シラバス Syllabus

授業名 Corporate Mission & Strategy
Course Title Corporate Mission & Strategy
担当教員 Instructor Name 三宅 光頼(Mitsuyori Miyake)
コード Couse Code GMP212_G22N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 基礎科目100系 / Basic
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2022 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本講義では、企業の存在意義、企業の戦略、さらに企業トップマネジメントのリーダーシップについて学習します。
主要な学習テーマの第一は「ミッション・マネジメント」です。
同業他社が多くある中で、なぜ顧客は自社のサービス、自社の製品を選んでもらえたのか、その要因こそ自社の競争ポイントであり、成長要因になると考えます。ミッション・マネジメントでは、ミッションのブレークダウンプロセスと役割展開と方針展開について学習します。
二つ目のテーマは、コーポレート・ストラテジーで、企業の経営改革(事業リストラ)と成長戦略の設計と展開を、ケースを通じて学習します。あわせて機能戦略としてのマーケティング戦略(ブランド戦略)、R&D戦略についてもケースを通じて学習します。
さらにケースを通じて、本学のミッションステートメントの一つであるフロンティアスピリットを学習します。
主要な学習テーマは、経営学の原理原則 経営資源の考え方、さらに経営資源であるヒト・モノ・カネの動きと、その明細表である財務諸表の理解、さらに市場や顧客に対する態度、R&D、リーダーシップ行動、マネジメント行動など、MBAで学ぶべき原理原則の基礎・基本を学習します。
実際のケースを使いながら、企業の存続と発展のために企業はいかにあるべきか、経営トップはいかに行動すべきかを経営戦略と経営管理、組織行動の視点から、ロジカルに学習します。 
The theme of this lecture is strategy, organization, and the mission itself. We will redefine Mission as the value of a company through lectures and ask what we should do.
The activities of a company are going to turn widely while management environment is changing intensely. We can say that companies are forced to switch their strategy from customer creators to society & environmental guardians. Many companies make their continuations change to conformity powers to environment. We are going to investigate the success or failure processes, and what type of strategy companies continues retaining in management environment changing intensely on activity from both sides of a theory learned by experience and logic. In this lecture, it is the purpose of searching the corporate strategy as universal management science and a case method. Students attending a lecture can get decision making ability and strategy construction as ones engaged in corporate management without losing stand point of a manager & a worker.
The goal is to acquire the following learning goals: Critical Thinking, Diversity Ourness, Ethical Decision Making, and Effective Communication.

授業の目的(意義) / Importance of this course

授業の目的は、経営学修士として学ぶべき経営全般の知的武装および姿勢の習得にあります。本科目を学ぶことで、学生は、経営戦略、経営管理、経営行動の全体像を体系的に学習し、あわせてケースを通じて経営学の実務的な運用を修得することが出来ます。
経営環境が大きく変化している中、企業の業績も大きく変化しているのも事実です。
過去の事業整理と業界再編の企業行動ならびに成長戦略をとった多くの企業事例から、今後の成長戦略の在り方について仮説を構築していく時期と思われます。
もとより経営戦略は、企業の存続と発展のために企業はいかにあるべきか、いかに行動すべきかをロジカルに探求する側面をもつ学問です。
これまでの経験則とアカデミックな理論武装の両面から、企業行動の適否を探っていく授業とし、そうした企業の諸活動の中で、受講者自身も企業経営に携わる一人として、意思決定能力と戦略構築力の醸成を授業の中で図る予定です。
The activities of a company are going to turn widely while management environment is changing intensely. We can say that companies are forced to switch their strategy from customer creators to society & environmental guardians. Many companies make their continuations change to conformity powers to environment. We are going to investigate the success or failure processes, and what type of strategy companies continues retaining in management environment changing intensely on activity from both sides of a theory learned by experience and logic. In this lecture, it is the purpose of searching the corporate strategy as universal management science and a case method. Students attending a lecture can get decision making ability and strategy construction as ones engaged in corporate management without losing stand point of a manager & a worker.

