授業名 | ジェンダー論 |
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Course Title | Issues in Gender |
担当教員 Instructor Name | 池田 美佐子(Misako Ikeda) |
コード Couse Code | NUC094_N24A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term2 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本学のミッションステートメントにおいては、多様性を前提としたグローバル化社会で生き抜く人材の育成を目標としている。本科目は、多様性にかかわる諸問題のうち、日本社会の喫緊の課題であるジェンダーの問題に焦点にあてる。
One of the missions of our university is to develop human resources who can survive in a globalized society based on diversity. This course focuses on gender issues, one of the most pressing issues regarding diversity in Japan.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本科目は、本学が求める国際的視野を持つリーダーの育成にとって不可欠となる社会の多様性の理解と実践力をジェンダーの観点から促すことを目的とする。 本科目は、これから直面する仕事、結婚、家庭生活など人生のさまざまな場面を、普段あまり意識していない「女性であること」「男性であること」という視点から、改めて考えてみる授業である。ジェンダーとは、社会における性別、性意識、性差、性役割など多様な意味を含む言葉であるが、この授業ではゆるやかに「女性であること」「男性であること」と捉える。はじめに、各受講生は自分がジェンダーをどのように捉えているかをアンケートで確認したのち、ジェンダーの切り口から家族、仕事、恋愛と結婚、家事と育児などに焦点をあて、その実態や問題点を考えていく。この授業ではジェンダーをとおして生活の身近なテーマを扱うため、受講生は各テーマによく考え、活発に意見を述べることが期待される。
「卒業認定・学位授与の方針」の骨子である建学の精神「フロンティア・スピリット」の会得に際し、今日においては社会の多様性を認識し、活用することは不可欠である。本科目のテーマである「ジェンダー」の学習はこれに寄与するものである。
「卒業認定・学位授与の方針」の骨子である建学の精神「フロンティア・スピリット」の会得に際し、今日においては社会の多様性を認識し、活用することは不可欠である。本科目のテーマである「ジェンダー」の学習はこれに寄与するものである。
This course aims to advance students’ ability to understand and internalize the concept of social diversity in their professional and social lives from the perspective of gender issues. It is an ability essential for the global leaders that NUCB intends to foster.
This course explores various aspects of the life course in light of gender. After learning the multiple meanings of the term ‘gender’ and the historical development of the family in Japan, it deals with gender-related issues such as work, marriage, and family life and discusses various topics surrending them. Since these topics are closely related to the everyday life, students are required to take them as their issues and participate actively in class discussions.
For acquiring Frontier Spirit, today it is indispensable to know the importance of social diversity and make use of it. This course provides students with knowledge of social diversity and skills for implementing the idea in daily life through the study of gender.
This course explores various aspects of the life course in light of gender. After learning the multiple meanings of the term ‘gender’ and the historical development of the family in Japan, it deals with gender-related issues such as work, marriage, and family life and discusses various topics surrending them. Since these topics are closely related to the everyday life, students are required to take them as their issues and participate actively in class discussions.
For acquiring Frontier Spirit, today it is indispensable to know the importance of social diversity and make use of it. This course provides students with knowledge of social diversity and skills for implementing the idea in daily life through the study of gender.
到達目標 / Achievement Goal
学生が仕事やプライベートなど今後の生活のあらゆる面において関わりをもつジェンダーの問題を多角的、客観的に捉え、かつ解決すべき個別のジェンダー問題に柔軟に対応できるようになる。
Students will be able to view gender issues from multiple perspectives and objectively, which will be relevant in all aspects of their future lives, including their professional and personal lives, and will be able to respond flexibly to individual issues.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
・学生が現代日本のジェンダーをめぐる様々な問題について知識を得ることができる。
・学生が今後直面する仕事、地域社会、結婚、家庭において授業で学んだ知識を応用することができる。
・学生が今後直面する仕事、地域社会、結婚、家庭において授業で学んだ知識を応用することができる。
・Students will acquire the basic knowledge of current gender issues in Japan.
・Students will be able to apply the knowledge acquired in this course to their occupational, social and private life.
