シラバス Syllabus

授業名 グローバル化時代と日本
Course Title Globalization and Japan
担当教員 Instructor Name 陸 長栄(Choei Riku)
コード Couse Code NUC087_N24A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 共通専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term1

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本講義のテーマは「グローバル化と日本」である。キーワードは、貿易、特許制度、技術進歩、国際機関(多国間機関)、途上国の経済成長で、注目する技術はコンピューター、インターネットに関連するものである。
The theme of this lecture is "Globalization and Japan." The keywords are trade, patent system, technological advancement, international organizations (multilateral institutions), and economic growth in developing countries, with a focus on technologies related to computers and the internet.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義の目的は、グローバリゼーションに関する基礎知識を修得するとともに、専門知識を体系的に学習するための準備を行うことにある。
複雑さを増してやまない国際社会の諸問題を、広い視野から理解したり説明したりするのに必要な国際政治学と呼ばれる学問分野の基本概念や理解・認識の枠組みを解説する。現在進行中のグローバリゼーションの話題を随時取り上げる。
This course examines the basic concepts and understanding and recognition framework of the field of study called international political science, which is necessary to understand and explain various issues of the international community with increased complexity. The most recent cases and topics of globalization will be taken up at any time during the course.

到達目標 / Achievement Goal

本授業を通じて、グローバル化の下で人の生活の実態を総合的な観点から理解することで、世界的に生じているさまざまな社会現象を理解し、自分なりに考察を進めることを目標とする。

The goal of this course is to prepare basic knowledge background about globalization and to systematically study, as well as understanding the reality of people's lives under globalization from a comprehensive perspective, to understand various social phenomena occurring globally, and to engage in personal consideration.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG6 Managerial Perspectives (BBA)
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

グローバル化に関する基本原理・概念を知り、国際社会システムに関わる様々な論点について理解を深めることができる。また、国際社会における現代の課題の本質を明らかにし、問題解決・政策策定を提言できるようにする。

Based on the basic principles and concepts of globalization situation, this course aims to deepen the understanding of various arguments and issues related to international society. Moreover, the essence of the contemporary problems of the international society can be clarified, and the problem solving and policy making suggestions can be proposed.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 60 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 40 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

● 予習・復習等
予習では、配布プリント、教科書の関連部分や参考文献などを読み、講義のポイントを把握しておく。
復習では、講義資料の「配布プリント」等を読み、要点をまとめて復習する。毎回にケーススタディを導入し、クラス討議でディスカッションを行う予定である。

● 課題(レポート・提出物など)に対するフィードバック方法
レポート課題については第一回に説明を行い、提出期限を第七週の講義時と設定する予定。
フィードバックについては、課題の返却時に講義中に全体的なコメントを提供する形で実施する。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

序論 (D1)

授業導入:講義計画や進め方(全7回行う)、勉強方法などを紹介する。
総論:グローバリゼーションの功罪
 現在、電子ネットワーク、インターネット、無線LANの利用、貿易による物品の移動、留学生や外国人観光客・ビジネスパーソンの増加、企業による海外直接投資、途上国の経済成長、ネット・バンキングそしてそれらの組み合わせがグローバル化を加速させ、年々より身近な現象にしていることは確かであろう。グローバル化、グローバリゼーションが語られるようになったのは1990 年頃以降であり、1990年頃以降の変化とその原因を理解することが必要である。
 序論では、グローバル化を学んだ上で欠かせない論理的な思考方法を順序立ててわかりやすく説明した上で、それらが現代の国際社会とどのようにかかわっているのか、を総合的に概説していくことにする。

●使用するケース
ケース資料:グローバル・サプライチェーンの危機と対策――上海ロックダウンを事例にして
1. グローバル・サプライチェーンとは?その特徴
2. グローバル・サプライチェーンにおける中国の位置づけ
3. 中国のコロナ対策と上海ロックダウン(都市封鎖)
4. サプライチェーンの混乱に対した先進諸国の対策

