シラバス Syllabus

授業名 瀬戸信用金庫冠講座 Designing Organizations
Course Title Designing Organizations
担当教員 Instructor Name 小河 光生(Mitsuo Ogawa)
コード Couse Code GMP210_G22N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 応用科目200系 / Applied
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2022 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

「わくわく感あふれる組織」とはどのようなものか?また、そのような組織はどのように作ればよいか? いかなる経営戦略も実践するのは組織の構成員です。立派な経営戦略も、それを実行する適切な組織とやる気にあふれた社員がいてこそ、初めて成果に結びつくものです。
本講義では、組織論の基本的な理解から始め、組織を現実の経営の中で設計・活用する手法・考え方を学びます。さらに、組織活性化をはかる具体的手法、社員と組織のエンゲージメントの強化、社員の働くモチベーションを向上する考え方を学びます。企業風土変革、チェンジマネジメントなどの実践手法を学びつつ、その心理学的背景などのアカデミズムを通して、組織論の幅を広げるテーマも多くの事例を通して学びます。また、働き方改革に代表される日本企業が直面している今日的課題にも切り込んで議論を進めたいと思います。
This course is focused on understanding the fundamental Organization Strategy and Motivation. We try to apply the theory to strengthen the competitive advantage. We learn the brand-new organizational theme, and then we obtain the skills of the practical methods and frameworks. This course also covers the Organization Culture, Change Management and Motivated people working in the Organization, with the psychological approach.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義では実際の企業のケースを使用し、ケーススタディ型の授業を行います。各ケーススタディではクラス討議を重視し授業を進めます。最終授業ではケーススタディに基づいて、実際の組織図の作成を行います。
This course emphasizes the Case-Study method, consisting of class discussion. You have a chance to design the organization in this class.

到達目標 / Achievement Goal

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (GMP)
LG6 Innovative Leadership (BIP)

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (GMP)
LG6 Innovative Leadership (BIP)

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

組織論の基本的理解、さらに実践的な組織設計、組織運営手法、モチベーションを構成する要素とその活用法を習得します。

The objectives are the understanding of the fundamental organization theory, organizational behavior, and motivation.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

課題レポート;
「あなたがこれまでに勤めた会社を事例として、組織構造および組織活性化の打ち手の功罪を論じる。また、あなたがその組織のリーダーであった場合、どのような打ち手を講じるか」について、以下の期限・形式で提出してください。ただし、講義中に使用したフレームワーク、事例、考え方などを援用し、各自の考察を加えることが望ましい。

提出期限:講義最終日 授業開始前まで(Google Classroomの指定窓口に提出ください)

形式:パワーポイントで作成の場合はA4版10枚まで、ワードで作成の場合はA4版2枚以内まで。(いずれも図表込の枚数)

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

(1)組織設計の意味・効用の理解
 組織と組織を動かす仕組みの理解、組織戦略と企業戦略の関係、組織形態、スキルセット、リーダーシップと組織の関係をケーススタディを用いて学びます。


●使用するケース
【使用ケース】
「Fsas(富士通サポート&サービス) 企業文化と組織の変革プロセス」
【補助教材】
「GCAサヴィアン カネより理念で買収指南」

第2日(Day2)

(1)組織体制の選択の考え方
 ピラミッド組織とフラット組織の得失、さまざまな組織形態の長所と短所の理解、どのような際にどのような組織形態が望まれるか、組織体制の選択によって構成員のパフォーマンスがどのように変化するかを学びます。クラスディスカッションを中心に行います。

(2)企業風土とその変革手法
 組織風土とは何か、それはどのようなことから形作られるかを学びます。組織風土の問題を発見し、望ましい組織風土への変革手法を学びます。


●使用するケース
【補助教材】(1)
「アフラック生命保険 自由自在に組織を変える」 
「ロフト 正社員でこそ職場は輝く」

【補助教材】(2)
「大王製紙 脱創業家「指示待ち」も脱却」
「イケアの秘密」

第3日(Day3)

(1)モチベーションの理解
 モチベーションの本質、モチベーションの変化と時代背景、組織と構成員のエンゲージメントの向上方法など組織体制に与える影響を考察し、ケーススタディを用いてクラスディスカッションを行います。

(2)社員のやりがい、働きがいを構成する要素とその喚起手法
 ケーススタディを通して、実際の経営の中で社員のやりがいを向上する要素の検討とその刺激策、実践例のクラスディスカッションを行います。

(3)ポジティブ心理学
心理学の理論的先端にある「ポジティブ心理学」を学び、実際の経営への適用の仕方を研究します。

(4)OODAループ/OKR
組織改革の新潮流の特徴を踏まえ、その特質を生かすには何が必要かを学びます。人材のモチベーションとは何か?それを組織内でどのように作り出すのかを学びます。

●使用するケース
【使用ケース】
「再春館製薬所 “大きな個人商店”を目指す」 日本ケースセンター

【使用ケース】
「スノーピーク」
【補助教材】
「リクルートホールディングス 創造への破壊は続く」

第4日(Day4)

(1)チェンジマネジメント
よい組織風土とはどのように作ればよいか、チームを活性化させるチェンジマネジメント手法を学びます。

(2)組織設計の実践
 オリジナルのケーススタディを通して、実際に組織と組織を動かす仕組みグループディスカッションで設計します。その設計体験から、実践的な気づきを得ることを目指します。


●使用するケース
【使用ケース】
「進能会」

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 40 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

Class Participation(講義内での挙手発言) 50%
Cold Call(コールドコール)含む   
Final Report(レポート) 40%
Peer Assessment(参加者による相互評価) 10%

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 配布資料

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

教科書;特に指定なし
ただし、講義前に映画「八甲田山」(原作;「八甲田山死の彷徨」新田次郎著 新潮文庫)、「七人の侍」(黒澤明監督作品)を視聴してください。講義中に教材として使用します。

参考文献;
「分社経営」 小河光生著 ダイヤモンド社
「スノーピーク 「好きなことだけ!」を仕事にする経営」 山井太著 日経BP社
「組織は変われるか」 加藤雅則 英治出版

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

毎年受講者が多く、発言機会が限られるとの指摘をいただいている。ケーススタディの本数やディスカッションの進め方を工夫し、多くの方に授業参加していただけるよう心掛けたい。また、成績評価には相互評価を加えて、発言発表にとどまらないクラス参加を評価したい。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

㈱クレイグ・コンサルティング  代表取締役

1964年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手自動車関連メーカーを経て、91年にピッツバーグ大学経営学修士(MBA)取得。同年、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に入社し、経営コンサルティング部門の立ち上げに携わる。
00年にPwCコンサルティングに移籍。戦略コンサルティング部門の立ち上げに従事。04年に独立し、株式会社クレイグ・コンサルティングを設立、現在に至る。組織論・人材活性化論が専門分野。
おもな著書に『CSR 企業価値をどう高めるか』(日本経済新聞社=共著)、『分社経営』(ダイヤモンド社)、『戦略コンサルタントビジネス・スキル・ブック』(東洋経済新報社)、『図解持株会社とグループ経営』(同)、など。

Mitsuo Ogawa
President, Craig Consulting Co.ltd.

Born in 1964, Tokyo. Graduated from Waseda Univ. and worked at Denso, then earned the MBA in the University of Pittsburgh. Through the Sanwa Research Institute and the PwC consulting, Ogawa became the president at the Craig Consulting.
Books; 「CSR, how to improve the corporate values」(Nikkei Publishers), 「Empowered the Organization」(Diamond Publishers), 「Holding Company and the Group Management」







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