・Students will be able to apply the knowledge acquired in this course to their occupational, social and private life.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 5 ジェンダー平等を実現しよう (Gender Equality)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 50 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 50 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
⚫事前事後学習:
次回の講義内容について、ケースなどを用いて予習をし、受講後はレジュメをもとに講義内容を復習し、関連の内容を文献、新聞、雑誌、インターネット、映画などを用いて、さらに知識を深める。事前および事後学習の時間は各50分を目安とする。
⚫ 課題に対するフィードバック:
レポートは講義内でコメントを付して返却する
⚫ 中央情報センターの活用:
ジェンダーに関する知識や理解は、新聞、雑誌、インターネッ ト、映画などまざまざなメディアを使って深めることができる。情報センターでこれらを積極的に活用してほしい。
次回の講義内容について、ケースなどを用いて予習をし、受講後はレジュメをもとに講義内容を復習し、関連の内容を文献、新聞、雑誌、インターネット、映画などを用いて、さらに知識を深める。事前および事後学習の時間は各50分を目安とする。
⚫ 課題に対するフィードバック:
レポートは講義内でコメントを付して返却する
⚫ 中央情報センターの活用:
ジェンダーに関する知識や理解は、新聞、雑誌、インターネッ ト、映画などまざまざなメディアを使って深めることができる。情報センターでこれらを積極的に活用してほしい。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
「ガイダンス」本科目のねらいや講義の内容や形式、評価方法などを説明する。第2週以降の講義を始める前に、ジェンダー(性別、性意識、性差、性役割)の概念を説明し、各受講生がジェンダーをどのように捉えているかを知るため、アンケート調査を行なう。
●使用するケース
「性差ー男女の考えや行動に違いはあるのか?」第2日(Day2)
「家族の変化とジェンダー 」現代における家族のジェンダー関係をより広い視点から理解するために、明治以降の日本の家族の変遷を3時代に分けて概観する。まずは明治から終戦までと終戦から1970年代の変化、後半は終戦から1970年代、1970年以降の変化と特徴をみていく。
●使用するケース
「近年の家庭における男女の役割分担」第3日(Day3)
「日常生活とジェンダー」ここでは、第1週の授業で説明した「ジェンダー」について一歩進んで考える。まずは、ジェンダー区分がいかに生活の中に浸透しているか、学校、家庭、職場のみならず、言葉、ファッション、スポーツなど幅広い場面で検討する。さらに、「男らしさ・女らしさ」が普段の生活に具体的にどのように浸透してるか検討する。ケースを使って「男らしさ」の是非を考える。近年のジェンダーレスも検討する。
●使用するケース
「「男らしさ」にこだわるのはダメなのか?」(池田作成)第4日(Day4)
「仕事とジェンダー」家族の変化のあり方に関わる近年における女性の社会進出の背景を探る。女性が何故社会進出をするようになった理由、社会進出を支えるさまざまな制度の改善、今後の課題を検討する。さらに、近年注目されている働き方の見直しについて、育休産休などの制度に改善やワークライフバランスから考える。
●使用するケース
「男性の育休ー育休を取るべきか、やめておくべきか?」(池田作成)第5日(Day5)
「恋愛・結婚とジェンダー」最初に、恋愛や結婚についての近年の動向や意識を探る。未婚化・晩婚化とその背景、「婚活」の現象、結婚相手の理想や結婚観を検討する。
●使用するケース
動画(NHK):「恋人なんていらない?!〜恋愛無用の若者たち」第6日(Day6)
「家族とジェンダー」家族における家事分担の実態や「イクメン」について考える。
「欧米の結婚と家族」
欧米の結婚、家族、子育ての考え方や現状について学び、日本人の考え方や現状との相違点や類似点を検討する。とりわけ、日本の状況とは異なる欧米の結婚観、女性の仕事観、家庭での男女の役割などを取り上げて討論する。
●使用するケース
「仕事の活かせる家事能力」(渥美由喜『イクメンで行こう!』)第7日(Day7)
「LGBTとジェンダー」最近になってLGBTは社会的に認知されるようになったが、まだ一般に正確には理解されておらず、偏見も根強い。
ここでは、LGBTの正確な意味を知り、当事者が直面する社会的心理的な諸問題、特にカミングアウトやそれに伴うアウティングの問題を考える。
これまで学んだテーマについて、学生がプレゼンを行う。
最後に、これまでの授業のまとめを行う。
●使用するケース
「同性愛ってどんな人?-美恵子さんの語りから」(久米昭元他『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』から)成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 20 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 20 % |
予習レポート Preparation Report | 10 % |
小テスト Quizzes / Tests | 30 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 40 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
挙手は最大限度30%まで考慮する。教科書 Textbook
- 加藤秀一「初めてのジェンダー論」有斐閣(2022)978-4-641-15039-3
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