第2日(Day2)

ネットワーク社会の形成と変容(D2)

現代社会では、インターネットは私たちの日常生活に様々な影響を与えている。現在、インターネット、また無線LANで多くのネットワークの組み合わせを通じて、世界の人々が繋いて、貿易や文化交流も盛んになった。そのため、グローバル化が加速するようになる。今回は、国際社会におけるネットワークの形成と変容、言い換えればネットワークに生じる変化のことの紹介。

●使用するケース
●使用するケース
ケース資料:SNSにおけるエコーチェンバーの現象
1. エコーチェンバー現象の概念
2. エコーチェンバー現象発生の仕組み
3. ネットプラットホームとエコーチェンバー現象の関連
4. 2016年アメリカ大統領選挙におけるSNSの役割

第3日(Day3)

グローバル化における国家の変容(D3)

人、モノ、金、情報が国境を越えて移動する「グローバル社会」において、世界の一体化が進んでいる。来、私たちが暮らすこの国際社会は、「国」ごとに分けているという考え方が当たり前のことだが、グローバル化時代を考えれば、今の世界、国際社会を理解するために、国だけでは不十分であろう。今回は、グローバル化社会の国家の歴史沿革や変容の様子を見てみよう。

●使用するケース
●使用するケース
ケース資料:Brexitと反グローバル化
1. イギリスEU離脱の背景と経緯。
2. 国際社会におけるEUの役割。
3. 盟国にとってEUのメリット/デメリット。
4. ハードブレグジット、ソフトブレグジットと合意なき離脱の区別。

第4日(Day4)

グローバル時代における国際機構の変容(D4)

グローバル化の発展に伴って、国の経済が発展していくと同時に、国際社会では、いろいろな社会問題も出てくる。それに対応する際に、一国の力だけでは不十分である。そのうち、金融危機に備え、乗り越え、対策を打つ、また貧困・汚職問題(国際開発イシュー)に対しても、重要な役割を果たしているのは「IMF」である。果たして、国際機構は、このグローバル時代においてどんな役割を果たしているのか?今回の授業において検討してみよう。

●使用するケース
●使用するケース
ケース資料:グローバル化時代における国際開発援助の変容――OECDを事例にして
1. OECDの加盟国および組織構成
2. OECDの開発理念、目標設定
3. OECD の「開発の観点からの政策一貫性」(PCD)作業計画
4. 主要加盟国がPCDプログラムに係る取り組み

第5日(Day5)

エネルギー対策のグローバル化(D5)

エネルギー問題を歴史的に振り返るとき、電気供給ならび石炭・石油・天然ガスなど化石エネルギーと呼ばれる一次資源の確保とそれらの価格が念頭に置かれていることが多い。今回は、エネルギーと技術の関係と、エネルギー事情の変化および最近の日本のエネルギー政策について詳しく説明する。


●使用するケース
●使用するケース
ケース資料:地球環境問題における京都議定書の位置づけ
1.京都メカニズムはどんな制度なのか
2.京都議定書は何のために締結されたのか
3.京都議定書が「地球温暖化対策として極めて大きな進歩」と言われる原因は
4.「共通だが差異ある責任(CBDR)」とは

第6日(Day6)

国際紛争のグローバル化(D6)

第二次世界大戦後、国家間の武力紛争は大幅に減少したが、国内紛争が増え続いている。かつて戦争は、国と国のあいだに行われたものだったが、今日の「新しい戦争」では、戦争の主体はもはや国家ではなくない。トランスナショナルな相互依存関係が強くなれば強くなるほど、理解し合わせる一方で、地域や人々の間の経済的・社会的な格差を拡大し、多様な価値観をもつ人々のあいだに摩擦が頻繁に行われるとみられる。新しい戦争とはなにか、アフリカにおける国内紛争の事例をもとに見ていく。

