授業名 | Business Analysis |
---|---|
Course Title | Business Analysis |
担当教員 Instructor Name | 芳賀 裕子(Yuko Haga) |
コード Couse Code | GMP205_G24O |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 基礎科目100系 / Basic |
学位 Degree | EMBA |
開講情報 Terms / Location | 2024 GSM Osaka Fall |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
企業は、様々な環境変化の中で戦略的意思決定を続けなくてはならない。それは企業規模にかかわらない。企業の経営分析に関連するケースを学ぶことで、企業の経営者の意思決定を疑似的に体験する。その際に必要な考え方を経営分析の基本的なフレームワークと合わせて修得することは、「"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダー」育成につながるものである。
All this lecture is carried out by case method. It is "Participant Centered Learning".
Companies must continue strategic decision-making within various environmental changes. By experiencing case related to business analysis, we experience decision making of management of company. In doing so, acquiring necessary ideas together with basic framework of business analysis etc. leads to "Innovative and ethical leaders with" frontier spirit "training.
Companies must continue strategic decision-making within various environmental changes. By experiencing case related to business analysis, we experience decision making of management of company. In doing so, acquiring necessary ideas together with basic framework of business analysis etc. leads to "Innovative and ethical leaders with" frontier spirit "training.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本講義では、企業が行う戦略上の意思決定について、受講生が意思決定者の立場にたって検討する。環境変化のスピードが速い中、意思決定のためには様々な角度からの分析が必要となる。業界分析、自社経営資源分析、競合分析など、ケース場面に必要な分析を行い、理論的思考により自分が経営者であればどのような行動をとるかを考える。
経営戦略の理論フレームワークを理解し、よりロジカルに、より深く、必要な情報分析を行う能力を身につけること
経営戦略の理論フレームワークを理解し、よりロジカルに、より深く、必要な情報分析を行う能力を身につけること
In this lecture, students will consider the strategic decision of the company from the viewpoint of decision makers of companies . Analysis from various angles is necessary for decision-making as the environmental change speed is so fast. Analyzing industries, competitors and corporate resources, students are required to think about what kind of action should be taken if he /she is a manager.
The goal of this lecture is to understand the theoretical framework of management strategy, and to acquire the ability to perform more logically and deeper.
The goal of this lecture is to understand the theoretical framework of management strategy, and to acquire the ability to perform more logically and deeper.
到達目標 / Achievement Goal
経営の様々な意思決定の場面において、意思決定のためにどのような情報をどのように分析しなくてはならないか、分析フレーワークを理解し、意思決定に至るロジックを構築する能力を身につける。
・Understand basic business analysis frameworks
・Understand how to theoretically make decisions from the result of the analysis.
・Understand how to theoretically make decisions from the result of the analysis.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
経営の様々な意思決定の場面において、意思決定のためにどのような情報をどのように分析しなくてはならないかを理解する。
・基本的な分析フレームワークの理解(環境分析、競争状況分析、業界分析、バリューチェーン)
・場面に応じた分析項目の理解
・分析結果の解釈と意思決定へのロジックの理解
・基本的な分析フレームワークの理解(環境分析、競争状況分析、業界分析、バリューチェーン)
・場面に応じた分析項目の理解
・分析結果の解釈と意思決定へのロジックの理解
By the end of the course, you will be able to:
・Understand basic business analysis frameworks
・Understand how to theoretically make decisions from the result of the analysis.
・Understand basic business analysis frameworks
