授業名 | 異文化コミュニケーション |
---|---|
Course Title | Intercultural Communication |
担当教員 Instructor Name | 鎌田 真弓(Mayumi Kamada) |
コード Couse Code | NUC100_N20B |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2020 UG Nisshin Term3 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
授業の目的(意義) / Importance of this course
国際的なビジネスの舞台で活躍する人材であるためには、異文化に対する理解・受容・適応する能力は必要不可欠です。本科目は、社会の多様性を理解し、異なる文化を持つ人びととのコミュニケーションの能力を身につけることを目的としています。
本科目で取り扱う「文化」は、国家や民族集団の文化のみではありません。地域社会、世代、ジェンダー、職種など、私たちの身の回りには異文化があふれていて常に異なる価値観と接触しています。私たち自身も「多文化」から構成されているともいえます。また「コミュニケーション」も言葉だけでなく、身振りや顔の表情、マナー、時間感覚など、様々な方法があります。身近な事例を取り上げて、こうした様々な文化を内包する社会を理解し、多様性の中でのコミュニケーション力を養います。それは、多文化が共生する社会のあり方を考える作業でもあります。様々な動画や異文化コミュニケーションの場面のケースを用いて、ディスカッションを中心に講義を進めます。
挙手をしての発言やディスカッションへの参加度、リアクションペーパーやレポート、定期試験によって習熟度をはかります。Google Classroomで公開されている講義資料や参考文献を使って自学自習を行うとともに、教室での積極的な参加姿勢を期待します。
本科目で取り扱う「文化」は、国家や民族集団の文化のみではありません。地域社会、世代、ジェンダー、職種など、私たちの身の回りには異文化があふれていて常に異なる価値観と接触しています。私たち自身も「多文化」から構成されているともいえます。また「コミュニケーション」も言葉だけでなく、身振りや顔の表情、マナー、時間感覚など、様々な方法があります。身近な事例を取り上げて、こうした様々な文化を内包する社会を理解し、多様性の中でのコミュニケーション力を養います。それは、多文化が共生する社会のあり方を考える作業でもあります。様々な動画や異文化コミュニケーションの場面のケースを用いて、ディスカッションを中心に講義を進めます。
挙手をしての発言やディスカッションへの参加度、リアクションペーパーやレポート、定期試験によって習熟度をはかります。Google Classroomで公開されている講義資料や参考文献を使って自学自習を行うとともに、教室での積極的な参加姿勢を期待します。
The objective of this course is to foster students' understanding of cultural diversity and capability of intercultural communication. It will be inevitable for globalized business reality.
‘Culture’ in this course is defined broadly, which includes not only ethnic and national culture, but also that of local communities, gender, generations, various occupations and so on. Our society includes diverse culture, and we are always in contact with different culture. ‘Communication’ includes both verbal and nonverbal communication. Students are encouraged to appreciate cultural diversity of the society, and their multicultural identities. They would also learn and practice multicultural communication skills.
Students would be multilaterally evaluated, including their participation to the discussions, submission of reaction papers and essays, and exams. Students are encouraged to study for themselves, using the materials uploaded in the Google Classroom and the references listed in the syllabus.
‘Culture’ in this course is defined broadly, which includes not only ethnic and national culture, but also that of local communities, gender, generations, various occupations and so on. Our society includes diverse culture, and we are always in contact with different culture. ‘Communication’ includes both verbal and nonverbal communication. Students are encouraged to appreciate cultural diversity of the society, and their multicultural identities. They would also learn and practice multicultural communication skills.
Students would be multilaterally evaluated, including their participation to the discussions, submission of reaction papers and essays, and exams. Students are encouraged to study for themselves, using the materials uploaded in the Google Classroom and the references listed in the syllabus.
到達目標 / Achievement Goal
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
本科目は教養教育科目ですから、専門分野での学修を支えるための基本的な知識や思考力を育成することを目的としています。特に、社会の多様性(ダイバーシティ)を理解し、多様性の中でのコミュニケーション力を養います。それは、今日ビジネス界でも重視されている、ダイバーシティ・マネジメントの基礎力となります。
This subject is placed in the general academic subjects of the NUCB. This course therefore provides students with basic knowledge and develops their critical thinking for further studying in their specialized fields. In particular in this course, students are encouraged to appreciate cultural diversity of the society, and their multicultural identities. They would also learn and practice multicultural communication skills. Students will also acquire the understanding in ‘diversity management’, which is highly appreciated in the business communities.