到達目標 / Achievement Goal

本講義では、企業の存在意義、企業の戦略、さらに企業トップマネジメントのリーダーシップについて学習します。
主要な学習テーマの第一は「ミッション・マネジメント」です。
同業他社が多くある中で、なぜ顧客は自社のサービス、自社の製品を選んでもらえたのか、その要因こそ自社の競争ポイントであり、成長要因になると考えます。ミッション・マネジメントでは、ミッションのブレークダウンプロセスと役割展開と方針展開について学習します。
二つ目のテーマは、「コーポレート・ストラテジー」で、企業の経営改革(事業リストラ)と成長戦略の設計と展開を、ケースを通じて学習します。あわせて機能戦略としてのマーケティング戦略(ブランド戦略)、R&D戦略についてもケースを通じて学習します。
下記のラーニングゴールである、クリティカル・シンキング、ダイバーシティ・アワアネス、エシカル・ディシジョン・メイキング、さらにエフェクティブ・コミュニケーションを修得することを目標とします。

The goal is to acquire the following learning goals: Critical Thinking, Diversity Ourness, Ethical Decision Making, and Effective Communication.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義受講後、得られるスキルや知識:
本コースでは、①経営戦略体系、②戦略分析フレームワーク、③ヒト・モノ・カネの資源マネジメント、④トップ経営層のリーダーシップ、⑤ブランドビジネス戦略、⑥R&D戦略フレームワーク、⑦キャリア開発とリーダーシップ診断など、幅広く経営戦略、経営管理全般について体系的な知識を修得することを目指しています。



In this course, you will be able to learn about the following topics: (1) Management Strategy System, (2) Strategic Analysis Framework, (3) Resource Management of Human, Products and Money, (4) Leadership of Top Management Level, (5) Brand Business Strategy, (6) R & D Strategy Framework, (7) Career Development and Leadership Diagnosis, We aim to acquire systematic knowledge on a wide range of management strategies and overall management.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

<レポート、課題について>
①レポートは、「全日程の全ケースのレポート」を提出のこと。
②提出期限:各講義日の講義開始時(10時)までに、Google Classroomにアップロードのこと。提出遅れは減点(または評価不能)。未提出は例外なく評価不可。
③提出方法:授業開始までに、Google Classroomにアップロードのこと。
・提出形態:「Word のみ」(PDFは不可)。 パワーポイント、エクセルおよびPDFは不可。
・Turnitinで剽窃(ひょうせつ)および盗用を確認します。
④アサインメントでは、最初に、ケースのファクト(事実)を2ページ程度にまとめること。
⑤ケースのファクト(事実)以外のアサインメントのクエスチョンの枚数は全体で6ページ程度におさめること。
⑥課題は、アサインメントに従って作成してください。

<学習の注意点>
①ケースは必ず3回通り読み込んでください。1ケース最低3時間程度の予習を希望します。
②レポートには、ファクトファインディング、分析のフレームワークと分析結果のコメント、ケース解答または提言をまとめること。
③授業の板書および講義内容のアップロード禁止。
④事前にメンバーやグループで学習することはOKですが、アサインメントの剽窃に留意してください。
 (明らかな剽窃が発見された場合、双方とも不可となります。)
 

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

 事業再生(リストラ)と日本的組織構造について学習します。

●使用するケース
①松下電機産業 2000 中村改革 オリジナルケース 
②ローム浜松株式会社2017 NUCB卒業生ケース

第2日(Day2)

事業拡大と多角化を学習します。

●使用するケース
①KOBELCO 2017    NUCB卒業生ケース
②フィリップス ジャパン 2021  NUCB[卒業生ケース (ケースアワード受賞)

第3日(Day3)

機能戦略 (R&D戦略と組織)とブランド戦略を学習します。

●使用するケース
①アステラス製薬 2017 NUCB卒業生ケース
②LVMH (モエヘネシー・ルイヴィトン) ハーバードケース

第4日(Day4)

成長戦略と環境適合について学習します。

●使用するケース
①タイ・バンプーパワー2017   NUCB卒業生ケース
②ジョンソンコントロールズ ジャパン 2021 NUCB卒業生ケース

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 10 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 10 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

すべてのケースのレポート提出(課題提出)を必須(参加条件)とします。

発言は、クラスとグループとそれぞれを質と量により、絶対評価の上で相対区分します。したがって、必ずしも発言回数だけで評価しません。自分の理論の正しさを自己主張する場ではなく、クラス全体の理解と発言を活性化する意見をより尊重(重視)します。 逆に講義の場を、自分の意見を自己主張する場にしないよう留意してください。
発言がない場合、アサインメントの提出がない場合は、自動的に評価不能(不可)となります。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 三宅光賴「『人事戦略論 ストラクチャーとフレームワーク』  」青山ライフ出版(2015) ISBN978-4-43
  • 三宅光賴「『戦略管理論 ミッションからインテグリティへ』」青山ライフ出版(2022)ISBN978-4-434-29595-9