・Understand how to theoretically make decisions from the result of the analysis.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 15 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 85 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
1ケースあたり最低3時間の予習を行い、予習結果をアサイメントに従いレポートにまとめ、講義当日9時までにGoogleClassroomに提出。A4,5枚以内、ワードで作成したものを、pdfに変換して提出のこと。
この予習をどれだけ深くするかで、授業での質の高い発言が可能となる。授業の中でアサイメントについての留意点などを説明し、講義後に資料をpdfにして配布し、復習の材料にしてもらう。
この予習をどれだけ深くするかで、授業での質の高い発言が可能となる。授業の中でアサイメントについての留意点などを説明し、講義後に資料をpdfにして配布し、復習の材料にしてもらう。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
【テーマ】業界競争分析【概要】
同じ小売業としてそれぞれ成功体験を持つ2つの企業について、企業が置かれた競合状況をどのように分析し、どのような意思決定をするのかを議論します。さらに将来の競合を分析し予測することで、戦略を検討するプロセスを理解します。
【概要】
百貨店業界という歴史が長い業界を競争の視点で分析します。大手百貨店3社の戦略を比較し、それぞれの戦略がどのような理由で実施されているのかを議論します。また高島屋の歴史の中で、経営トップによる戦略の違いに注目し、それぞれの戦略のメリット、リスクを分析します。
●使用するケース
【使用ケース】Amazon.com2016 vs. Walmart Stores (NUCB)【使用ケース】未来もバラは鮮やかか 高島屋2016. (NUCB)
第2日(Day2)
【テーマ】バリューチェーンとビジネスモデル【概要】
中小企業が自社の経営資源を効果的に活用しながら企業拡大を目指すための、ビジネスモデルについて議論する。
【テーマ】海外市場競争分析と戦略
【概要】
中国撚糸市場を分析し、サウラー社の中国市場での事業拡大のための戦略を議論します。グローバル企業が中国市場でのビジネスを検討する際、最終的には自社が持つ製品ライン全体、グローバル市場全体での最適化を達成できるのか、グローバル市場での競争と、中国市場での競争について考えます。
●使用するケース
【使用ケース】株式会社グリーンテクノ21〜オープン戦略で商流を構築する〜(特許庁)
【使用ケース】
サウラー社:中国での挑戦(A)、サウラー社:中国での挑戦(B) (IMD)
第3日(Day3)
【テーマ】競争分析と戦略【概要】
インターネット、デジタル化の技術革新が進む中、音楽業界の競争状況がどのように変化するかを分析します。さらにその変化の中で戦略をどのようにシフトしていかなくてはならないかを検討します。
【テーマ】経営者と戦略
【概要】
レゴ社が過去に直面した危機の際、二人の経営トップがそれぞれとった戦略を分析します。なぜその時点でその戦略をとったのかを理論的に明らかにします。またレゴ社の新事業参入案について、全社戦略との整合性を踏まえ、どのような意思決定をすべきかを議論します。
●使用するケース
●使用するケース【使用ケース】
アップル社: IPOTとITUNES (Harvard Business Publishing)
【使用ケース】
さとうファーム「魔法のりんご」
【使用ケース】
レゴ. (Harvard Business Publishing)
第4日(Day4)
【テーマ】ビジネスモデルの分析【概要】
限られた経営資源のスタートアップ企業のビジネスモデルを、外部環境の変化を踏まえて検討する
【テーマ】M&Aと戦略
【概要】
豊田自動織機の過去のM&Aの戦略目的を明らかにし、目標がどのように達成されるのか、されないのかを分析します。さらに新たなM&Aで事業拡大を検討するにあたり、そのターゲット企業が買収相手としてふさわしいのか、買収するならどのようなリスクがあり、どのような経営をする必要があるかを議論し検討します。
●使用するケース
【使用ケース】ドラッグストア・ドットコム(Harvard Business Publishing)
【使用ケース】
M&AでフォークリフトのUNDISPUTED No.1へ 豊田自動織機2014. (NUCB)
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
その発言が他の学生のディスカッションを深めるようなものであれば、プラス評価します。
質問に対して的確な内容の発言であること、ロジカルに述べられていること、他の学生の発言を聞いた上での発言であることをプラス評価します。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 60 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 40 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
発言は、回数よりも質を重視して評価します。中身のない発言はカウントしません。その発言が他の学生のディスカッションを深めるようなものであれば、プラス評価します。
質問に対して的確な内容の発言であること、ロジカルに述べられていること、他の学生の発言を聞いた上での発言であることをプラス評価します。
教科書 Textbook
- 網倉久永、新宅純二郎「経営戦略論入門」日本経済新聞(2011)978-4-532-13403-7
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
「新版 競争戦略論I」マイケルE.ポーター 竹内広高監訳 ダイヤモンド社 ISBN978-4-478-00842-3
「企業戦略論」上 基本編 ジェイB.バーニー 岡田正大訳, ダイヤモンド社 ISBN4-478-37452-X
「企業戦略論」下 全社戦略編 ジェイB.バーニー 岡田正大訳, ダイヤモンド社. ISBN4-478-37454-6
「新版 MBA経営戦略」 グロービス経営大学院, ダイヤモンド社 ISBN978-4-478-06602-7
「企業戦略論」上 基本編 ジェイB.バーニー 岡田正大訳, ダイヤモンド社 ISBN4-478-37452-X
「企業戦略論」下 全社戦略編 ジェイB.バーニー 岡田正大訳, ダイヤモンド社. ISBN4-478-37454-6
「新版 MBA経営戦略」 グロービス経営大学院, ダイヤモンド社 ISBN978-4-478-06602-7
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
課題が多いとのコメントが寄せられました。事前の予習レポート作成は、クラスディスカッションの際の発言で貢献するために必要なプロセスです。当日の発言を見ると、予習レポートの出来が発言にも影響しています。講義の準備として必要な作業であり、クラスで深いディスカッションができるよう、準備することを期待します。
ハンドアウトが少ないとの意見がありました。まとめのスライドを講義後に電子配布します。
ハンドアウトが少ないとの意見がありました。まとめのスライドを講義後に電子配布します。
担当教員のプロフィール About the Instructor