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 40 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 60 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
学習方法
講義資料や講義用プレゼンテーションをGoogole Classroomにアップロードしています。自学自習に活用してください。なお教科書にあるケースを多用しますので、必ず教科書を持参してください。
課題に対するフィードバック方法
レポートはコメントを付けて返却するとともに、講義中に解説を加えます。また、リアクションペーパーや任意レポートでの興味深い質問や意見は講義中に紹介し、さらに議論を深めたいと思います。
図書館の活用について
社会情勢を知る上では、ウェブサイトの情報はとても有効です。けれども、ウェブサイトに氾濫する意見を鵜呑みにするのではなく、批判的に読み取る能力を身につける必要があります。自らの議論を展開するためには、信頼性の高いデータを入手したり、複数の客観的な論考を読んだりすることが必要です。図書館で、様々なデータや論考を入手する方法を修得してください。
講義資料や講義用プレゼンテーションをGoogole Classroomにアップロードしています。自学自習に活用してください。なお教科書にあるケースを多用しますので、必ず教科書を持参してください。
課題に対するフィードバック方法
レポートはコメントを付けて返却するとともに、講義中に解説を加えます。また、リアクションペーパーや任意レポートでの興味深い質問や意見は講義中に紹介し、さらに議論を深めたいと思います。
図書館の活用について
社会情勢を知る上では、ウェブサイトの情報はとても有効です。けれども、ウェブサイトに氾濫する意見を鵜呑みにするのではなく、批判的に読み取る能力を身につける必要があります。自らの議論を展開するためには、信頼性の高いデータを入手したり、複数の客観的な論考を読んだりすることが必要です。図書館で、様々なデータや論考を入手する方法を修得してください。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
イントロダクション:コミュニケーションとはコミュニケーションには、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションがあります。特に、非言語コミュニケーションは重要で、誰かに話しかけられた時に反応しないと、その沈黙自体が相手にメッセージとして解釈される場合があります。また、私たちの服装、表情、視線、姿勢、相手との距離などが、さまざまな意味で相手に解釈されます。ここでは、「コミュニケーション」を様々な角度からとらえてみます。アイスブレークも行いたいと思いますので、ノート、筆記用具、教科書を持参してください。
●使用するケース
・ ビデオ:あいまいな日本語第2日(Day2)
文化とコミュニケーション:異文化接触「文化」は、国家や民族集団のみで異なるものではありません。国内の様々な地域、男性と女性、上司と部下、親と子、魚屋と医者など、様々な社会集団が持つ共通の価値観・倫理観があります。様々な角度から「文化」を捉え、皆さんが日常的に体験している「異文化」と、そうした異文化接触による摩擦について考えます。
●使用するケース
・ ケース:「もうこりごりホストファミリー」『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』pp.24-26.・ ケース:葉子さんとアランさんのすれ違い
第3日(Day3)
コミュニケーション・スタイルと文化:言葉はわかるのに伝わらない「物事をはっきり言う人」「表現力の豊かな人」「おとなしい人」などと評されるさまざまなタイプの人がいます。コミュニケーションスタイルは多様で、個人差だけでなく、文化差も観察できます。冗談や笑い方によっても、大きな誤解を生むことがあります。ここでは、文化によるコミュニケーションスタイルや、好ましいとされるスタイルの違いを考えます。
●使用するケース
・ ケース:「セクハラ社長との戦い」『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』pp.67-70.・ ケース:「キャビン・アテンダントとの会話」『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』pp.130-131.
・ ケース:「生牡蠣で吐き気」『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』p.141.
第4日(Day4)
ステレオタイプ、偏見と差別異文化間のコミュニケーションを阻害する要因となる「ステレオタイプ」、「偏見」、「差別」について考えます。固定観念や偏見を打ち砕くようなCM、あるいは差別が生まれる過程を実験した動画などを観てディスカッションをするとともに、そうした状況を変えるコミュニケーションの方法も考えてみます。
●使用するケース
・ ビデオ:青い目茶色い目・ ビデオ:What Would You Do
・ ケース:「同性愛者ってどんな人?」『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』pp.79-81.
