シラバス Syllabus

授業名 製品戦略論
Course Title Product Strategy
担当教員 Instructor Name 山岡 隆志(Takashi Yamaoka)
コード Couse Code NUC130_N20A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2020 UG Nisshin Term1

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

マーケティングの本質は顧客価値の創造にあると言われるが、その顧客価値の中核部分とも言えるものが製品戦略である。製品とは、有形のモノに限定されず、サービスも製品のひとつとされる。不変的な理論からシリコンバレーの最新の手法も題材にして、これからの時代の製品戦略の考え方を身につけることを目標にする。数多ある理論のなかから、講師の事業会社における豊富な実務経験より導き出したビジネスで使える理論のみ扱う。
様々なケース素材を活用したケースメソッドで行うところが、本講座の特徴でもある。そのため授業での発言と貢献が評価の大きなウエイトを占める。

就職活動に役立つ点
多くの優良企業のケースを学ぶことにより、差別化された競争優位性の様々なパターンを学習できる。この目が就職活動の際の企業分析に役立つ。コモディティ企業で溢れる企業群の中から、数少ない成長する優良企業を見極めることができる力を身につけることができる。若い間にスキルを身につけ優良人材となるためには、成長する優良企業に就職することが最適である。その方法を伝授する。

Mission Statementにある、世界で成功するイノベーションを起こせるビジネスリーダー養成に主眼をおく。
本学のディプロマポリシーにあるフロンティア・スピリットを基本にして、「基盤力」および「実践的思考力」養成に力をいれる。
It is said that the essence of marketing is to create customer value. The core of customer value is somewhat product strategy. Services are also a part of product without limitation to tangible things. This course set the goal of mastering method of thinking of product strategy in the age to come, utilizing the eternal theories and latest methods in Silicon Valley. This coursework focuses on only useful theories of the lot from a business perspective gathering from instructor’s abundant business experiences in business companies. The objective of the course is to acquire practical skills marketers should have. Case method by various cases characterizes this course. Therefore, speaking up and contribution in class will weigh heavily in grade calculations.

The main objectives are:
Understanding and applying of the skills, abilities, and tools needed to become a successful global business leaders making innovation followed by the mission statement.
Focusing on cultivating the essential knowledge and practical ability expressed based on the Frontier Spirit in the NUCB diploma policy.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

講師の事業会社における豊富なビジネス経験を生かした授業により、実践で使える本物の知識を習得する。
マーケターが身につけるべき、製品戦略、新製品マーケティングに関する実践で使えるスキルと知識。
就職活動における、グループディスカッションや面接力が向上する。また優良企業を見極める目を養うことができる。

Professor’s rich experiences in business companies help you acquire authentic and practical knowledge.
Practical knowledge and skills in product strategy and new product marketing marketers should acquire.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 60 %
フィールドメソッド Field Method 20 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

毎回の講義には必ず出席して、配布資料などは事前に熟読ししっかりと準備を行い、積極的な授業参加を行う。毎回ケースメソッドによる授業が行われるため、事前に30分程の予習が欠かせない。コールドコールで答えられないと大幅減点となるので、予習無しで授業参加すると単位をとることは難しい。
全授業をケースメソッドで行うため毎週、課題に対して予習したものに対して、授業中にフィードバックを受けることになる。また、発表課題についても授業でフィードバックを行う。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

オリエンテーション、マーケティング基礎
オリエンテーション、マーケティングについて解説する。マーケティングの基礎と本質をまず理解する。


●使用するケース
マーケティング近視眼

第2日(Day2)

顧客を知る
製品戦略において最初に行う顧客(市場)を知ることについて議論する。

●使用するケース
エスノグラフィック・マーケティング、インコンテキスト・リサーチ

第3日(Day3)

顧客を知ることで革新的な製品が生まれる
顧客を深く知ることでイノベーティブな製品を生み出すことができる。

●使用するケース
コンパクト洗剤

第4日(Day4)

シリコンバレーメイカーズ
最近、台頭が激しいシリコンバレー企業の強さについて議論する。


●使用するケース
GoPro、テスラモーターズ

第5日(Day5)

デザイン・シンキング
デザイン・シンキングについて学び議論する。


●使用するケース
イノベーションの頂点

第6日(Day6)

プロトタイピング実習
学んだデザイン・シンキングの製品開発プロセスに従って、実際のプロトタイプを作製してみる。

●使用するケース
IDEOデザイン・シンキング

第7日(Day7)

製品開発プロセス、まとめ
製品開発プロセスについて学び、今までのレビューを行い製品戦略の今後の方向性について議論する。


●使用するケース
T型フォードの成功とGMの戦略

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 30 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 40 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 20 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

