シラバス Syllabus

授業名 Management Consulting
Course Title Management Consulting
担当教員 Instructor Name 矢本 成恒(Shigetsune Yamoto)
コード Couse Code GMP212_G24N
授業形態 Class Type 演習 Practicum
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 演習科目400系 / Case Writing & Seminar
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2024 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本講義は、実際の企業に数回訪問し、インタビューをして課題解決、経営改善のための戦略立案や施策提示などを実施するという、マネジメントの本番の実習です。ヒアリングによる課題抽出、経営戦略や改善施策提示までの一連のプロセスを経験することによって、実践的なマネジメント能力を伸ばすことを目的としています。多くのビジネススクールで取り入れられているフィールドメソッド講義であり、ケースメソッド講義の学習内容を総括して実践します。
本学のMisson Statemenにおいて、進歩的で革新的なリーダーを養成することを目指しています。経営者、経営幹部、コンサルタントなどのリーダー的なポジションを目指す方を対象としています。
At the University's Misson Statemen, we aim to train progressive and innovative leaders. The course is intended for those who aspire to leadership positions such as managers, executives, and consultants.
In this course, students will solve actual corporate issues, develop strategies and present measures to improve management. The objective is to develop practical management skills by experiencing a series of processes from problem identification through interviews to the presentation of management strategies and improvement measures. This is a field method lecture adopted by many business schools, and students practice the learning content of the case method lecture.

授業の目的(意義) / Importance of this course

この講義はフィールドメソッドを中心としています。これまでのケースメソッドで得られた講義の知識や分析スキルを、現実の企業において実践活用できるようなマネジメント能力・経営企画能力の伸長を目的としています。
この講義は、第1日目のケースディスカッションと第2-6日目のフィールド演習の両方から構成されます。ケースディスカッションによる双方向型の講義では、企業の環境分析・戦略立案・財務分析などを学習します。その後の大部分を占めるフィールド演習では、実際の企業に訪問し、経営陣から企業の課題や現状等をヒアリングし、問題点の抽出や分析、課題解決策および戦略立案、可能なら事業計画の策定までを実施します。最終日には、経営戦略や施策・事業計画をプレゼンし、対象企業の経営陣からフィードバックを受けます。
This lecture focuses on the field method. The objective is to develop management skills that will enable practical application of the knowledge and analytical skills acquired in previous lectures on the case method.
This lecture consists of both case discussions on Day 1 and field exercises on Days 2-6. In the interactive lectures through case discussions, students will learn about corporate environmental analysis, strategic planning, and financial analysis. During the field exercises, which make up the majority of the program, participants visit actual companies to hear from management about the company's issues and current status, identify and analyze problems, develop solutions and strategies, and, if possible, formulate a business plan. On the final day, participants present their management strategies, policies, and business plans, and receive feedback from the target company's management team.

到達目標 / Achievement Goal

受講生は企業の課題や現状等をヒアリングし、問題点の抽出や分析、課題解決策および戦略立案、事業計画の策定ができるようになります。また、受講生は経営戦略や事業計画を経営者はステークホルダーにプレゼンすることができるようになります。

Students will be able to interview companies about their issues, current status, etc., identify and analyze problems, develop solutions and strategies, and formulate business plans. Participants will also be able to present management strategies and business plans to management and stakeholders.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
LG8 Tax Accounting Consulting Skills (MSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

受講生は企業の課題や現状等をヒアリングし、問題点の抽出や分析、課題解決策および戦略立案、事業計画の策定ができるようになります。また、受講生は経営戦略や事業計画を経営者はステークホルダーにプレゼンすることができるようになります。これらに係わる実践的な知識とスキルが得られます。

Students will be able to interview companies about their issues and current status, identify and analyze problems, develop solutions and strategies, and formulate business plans. Participants will also be able to present management strategies and business plans to management and stakeholders. Students will gain practical knowledge and skills in these areas.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 10 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 10 %
フィールドメソッド Field Method 80 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