第5日(Day5)
映画で考える異文化コミュニケーション映画を用いて、異文化間のコミュニケーションがうまくいっていない状態を観察し、その要因を考えます。
●使用するケース
・ 映画:畏れ慄いて第6日(Day6)
異文化適応のプロセス新しい学校や職場に入る時、期待と同時に緊張や不安を感じた経験は誰にでもあると思います。異文化への適応の困難に起因する心身の不調はカルチャーショックと呼ばれます。ここでは、カルチャーショックの特徴、異文化適応に影響を及ぼす要因、人間的成長過程としての異文化適応、アイデンティティの変化について考えます。
●使用するケース
・映画:ジャパニーズ・ストーリー・ケース:新しい生活―ケンジさんとエミさん
第7日(Day7)
多文化・多民族ニッポングローバル化や社会構造の変化によって、日本社会は多様化し変革を迫られています。例えば、移民・外国人労働者の受け入れ、先住民やマイノリティの権利の承認、女性の社会参画、高齢者や障がい者への支援など、既存のステレオタイプや価値観の変更、あるいは差別の撤廃などが課題となっています。多文化共生を目指す日本の現状と課題を考えます。
●使用するケース
・ ケース:新しい生活―ケイコさんとダニエルさん・ ケース:旭マンションの外国人
・ ビデオ:見たことない、聞いたこともない物について質問をしないといけないこと
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 20 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 20 % |
予習レポート Preparation Report | 0 % |
小テスト Quizzes / Tests | 10 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 30 % |
期末試験 Final Exam | 40 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
教科書 Textbook
- 久米昭元・長谷川典子「ケースで学ぶ異文化コミュニケーション」有斐閣選書(2014)978-4-641-28108-0
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
石井敏他『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション』有斐閣選書、2014年、978-4-641-28133-2
原沢伊都夫『異文化理解入門』研究社 2013年 (ISBN: 978-4327377342)
古田暁『新版 異文化コミュニケーションキーワード』有斐閣双書、2013年、4-641-05874-1
エリン・メイヤー『異文化理解力』英治出版、2015年、978-4-86276-208-5
原沢伊都夫『異文化理解入門』研究社 2013年 (ISBN: 978-4327377342)
古田暁『新版 異文化コミュニケーションキーワード』有斐閣双書、2013年、4-641-05874-1
エリン・メイヤー『異文化理解力』英治出版、2015年、978-4-86276-208-5
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
大きな問題は無いようですが、講義中に見る様々な動画やケースを使ったディスカッションは、異文化コミュニケーションを主体的・実践的に学ぶ方法です。講義への積極的な参加を期待します。
声帯が弱くて、大きな声を出すことができません。講義中に声が聞こえにくかったり、画面が見えにくい場合は、その都度指摘してください。
声帯が弱くて、大きな声を出すことができません。講義中に声が聞こえにくかったり、画面が見えにくい場合は、その都度指摘してください。
担当教員のプロフィール About the Instructor
学位:
修士(国際関係学)津田塾大学
MPhil(Asian Studies) グリフィス大学
PhD(International Relations)オーストラリア国立大学
研究分野:
オーストラリア研究、国際政治学、国際関係論
特にオーストラリアのナショナリズム(先住民問題、戦争の記憶)および境界研究に関心をもつ。
修士(国際関係学)津田塾大学
MPhil(Asian Studies) グリフィス大学
PhD(International Relations)オーストラリア国立大学
研究分野:
オーストラリア研究、国際政治学、国際関係論
特にオーストラリアのナショナリズム(先住民問題、戦争の記憶)および境界研究に関心をもつ。
Academic degrees:
MA (International Relations) Tsuda College, Tokyo, Japan
MPhil (Asian Studdies) Griffith University, Brisbane, Australia
PhD (International Relations) Australian National University> Canberra, Australia
Fields of Research
Australian Studies, International Politics, International Relations
In particular she is interested in Nationalism in Australia (including Indigenous issues and memory of wars), and Border Studies.
Refereed Articles
- (2023) A Reading of the Account Books of J & T Muramats: Ethnography of its Business and Japanese Indentures Laborers in Cossack, Western Australia. Journal of Australian Studies 36 091998911
- (2020) Kaken Final Report:Dynamism of the Marine Frontier: territorialization of Australia's northern waters and subsistence tactics of the people in the border regions. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
- (2020) Jiro Muramats (1878-1943): A Japanese Businessman in Australia. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
- (2019) Records of Japanese in the Internment camps in Australia during the Pacific War. A book funded by the Grants-in-Aid for Scientific Research
- (2017) Dynamism of Transborder Migration in the Arafura Sea Region: Customary Knowledge Across the National Boundaries. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS