シラバス Syllabus

授業名 アクティブラーニング入門 1
Course Title Active Learning Seminar 1
担当教員 Instructor Name 椿田 貴史(Takashi Tsubakita)
コード Couse Code NUC034_N20A
授業形態 Class Type 演習 Practicum
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2020 UG Nisshin Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

A.本学の Mission Statement との関係性
 アクティブラーニング入門は本学の建学の精神の一つである「師弟同行」に基づき、セミナー形式で行ないます。本セミナーは、本学の教育的使命である「フロンティア・スピリット」と世界的な視野、そしてビジネス界に貢献できる能力を持った先導者と起業家を育成するうえで不可欠な実践的な思考力、主体的行動力、ならびに発展的コミュニケーション力をアクティブラーニングに基づいて修得することを目標としています。

B.講義の意義、背景、内容、重要性
 本セミナーの意義は、大学での4年間の勉強を始めるにあたり、まず自らの将来設計を立て、そのために大学生活で何をなすべきか考えるところにあります。近年、就職は一層厳しさを増しており、1年次のセミナーで将来を見据えて行動計画を立て、充実した学生時代を送ることが極めて重要になってきています。本セミナーの内容としては、まず本学の教育方針や特色ある教育手法に対する理解を深めること、次にレポートの書き方の基本を学ぶこと、さらにグループワークのやり方の基本を学ぶことが挙げられます。本セミナーの重要性は、自らが主体的に体験しながら学ぶことができる能力を養うことにあります。
 1年次は、今後の学生生活を送る上で大変重要な時期です。今後どのような専門的な学習を行うにしても、学生としての基礎力を付けていかなければなりません。本セミナーはその基礎力を付けるためのものです。特に本学が推進するアクティブラーニング講義に備えることが最も目指されます。アクティブラーニングとは、一方向的な授業で知識を詰め込むインプット型の学修ではなく、グループ学修やディスカッションを活用したアウトプット型の学修スタイルを指します。様々な教材をもとに学生は課題にどう対応すべきかを議論することで、一人では思いつかなかった視点や考え方に気づくなど有意義な学修体験が可能となります。本セミナーではアクティブラーニング講義において主体的に授業に参加するために必要な予習やレポートの書き方、グループディスカッション、プレゼンテーションの基本を学んでいきます。

C.卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)との関連
 本セミナーは、初年次教育として位置付けられています。また、全学部全学科の学生を対象としたセミナーとしても位置付けられています。

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・本学の教育方針や特色ある教育手法(アクティブラーニング)に対する理解
・レポートの書き方の基本
・プレゼンテーションの仕方の基本
・グループワークの仕方の基本
・自らが主体的に体験しながら学ぶことができる能力

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 25 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 10 %
フィールドメソッド Field Method 65 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

この授業については、特に予習は必要ありませんが、遅刻をせずに出席すること。

短いレポートを課します。クラス内でフィードバックをします。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

前半:このセミナーに関するオリエンテーション(目的、予定、ルール、成績評価、提出物確認)
後半:このセミナーに関する希望と目標設定に関するアンケート、大学に関する質疑応答

●使用するケース
オリジナルケース(1)新入生の昇太は、4月の終わりにある上級生からインカレサークルの科学勉強会に誘われるが、そのサークルはある宗教に関する団体と繋がっていた(ケースは授業中に配布します)。

第2日(Day2)

前半:ケースを中心としたアクティブラーニングの仕組み
後半:現在、皆さんが出席している授業について情報交換を行います。また、大学生活において気をつけるべきことについてケースを通じて学びます。


●使用するケース
オリジナルケース(2)新入生の翔子は、新しくできた友達に栄で合コンをしようと誘われます。どうやらその友達の友達が数名参加するとのことでした。具体的な予定はその場の雰囲気で決定するとのことです。翔子は参加するかどうか迷います(ケースは授業中に配布します)。

第3日(Day3)

前半:授業で発言回数を多くするにはどうしたら良いでしょうか。このことを皆で話し合い、良いアイデアを共有します
後半:教員へのメールの書き方やマナーについて学びます。

●使用するケース
オリジナルケース(3)昇太は経済学の授業でわからないことが多かったので、先生の研究室を訪ねることにした。ところが、先生のオフィスアワーは授業が入っているので行くことができない。そこで先生に時間を割いてもらうためにメールを書くことにした。が、書き方がわからない(ケースは授業中に配布します)。

第4日(Day4)

前半:皆さんが受講している、進行中の他の授業に関する情報交換をし、成績を良くするための対策を考えます。特に、レポート課題やテスト対策についての情報を交換します。
後半:ケースを通じて、レポートの書き方について学びます。