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

①小林敏男『 事業創成 - イノベーション戦略の彼岸』有斐閣 ISBN-10: 4641164371 ISBN-13: 978-4641164376 (有斐閣)2014
② 塩次、高橋、小林『 経営管理』(2009年)有斐閣 ISBN-10: 4641123756
ISBN-13: 978-4641123755 
③大滝 精一 (著), 山田 英夫 (著), 金井 一頼 (著), 岩田 智 (著)『経営戦略 -- 論理性・創造性・社会性の追求 第3版』(新版 2016年) ISBN-10: 4641122962 ISBN-13: 978-4641122963有斐閣(2006)
Additional Resource Readings(参考文献・資料)
戦略論、および経営管理論の読み物として下記を推奨します。
④三枝匡 『戦略プロフェッショナル』日本経済新聞社(2002/09) ISBN-10: 4532191459 ISBN-13: 978-4532191450
⑤猿谷雅治『 黒字浮上!最終指令』ダイヤモンド社 ISBN4-478-33029-8
⑥グロービス 『マネジメント・ブック【改訂3版】』
⑦株式会社アンド 『ビジネスフレームワーク図鑑 』
⑧高田 『ほんとうにわかる経営分析』PHエディターズグループ
⑨大津 『戦略思考で読み解く経営分析入門』ダイヤモンド社
⑩矢島 『決算書はここだけ読もう〈2022年版〉』弘文堂

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

授業調査の結果を尊重し、 常に授業の改善を行います。要望をどんどん記入してください。
① 効率的なクラス運営を心掛け、多くの発表の機会、質問の機会を設けます。
② 授業レベルは、高レベルとあわせて、わかりやすさを心掛けています。多くの学生諸君は実務家でもあるので、実践的な好奇心を満たす内容で講義をしていきたいと思います。
③ グループディスカッションより、講義を重視してほしいとの声もあります。基本は、講師だけでなく学生諸君の相互理解と双方コミュニケーションにより、深く広く課題を把握し、結論を導き出すようにします。受講生の積極的な参画を期待します。
④ 質問には熟考した解答を期待しています。時間がかかってもいいので、熟考した「解」を期待しています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学博士(経済学/大阪大学)

大手流通業の人事統括部、 採用部、事業本部人事で人事実務を経験。
その後、 住友 ビジネスコンサルテイング、アーサーアンダーセン、さくら総合研究所、合併により日本総合研究所。 主席研究員(ディレクター)を経て、現在は、三宅経営コンサルティング事務所所長。

コンサルティング暦33年。組織戦略、人事戦略、人材マネジメント領域では40年の経験。
コンサルティング先は、大手一部上場企業の製造業(総合化学品、AV家電機器、医薬品ほか)、金融機関、大手量販店・飲食チェーン店、 出版、大学など多岐にわたっている。
主要なテーマは、事業戦略、シェアードサービス、合併人事、取締役会改革、組織改革、さらに、制度人事、能力開発、人材育成まで幅広く指導している。
斬新な組織行動と色彩診断理論融合によるリーダーシップ理論、キャリア開発理論は「シーズン・アセスメント手法」として確立させ、次世代人材の発掘と育成、 チーム活性化手法として特許取得済み。特許第4881641号 平成23年12月9日登録。
主な共著書・翻訳は、『ガバナンス経営』(PHP研究所)、『CKO-ナレッジを活かす経営』(生産性出版)、『プラットフォーム・リーダーシップ』(有斐閣)、『 人事戦略論-ストラクチャーとフレームワーク』『戦略管理論ーミッションからインテグリティへ』(単著:青山ライフ出版)
組織学会、日本経営学会 会員。
教職歴:グロービスマネジメントスクール講師、日本生産性本部スクール、追手門学院大学(非常勤)、関西学院大学(非常勤)、近畿大学(非常勤)を歴任。

趣味のトランペットは本職より長く、小学校時代から40年続けている。かつては市民管弦楽団、吹奏楽団にも所属し、大小あわせて年7−8回の演奏会をこなしていたが、現在は練習時間が取れず休団中。
愛車 HONDA VFR1200F

Osaka University graduate school. Doctoral Course
Ph.D. (Doctor of Economics / Osaka University)

HR practical experience in the HRM department, Head office personnel affairs of major distribution industry.
After undergoing Sumitomo Business Consulting Co. Arthur ANDERSEN, SAKURA
Research Institute, Japan Research Institute by merger. Chief Consultant and Researcher.
for 25 years. 30 years’ experience in organizational strategy, personnel strategy, human resources management area.

The consulting companies range from manufacturers (general chemicals, AV household appliances, medicines, etc.) of major partly listed companies, financial institutions, major mass merchandisers and restaurants, publishing and universities.
The main themes are broad guidance from business strategy, shared services, merger personnel affairs, board committee reform, organization reform, furthermore personnel affairs, capacity development, human resource development.







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