事前学習は特に求めませんが、初日のアサインメントとして、実習先企業の財務状況の分析、外部環境分析をしてもらいます。経営戦略の仮説もイメージしてもらいます。初日の講義でフィードバックします。
DAY2からのフィールド演習では、都度フィードバックを実施します。特に対象企業の訪問の前後、プレゼン実施の前後においては重点的に実施します。
★説明会をzoomで開催しますので必ず参加してください(1時間以内を想定)。本講義はフィールドメソッドであり、ケースメソッド講義とは異なります。機密保持、ビジネスマナーなどの注意点もあります。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

Day1は対面ではなくzoomによるケース講義をします。
Day2 以降のフィールド演習に役立つ、企業の課題抽出や施策立案に役立つショートケースを簡単にディスカッションします。
さらに、フィールド対象企業の情報を分析して、環境分析、経営戦略の検討、課題の抽出、施策の仮説構築などを議論します。


●使用するケース
以下のケースは全てショートケースです。
1.オリジナルケース:粕谷発條の経営戦略検討
環境分析と戦略フレームワークの活用・仮説思考による施策立案など、基本的なスキルの確認をします。
2.オリジナルケース:株式会社SCG印刷(財務分析)
収益性、安全性、成長性、効率性などの財務分析の基本を確認します。
3.実習ケース:フィールド実習対象企業の課題分析(環境分析、財務分析など)
対象企業の外部環境分析、財務分析、経営課題(対象企業からの事前情報)を分析し、重点的なインタビュー項目を把握します。なお、対象企業は名古屋近辺の企業となります。

第2日(Day2)

フィールド演習の対象企業に訪問し、経営者または経営幹部にインタビューし、対象企業の課題や現状の把握をします。企業の課題分析と戦略提案のための基本的な情報を得ていきます。またヒアリング後に次回ヒアリングに向けての課題整理を実施します。なお、対象企業は名古屋近辺の企業となります。
(準備資料)対象企業の分析資料やインタビュー項目など


第3日(Day3)

Day2に続き、再度フィールド演習の対象企業に訪問し、経営者または経営幹部にインタビューし、対象企業の課題や現状の把握をする。企業の課題分析と戦略提案のための基本的な情報を得る。またヒアリング後に次回ヒアリングに向けての課題整理を実施する。
(準備資料)対象企業の分析資料やインタビュー項目など


第4日(Day4)

zoomによるグループ討議をします。
1. 環境分析と経営戦略と施策の仮説立案
環境分析→戦略立案→施策の流れによる施策までの仮説の立案
2. 顧客の課題分析と施策検討
顧客から提示された課題に対する対策を検討する
なお、1と2ともに具体的な施策を提示し(仮説を含む)、リソース(人財、設備や材料、資金、情報入手)など制約を考慮した実現可能なものであるかの確認も行います。


第5日(Day5)

1. 企業との意見交換
各自の状況把握と施策提案を説明し、意見交換をします。方向性に間違えがなければ更に具体化・現実に実施するための方策を検討します。
(準備資料)各自作成した、分析資料や施策提案(仮説)の資料
2.最終報告に向けた修正事項や深堀事項の確認


第6日(Day6)

1.最終プレゼン演習
2.企業でのプレゼンと意見交換
3.各自へのフィードバック


第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 20 %
予習レポート Preparation Report 15 %
小テスト Quizzes / Tests 15 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 20 %
期末試験 Final Exam 20 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

授業内での挙手発言 Class Contribution : フィールドを含む貢献 合計20
予習レポート Preparation Report : 初日のケース、インタビュー項目、中間説明資料各5 合計15
小テスト Quizzes / Tests :  企業インタビュー、企業との中間意見交換 など3回×5 計15
最終レポート Final Report  企業への最終報告書 20
期末試験 Final Exam  最終報告会プレゼンとフィードバックで20
参加者による相互評価 Peer Assessment グループ内 10

・10名以下の講義ですので相対評価ではありません。フィールド実習の評価項目については、説明会の時に配布される講義説明資料(説明会への参加推奨)を参照してください。事前にzoomによる説明会があります。
・分野ごとに分担して担当をしますので、公欠以外の欠席や途中離脱は出来ません。なお、名古屋の企業が対象になるため訪問日程(3-4日間)は事前に知らせます。企業訪問は平日です。日程を確認していただいた後で、参加の可否を判断してください。
・企業とは守秘義務契約を締結して企業と意見交換をしますので、情報管理やビジネスマネーに問題が見られた場合には、講義から離脱していただきます。
・詳細は、別途配布する講義説明資料を参照してください。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 配布資料