●使用するケース
オリジナルケース(4)翔子は経営学の授業でレポートを提出したが、結果は0点であった。あんなにがんばってネットや本から文章を写したのに、なぜなんだろう?翔子はオフィスアワーに先生を訪ねて抗議をします(ケースは授業中に配布します)。

第5日(Day5)

前半:皆さんが受講している、進行中の他の授業に関する情報交換をし、成績を良くするための対策を考えます。特に、テスト範囲の確認方法、復習の仕方、過去問に関することについて。
後半:ケースを通じて、テスト勉強の方法について考えます。

●使用するケース
オリジナルケース(5)昇太は試験勉強を始めることにしました。ところが、毎日、炊事洗濯、アルバイト、サークル、学生会、趣味のゲームとスケジュールは詰まっていて、とても勉強する時間はありません。大学生がこんなに忙しいとは思いませんでした(ケースは授業中に配布します)。

第6日(Day6)

前半:「私の大学生活の目標・目的」というプレゼンテーションを実施します。実際に何名かの方に発表をしてもらいます。
後半:良いプレゼンテーション、良いスライドとは何か、についてケースにもとづいて検討します。

●使用するケース
オリジナルケース(6)翔子は心理学の授業でプレゼンテーションをした。自信をもって臨んだが、多くの学生から批判的な意見が出てきた。また、先生も若干辛口のコメントをしてきた。釈然としない気分で席に戻ったが、この体験から何を学ぶべきか(ケースは授業中に配布します)。

第7日(Day7)

前半:テスト勉強のアイデアや情報交換を行います。また、勉強内容について先生に質問に行く際のマナーや方法についても学びます。
後半:夏休み中の学習計画や目標を立てます。フロンティアスピリットについて考えます。

●使用するケース
オリジナルケース(7)昇太は夏休みの計画を立てます。車校、バイト、映画撮影、台湾旅行、バンド結成、帰省先の夏祭り参加、自転車ツーリング・・・これぞリア充、盛りだくさんです。しかし、この計画には何か重要なことが抜けているように思えます(ケースは授業中に配布します)。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 90 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 90 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 5 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 5 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

皆の共同学習にとり、有益な貢献(発言・行動・協力・情報提供等)は高く評価します。皆さんの良い面を評価しますので、最大限にアピールをしてください。

以下の行動は減点対象です。
・遅刻・欠席
・授業と関係のないことをする(スマートフォンをいじくるなど)
・私語や勝手な行動
・面白くなさそうにしているなど、他学生に積極的に悪影響を与える態度

このような学生はその場で退室していただきます。合計点が基準に満たない場合には単位認定もしません。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 世界思想社編集部「大学生 学びのハンドブック[4訂版]」世界思想社(2018)9784790717072

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

中央情報センターには本セミナーの参考になる文献が所蔵されています。下記のリンク先を参照してください(キャンパス掲示板へのログインが必要です)。
大学で学ぶための参考図書(毎日の学修やレポート執筆に)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

みなさんの学びが深まるように努力します。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

人間・環境学博士(京都大学)
臨床心理士 第08552号(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会)
公認心理師 第1927号
専門:臨床心理学・教育心理学

Doctor of Human and Environmental Studies, Kyoto University
Certified Clinical Psychologist (No.08552)
Licensed Psychologist (No. 1927)
Specialty: Clinical psychology; educational psychology

(実務経験 Work experience)

1997年4月~1999年3月 国立病院機構 宇多野病院 非常勤心理技術士
1999年4月~2002年3月 京都中央看護専門学校 非常勤講師「臨床心理学」「精神保健」、学生相談室担当



1997-1999. Part-time psychologist at National Hospital Organization Utano National Hospital.
1999-2002. Part-time lecturer at Kyoto-Chuo Nursing school.(Clinical psychology; mental health; counseling psyhologist)

Refereed Articles

  • (2022) Climate anxiety, wellbeing and pro-environmental action: correlates of negative emotional responses to climate change in 32 countries. Journal of Environmental Psychology 84
  • (2022) Comparison of the inter-item correlations of the Big Five Inventory-10 (BFI-10) between Western and non-Western contexts. Personality and Individual Differences 196
  • (2021) Pollution-Aware Walking in 16 Countries: An Application of the Theory of Planned Behaviour (TPB). Journal of Transport & Health 22
  • (2021) Alcohol-impaired Walking in 16 Countries: A Theory-Based Investigation. Accident Analysis & Prevention (159): 0001-4575
  • (2021) Negative emotions about climate change are related to insomnia symptoms and mental health: Cross-sectional evidence from 25 countries. Current psychology

Refereed Proceedings

  • (2022). Effects of a Self-Intervention Research Experience in an Introductory Psychology on Psychology Image. Proceedings of the 64th Annual Meetings of the Japanese Association of Educational Psychology .The Japanese Association of Educational Psychology. 2. 3. Online






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