越 敏司「マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学」 (2015) ISBN-13 : 978-4062585965
[3]ギオーム・ハーリンジャー (著), 栗野 盛光 (翻訳)「マーケットデザイン」中央経済社 (2020) ISBN-13 : 978-4502328718
[2]川越 敏司「マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学」 (2015) ISBN-13 : 978-4062585965
[3]ギオーム・ハーリンジャー (著), 栗野 盛光 (翻訳)「マーケットデザイン」中央経済社 (2020) ISBN-13 : 978-4502328718
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
特になし
担当教員のプロフィール About the Instructor
●学位と取得大学
修士(経済学)東京大学
博士(経済学)東京大学
●研究分野
貨幣経済、労働経済、チープトーク
●主な論文
「Three Essays on Monetary Exchanges through Shops」、東京大学経済学研究科博士論文、2008年
「Aggregative Approach to Cheap Talk Credibility: A Survey」、名古屋商科大学論集57巻第2号、2013年
「貧富の経験、判断、債券市場」、名古屋商科大学論集58巻第2号、2014年
●主な著書
「多様化する社会と多元化する知−−「あたり前」を疑うことで見える世界」
ナカニシヤ出版(2017)、共著、ケース&ディスカッション2を担当
修士(経済学)東京大学
博士(経済学)東京大学
●研究分野
貨幣経済、労働経済、チープトーク
●主な論文
「Three Essays on Monetary Exchanges through Shops」、東京大学経済学研究科博士論文、2008年
「Aggregative Approach to Cheap Talk Credibility: A Survey」、名古屋商科大学論集57巻第2号、2013年
「貧富の経験、判断、債券市場」、名古屋商科大学論集58巻第2号、2014年
●主な著書
「多様化する社会と多元化する知−−「あたり前」を疑うことで見える世界」
ナカニシヤ出版(2017)、共著、ケース&ディスカッション2を担当
Academic Degree: Ph.D of economics, Graduate School of Economics, University of Tokyo.
Research Interest: Monetary Exchange, Cheap Talk