●使用するケース
●使用するケース
ケース資料:紛争のトランスナショナル化——ウガンダ内戦を例として
1. 第二次世界大戦後のアフリカ諸国の独立とその影響
2. アフリカ国家の独立と国内紛争との関係
3. アフリカにおける国内紛争のトランスナショナル化問題
4. ウガンダ内戦に巻き込まれた各勢力

第7日(Day7)

国際犯罪問題のグローバル化(D7)

経済や金融のグローバル化の進展や情報通信技術の発達により、ヒト・モノ・カネ・情報は、国境を越え、世界的規模で往来・流通している。国境を越えた取引を通じて、利益が得られると考えられるのが当然だが、しかし、グローバル化は両刃の剣であることが否めない。良い商品を国境を越えて流通させると当時に、人間、資源、動物などの取引によって、不正な利益を追求する人もいる。犯罪行為も国境を越えて起きっている。今回は、グローバルな犯罪の一類型として人身取引を取り上げ、ヨーロッパの事例を中心にして、その現状や原因、解決に向けた取り組みについて考えていく。

●使用するケース
●使用するケース
ケース資料:グローバル化時代の国際的人身取引
1.グローバル化時代の人身取引問題は何か新しい特徴が見られるか?
2.人身取引が起きた最も重要な原因は?どう対応すればよいのか?
3.国際的人身取引は撲滅できるのか?その理由は?

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 40 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績評価の構成に関しては、詳しくは次のようになります。
①最終レポート40点;
②グループ・ディスカッション(ケース資料を基に):予習課題(20点);グループ発表とまとめ資料作成(20点);
③挙手発言:20点

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 池尾愛子「グローバリゼーションがわかる」創成社(2017)9784794431790

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

清水聡「国際政治論 グローバリゼーションと日本政治外交」DTP出版(2020) ‎ 9784862117380
岩崎正洋「ポスト・グローバル化と国家の変容」ナカニシヤ (2021)9784779516009

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

楽しい講義を行うよう努力したいと思います。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

同済大学大学院にて法学修士(政治と国際関係専攻),早稲田大学大学院にて地域研究専攻博士(アジア太平洋研究科地域研究専攻)を取得。近年、日本の東アジア金融協力政策、また通貨の国際化についての決定要因などのテーマをめぐって、中国、日本および欧米の専門誌で、合計20本以上の査読論文を公刊し、そのうち5本がSocial Sciences Citation Index (SSCI)に収録されている。なお、責任者として、中国国家社会科学基金(科研費基盤研究C相当)などの国家レベルのプロジェクトを担当している。教育について、「国際機構論」、「国際安全保障」、「アジア太平洋の国際関係」、「日本政治・経済論」、「日中関係論」などの科目を担当していた。学際的アプローチの視座の下で、知識の伝授だけではなく、その背後にある考え方を重視し、クラス討議によって生徒たちに地域研究、政策研究などに関する問題意識を持たせるよう工夫をし、能動的な人材を育成することを目標とする。


Refereed Articles

  • (2024) Research on safe haven currencies under global uncertainty —A new perception based on the East Asian market. Global Finance Journal Online ISSN: 1873-5665Print ISSN: 1044-0283
  • (2023) The Effect of ESG performance on the stock market during the COVID-19 Pandemic — Evidence from Japan. Economic Analysis and Policy (79): 2204-2296(on line)
  • (2023) Rationality of Holding US Dollar Assets Based on Global US Dollar Liquidity Structural Transformation. Journal of International Finance and Economics 23(1): 1555-6336
  • (2022) Spillover effect of the RMB and Non-USD currencies after the COVID-19 pandemic: Evidence captured from 30-minute high frequency data. International Review of Economics and Finance 84(2023) 1059-0560
  • (2020) A Study on the Negative Externality of USD Liquidity--Based on the Asset Allocation Efficiency of US Treasury Securities. The Singapore Economic Review (SSCI) 66(3):






ページ上部へ戻る