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

1.オリジナルテキスト(講義で配布します)
一般的にコンサルティングをする場合のプロセスや流れについて記述をしているので、全体的には一連のフィールドワークのイメージつくり程度の意識で活用する。付属資料の「各種フレームワーク」は、フィールドワーク時に不明点があればネットで調べるなどが必要になる。

2.「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」内田和成、東洋経済新報社 (2006/3/31)
ISBN-10 ‏ : ‎ 9784492555552、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4492555552
この文献はフィールド実習やアサインメントに直接関係するものではないが、仮説思考の考え方はコンサルティングに必須ですので、その説明として推奨します。2-3時間程度で読める内容です。

3.「100分でわかる決算書「分析」超入門2024」 佐伯良隆(朝日新聞出版)ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022519344
なお、このテキストは決算書分析の非常に初歩的なテキストであるので、すでに安全性・収益性・効率性などの指標の計算できる人、財務分析の経験がある人は購入する必要はない。

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

この講義は初めて開講されますので、過去の授業調査の結果はありません。

講義は、実際に企業の総合的な経営コンサルティングを6日間(約1か月間で6日)で実施する講義です。演習形式の講義のため、4日ではなく6日の日程となっています。別途開催されるzoom説明会に参加し、配布される注意事項(守秘義務契約、途中離脱禁止、ビジネスマナー注意など)を読んでエントリーしてください。なお、エントリー後に日程が発表されますので(2月から3月に名古屋にて実施、企業訪問は平日となる)、その日程で参加できるかどうかを判断したうえで最終的に受講をするか否かを判断してください。平日のためお仕事の休み(3-4日)をとる必要が出てきます。
また、講義開催のための最少人数は5人です。最大で10名までの講義になります。NUCBも修了生も受講生になる場合があります。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

矢本成恒
http://mba.nucba.ac.jp/research/faculty/entry.html?u_bid=145&u_eid=13149

(プロフィール)
・研究分野 イノベーションマネジメント, 技術経営戦略

・経歴
東京大学教養学部卒業。東京大大学院工学系博士課程修了(技術経営戦略研究室)。筑波大学大学院修士課程修了(経営戦略系研究室)。博士(工学)、修士(経営学)/MBA、中小企業診断士。

日本電信電話株式会社にて、経営企画部門、新規事業企画部門を担当し、戦略持株会社経営企画(国際戦略)担当部長を務める。その後、コンサルティング会社取締役、マーケティング会社取締役等を経て現職。
経営コンサルタントとしては、ITビジネス、テレビ放送、コンテンツビジネスの経営戦略、新規事業企画、スタートアップ経営の支援・マネジメント受託など100社以上に携わる。また、中小企業診断士として、IT業および製造業等の経営指導を実施。2011年度東京商工会議所企業変革プログラムアドバイザー。

所属学会は、日本開発工学会(理事、編集委員、ビジネス・イノベーション研究会主査)、日本経営診断学会、ビジネスモデル学会

・最終学歴 Ph.D. (東京大学)、MBA、中小企業診断士

・主な職歴
1987~2004 日本電信電話(株)
2004~2009 (株)プラットイーズ
2009~2010 (株)アークエンジン
2010~    一般社団法人俯瞰工学研究所


Refereed Articles

  • (2024) A Study of the Efficacy of the Generative Pre-trained Transformer in the Medical Specialty Examination of Otorhinolaryngology. Nippon Jibiinkoka Tokeibugeka Gakkai Kaiho 1343-7623 / 2185-2480
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  • (2023) Success factors for digitalization in sales activities. Development Enineering

Refereed Proceedings

  • (2021). Issues of Employee Engagement in the "With Corona Era". Management that values people .Japan Society for the Promotion of Human Resource Management, the 8th Research Presentation . 1. 3. on line
  • (2017). Creating New Values through Horizontal Alliance. Development Engineering .Japan Development Engineering Society. 1. 3. Tokyo university of Science






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