レポート20%、授業発言40%、期末試験40%
実践的なスキル習得のため、様々なケースを活用した双方向のケースメソッド形式で行うところが、本講座の特徴でもある。そのため授業での発言と貢献の評価ウエイトが比較的高い。コールドコールは毎回必ず行い、答えられない場合は大幅減点となる。居眠り、スマートフォン使用などは見つけた時点で、特に注意もせず大幅減点としていく。積極的に授業参加する者は、他の講座より容易により良い成績を獲得できるが、積極的に授業参加しない者にとっては、最も単位が取りにくい講座となる。1分でも遅刻・早退した者、無断で途中退出したものは欠席扱いとする。
提出物ついて、ネットや他人のものからの盗用が疑われるものは評価対象外。内容がなく提出しただけのものは評価対象外。
定期試験を受験して評価を得ることを薦める。万一、再試験となった場合は、全講義内で説明した内容とディスカッションした内容が対象となるので、各自作成したノートを確認して深く理解するようにすること。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 井原 久光「ケースで学ぶマーケティング[第2版]」ミネルヴァ書房(2014)978-4623069828
  • 青木幸弘「ケースに学ぶマーケティング」有斐閣(2015)978-4641184268
  • ハーバード・ビジネス・レビュー編集部「マーケティングの教科書――ハーバード・ビジネス・レビュー 戦略マーケティング論文ベスト10 」ダイヤモンド社(2017)978-4478104408

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1] 野口恭平・栗木契・東浦和宏・山岡隆志・立川麻理・本間充(2016)『デジタルで変わるマーケティング基礎』宣伝会議、ISBN-10: 4883353737
[2] 森岡 毅(2016)『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』角川書店 、978-4041041413
[3] 青木幸弘、恩蔵直人(2004)『製品・ブランド戦略』、有斐閣、ISBN-10: 4641122318
[4] フィリップ・コトラー、ゲイリー・アームストロング(2014)『コトラーのマーケティング入門第4版』、丸善出版、ISBN-10: 462106617X

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

教員の豊富な事業会社における実務経験と学術研究の成果からつくられる、超実践的で社会にでてから最も役に立つ授業の一つと評価を得ている。多くの優良企業のケースを学ぶことにより、差別化された競争優位性の様々なパターンを学習できる。この目が就職活動の際の企業分析に役立つ。コモディティ企業で溢れる企業群の中から、数少ない成長する優良企業を見極めることができる力を身につけることができる。就職活動に最も役立った授業という評価を得ている。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

名古屋商科大学 商学部 教授、名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科 教授
実業では大手企業において、本社事業開発室長、関連企業の取締役兼CMO(マーケティング最高責任者)を歴任、全社的な事業開発とマーケティング戦略、デジタルマーケティングを推進してきた経験をもつ。

経済産業省主催「デジタルコンテンツEXPO」特別賞選考会委員、経済産業省主管『消費者インテリジェンス』研究会(2016)委員、日刊工業新聞主催「キャンパスベンチャーグランプリ」審査委員など歴任。Comexposium Japan、CMO Japan Summit、日本経済新聞、日経BP、宣伝会議、Google、IBM、Salesforce、KDDI主催のセミナーなどで講演多数。INSEADで開催されたGoogle CMO AcademyにアジアのCMO45名に選ばれ召喚される。

著書に『デジタルで変わるマーケティング基礎』(共著)宣伝会議。『顧客の信頼をかちとる18の法則 -アドボカシー・マーケティング-』(単著)日本経済新聞出版社。訳書に『アドボカシー・マーケティング』(単訳)英治出版。

マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。
名古屋商科大学 2018年アウトスタンディング・ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学大学院 2017年ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学 2016年アウトスタンディング・ティーチング・アウォード受賞。
学部と大学院両方からティーチング・アウォードを受賞したのは過去10年間の記録では初。
名古屋商科大学大学院Case Development委員会委員長、AOL委員会委員長。
所属学会は、日本商業学会、日本消費者行動研究学会、日本広告学会、日本マーケティング学会、日本マーケティングサイエンス学会、経営行動科学学会、組織学会など。

<主な研究分野>
顧客マネジメント、顧客志向、サービス・マーケティング、マーケティング戦略
科研費 2018年3月代表者として基盤C採択、2018年3月共同研究者として基盤B採択
科研費 2015年3月代表者として基盤C採択
吉田秀雄記念事業財団助成研究助成 2015年3月採択

<2020年度担当科目>
・大学(日進)
ブランドとコミュニケーション戦略、製品戦略論、デジタルマーケティング
セミナー5、セミナー6
・大学(伏見)
ブランドマーケティング
・大学院(ビジネススクール)
Online MBA、Digital Marketing(BIP東京校)、Digital Marketing (BIP名古屋)、デジタルマーケティング(MBAエッセンシャルズ大阪校)

An active academic researcher specializing marketing theory with abundant practical experience.
Director of business development, and CMO (Chief Marketing Officer) in a major company

Refereed Articles

  • (2020) Development of a Scale for Customer Advocacy Orientation. International Journal of Marketing & Distribution
  • (2020) A model of consequences of customer advocacy orientation. International Journal of Marketing & Distribution
  • (2018) Customer Engagement in the digital era. Ad studies vol.64
  • (2018) Research for Contemporary Customer Orientation: Development of a Scale and Model for Customer Advocacy Orientation. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2016) Customer Mix and Communication strategy in view of customer engagement. Aid research report for Yoshida Hideo Memorial Foundation (49): 0913-6282






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