渥美由喜『イクメンで行こう!』日本経済新聞出版社、2010年。 (ISBN978-4-532-31630-3)
伊藤公雄・樹村みのり・國信潤子『女性学・男性学』有斐閣、2002年。(ISBN 4-641-12141-9)
井上輝子・江原由美子(編)『女性のデータブック』(第4版)、有斐閣、2005年。 (ISBN 4-641-07678-2)
岩上真珠『ライフコースとジェンダーで読む家族』有斐閣、2007年。(ISBN978-4-641-17337-8)
江原由美子・山田昌弘『ジェンダーの社会学入門』岩波書店、2008年。(ISBN 978-4-00-028048-8)
小倉千加子『結婚の条件』朝日文庫、2007年。(ISBN 978-4022643865)
加藤秀一(他)『図解雑学ジェンダー』ナツメ社、2006年。
川口章『日本のジェンダーを考える』有斐閣選書、2015年。
佐藤文香(監修)『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』明石書店、2019年。
多賀太『ジェンダーで読み解く男性の働き方、暮らし方』時事通信社、2022年。
中間真一、鷲尾梓『仕事と子育て 男たちのワークライフバランス』幻冬舎ルネッサンス、 2010年。(ISBN978-4-7790-6033-5)
伊藤公雄・樹村みのり・國信潤子『女性学・男性学』有斐閣、2002年。(ISBN 4-641-12141-9)
井上輝子・江原由美子(編)『女性のデータブック』(第4版)、有斐閣、2005年。 (ISBN 4-641-07678-2)
岩上真珠『ライフコースとジェンダーで読む家族』有斐閣、2007年。(ISBN978-4-641-17337-8)
江原由美子・山田昌弘『ジェンダーの社会学入門』岩波書店、2008年。(ISBN 978-4-00-028048-8)
小倉千加子『結婚の条件』朝日文庫、2007年。(ISBN 978-4022643865)
加藤秀一(他)『図解雑学ジェンダー』ナツメ社、2006年。
川口章『日本のジェンダーを考える』有斐閣選書、2015年。
佐藤文香(監修)『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』明石書店、2019年。
多賀太『ジェンダーで読み解く男性の働き方、暮らし方』時事通信社、2022年。
中間真一、鷲尾梓『仕事と子育て 男たちのワークライフバランス』幻冬舎ルネッサンス、 2010年。(ISBN978-4-7790-6033-5)
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
授業の時間配分を考える。
スライドの文字をもう少し大きくする。
スライドの文字をもう少し大きくする。
担当教員のプロフィール About the Instructor
●学位:
・修士(国際関係学) 津田塾大学
・修士(中東研究) ブランダイス大学
・博士(歴史学/ 中東研究) ハーバード大学
●研究分野 :
エジプト近現代史・中東研究
・修士(国際関係学) 津田塾大学
・修士(中東研究) ブランダイス大学
・博士(歴史学/ 中東研究) ハーバード大学
●研究分野 :
エジプト近現代史・中東研究
●Academic Degree:
・MA (International Relations) Tsuda College
・MA (Middle East Studies) Brandeis University
・Ph.D.(History/Middle East Studies) Harvard University
●Research Area:
Modern History of Egypt, Middle East Studies
Refereed Articles
- (2023) Can Japan Aspire to a Gender-Equal Society? Japanese Male and Female Students’ Attitudes Regarding Marriage and Gender Roles in Family and Society. Forum of International Development Studies 54(1): 2189-9126
- (2022) Independence and constitutionalism in Egypt 1919–1922. International Journal of Asian Studies (Cambridge University Press) 20(2): 1479-5914
- (2014) parliamentary records in Monarchical Egypt: their values and database. "Asian Studies for Tomorrow" by Research and Information Center for Asian Studies, Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo (31):
- (2012) Development of Democracy And Parliamentary Records in Egypt. Journal of Oriental Studies 94(2): 0386-9067
- (2011) The Development of Democratic Institutions in Egypt: Constitutions and Parliaments. Review of Modern Ideas 39(4):
Refereed Proceedings
- (2020). Comments and Discussions on Papers by Yakoob Ahmed and Tomonori Sato. Toyo Bunko E-Resource Network Storage .The 8th International Symposium Inter-Asia Research Networks: Structural Changes in Modern Middle East. 1. 2. The Toyo Bunko