慶應義塾大学卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科(M.B.A.)修了後、プライス・ウォーターハウスコンサルタント株式会社東京オフィスにて、内外企業の戦略立案に係るコンサルティングを実施。1991年、ビジネスコンサルタントとして独立、現在に至る。大企業のヘルスケア分野への新規参入コンサルティングを実施。上場企業の戦略的新事業参入を支援。ヘルスケア業界を得意とする。ベンチャー企業取締役、ヘルスケア事業会社の執行役員などを経験。
2017.4 NUCNビジネススクール 准教授
2019.3 協和発酵キリン株式会社(現 協和キリン) 社外取締役
2020.4 NUCBビジネススクール 教授
2020.6 ミネベアミツミ株式会社 社外取締役
主な研究テーマは、日本企業の戦略実施のための手段としてのM&Aの効果について。戦略パターンとM&A効果の関連性、M&Aの効果と本社機能についての研究に取り組む。2010年から尚美学園大学大学総合政策学部客員教授を経て、2017年4月より名古屋商科大学准教授。2020年4月教授。組織学会、日本経営学会、国際ビジネス研究学会 会員。
学位: 博士(経営学) 筑波大学大学院ビジネス科学研究科
経営学修士(M.B.A) 慶應義塾大学大学院経営管理研究科
リハビリテーション修士 筑波大学大学院
主な研究論文
「M&A に必要な本社能力に関する研究」Global Business Research Center 赤門マネジメント・レビュー, 22 巻 1 号,2023
「M&Aの効果と多角化戦略との関係に関する文献サーベイ」『赤門マネジメント・レビュー』Vol.15 No.3, 201603
「M&A投資が企業業績に及ぼす効果の研究」『組織科学』Vol.52 No.1,2018
「競争優位性強化のためのM&A」 博士論文 2019.10, 筑波大学
2017.4 NUCNビジネススクール 准教授
2019.3 協和発酵キリン株式会社(現 協和キリン) 社外取締役
2020.4 NUCBビジネススクール 教授
2020.6 ミネベアミツミ株式会社 社外取締役
主な研究テーマは、日本企業の戦略実施のための手段としてのM&Aの効果について。戦略パターンとM&A効果の関連性、M&Aの効果と本社機能についての研究に取り組む。2010年から尚美学園大学大学総合政策学部客員教授を経て、2017年4月より名古屋商科大学准教授。2020年4月教授。組織学会、日本経営学会、国際ビジネス研究学会 会員。
学位: 博士(経営学) 筑波大学大学院ビジネス科学研究科
経営学修士(M.B.A) 慶應義塾大学大学院経営管理研究科
リハビリテーション修士 筑波大学大学院
主な研究論文
「M&A に必要な本社能力に関する研究」Global Business Research Center 赤門マネジメント・レビュー, 22 巻 1 号,2023
「M&Aの効果と多角化戦略との関係に関する文献サーベイ」『赤門マネジメント・レビュー』Vol.15 No.3, 201603
「M&A投資が企業業績に及ぼす効果の研究」『組織科学』Vol.52 No.1,2018
「競争優位性強化のためのM&A」 博士論文 2019.10, 筑波大学
After obtaining M.B.A., worked as a senior consultant at PriceWaterhouse Consultants Ltd. Ms. Haga is involved in strategy planning consulting of listed companies. In 1991, she was independent as a business consultant. Conducted new enterprise consulting in the healthcare field of large companies. She specializes in medical, nursing care and health care industry. Experience such as venture company director, executive officer of health care company. Experience as a Business Consulting for more than 25 years.
March,2019 Kyowa Kirin Co.,Ltd. Director of the Board(Outside Director)
June ,2020 Minebea Mitsumi Inc. Director of the Board(Outside Director)
Her research theme is about the effect of M & A as a means for Japanese companies to implement strategy. We are engaged in research on the relationship between strategy pattern and M & A effect and the relationship between effect of M&A and head office capability.
Education:
Ph.D. in Business Administration, University of Tsukuba.
MBA, Graduate School of Business Administration, Keio University
Master of Rehabilitation,
Tsukuba University. Graduate School of counseling and rehabilitation.
(実務経験 Work experience)
2020.3- 現在
ミネベアミツミ株式会社 取締役(独立・社外)
2019.3 - 現在
協和キリン株式会社 取締役(独立・社外)
2010-4- 現在
社会福祉法人不二健育会 理事
1991.4- 現在
芳賀経営コンサルティング事務所 代表
1989- 1991
Price Waterhouse Consultants 戦略コンサルティンググループ シニアコンサルタント
ミネベアミツミ株式会社 取締役(独立・社外)
2019.3 - 現在
協和キリン株式会社 取締役(独立・社外)
2010-4- 現在
社会福祉法人不二健育会 理事
1991.4- 現在
芳賀経営コンサルティング事務所 代表
1989- 1991
Price Waterhouse Consultants 戦略コンサルティンググループ シニアコンサルタント
June,2020- at the present
Minebea Mitsumi Inc. Director of the Board(Outside Director)
March,2019 - at the present
Kyowa Kirin Co.,Ltd. Director of the Board(Outside Director)
April,2010 - at the present
Fuji-Kenikukai Social Welfare Corporation, Director
April,1991- at the present
Haga Management Consulting Office, Representative Consultant.
April,1989- 1991
Price Waterhouse Consultants, Strategic Consulting Department, Senior Consultant.