授業名 | Organizational Behavior & Leadership |
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Course Title | Organizational Behavior & Leadership |
担当教員 Instructor Name | 髙木 晴夫(Haruo Takagi) |
コード Couse Code | GMP204_G20N |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
学位 Degree | EMBA |
開講情報 Terms / Location | 2020 GSM Nagoya Fall |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
授業の目的(意義) / Importance of this course
21世紀は多様化の時代である。組織も、そこで求められるリーダーシップも、多様化の要請に応えねばならない。様々な環境において、様々な組織が様々なメンバー構成で活動する。そのためのリーダーシップはどのようであるべきか。しかも多様化を生き残る重要な要素はイノベーションである。イノベーションを担う人々こそリーダーシップを体現せねばならない。このコースでは、このような役割を担う人々にリーダーシップを学ぶ場を提供する。
Changes, diversities, challenges, and innovations are the key words in this 21st century business environment. Leaders and their organizations are expected to highly perform there. This course teaches students what the essence of that leadership is and how they can develop their own leadership abilities to attain their business goals in the 21st century.
到達目標 / Achievement Goal
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
受講生がリーダーシップを発揮せねばならない場に立った時に、次のことが出来るようになりたい。どのような状況にあるか知る努力をし、今までがどのようであったか、これからどのようにするかについて考え、到達すべき地点を設定する。そして自らの力量を知りつつ、協力を得る人々と支援を与えるべき人々の信頼を得て、彼等から力を導き出し、結束して前へ進む。その途上の山と谷を読みつつ、想定しなかった事態にも対処する。しかしながら、リーダーシップの発揮とは、準備が整ってから発揮する順番とはならず、その途上で、避け難く、成長の痛みを経験することともなる。
This course gives you what you need when you assume a leadership position. That is; you can understand your business and organizational situations, you can get knowledge about what happened there in the past, then foresee what may come out, and set goals to attain in the target time. It is natural that you have to gain trust from people you work with and also motivate them. The root you go on will unavoidably give you ups and downs. You may, certainly learn from the ups and downs, and realize learning is the essence of leadership.
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
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インプット型 Traditional | 0 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 100 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
1.ケースについて、事前予習レポートを作成し提出する。提出は第1〜5セッションについてである。ケースの事前予習設問につき、自分の意見や考えを記述したものを毎回提出する。書式自由だが、学籍番号、氏名、日付を必ず記入する。分量は各セッションにつきA4で1ないし2枚とする。授業日ごとに、紙に印刷して(手書きでもよい)授業開始時に教室で提出する。(注意:「授業開始後」のグループ討議・クラス討議に積極的に参加することで、事前予習で持った自らの意見や考えを再検討し、必要ならば修正し、また自信も持ち、深め進化させることで、自らの学びを得ることは、ケースメソッド授業のあり方として当然である。)
2.最終レポートはセッション8の終了前1時間を使い、セッション7と8の授業についての理解を記すレポートを筆記する。
3.教科書の予習は、どの部分を事前に読むべきかについて、各セッションの事前予習の項で説明している。この予習については予習ノートの提出の必要はない。
2.最終レポートはセッション8の終了前1時間を使い、セッション7と8の授業についての理解を記すレポートを筆記する。
3.教科書の予習は、どの部分を事前に読むべきかについて、各セッションの事前予習の項で説明している。この予習については予習ノートの提出の必要はない。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
<前半:セッション1>テーマ:チームを作る
ケース:「チーム活動の質を上げる(A)」(KBSケース)(Bケースをクラス討議途中で配布する)
事前予習設問:(1)今後、学生にとってどのようなことが得られてくると(情報や経験の獲得、あるいはチーム活動の進展で生じてくる行動や関係性、など)、チーム活動の高い質となるか。(2)チーム活動において、手前手前でどのようなことに注意しておけば、その後のチーム活動の質を上げることになる、と考えるか。
授業方法:ケースメソッド(グループ討議およびクラス討議)
<注意>:クラス討議途中でBケース(KBSケース)(紙)を配布して討議を深める。
<後半:セッション2>
テーマ:チーム、リーダーシップ、イノベーション
ケース:「もののけ姫と宮崎駿」(KBSケース)
事前予習設問:(1)「もののけ姫」制作でのスタジオジブリの組織と宮崎監督の仕事ぶりにはどのような特徴があるか。(2)宮崎監督と共に仕事するスタッフやクリエーター達はどのように動機づけられていたと考えるか。(3)宮崎監督の仕事のしかたの中で参考となる点があるか。
授業方法:ケースメソッド(グループ討議およびクラス討議)
教科書の事前予習個所:セッション2のまとめ講義時間を長めに使い、次の2つ章について講義する。事前に一読しておくこと。予習ノートの提出は必要ない。PPT講義資料を教室で配布する。
第8章「チームを理解する」
第10章「リーダーシップと信頼の構築」
●使用するケース
上記の授業スケジュール①内に記されている。第2日(Day2)
<前半:セッション3>テーマ:ビジネスでのキャリア(挑戦とリーダーシップ)
ケース:「オプティマ・ジャパン株式会社(A)」(KBSケース)
事前予習設問:(1)高橋社長は、どのような考え方で、「OEM」と「リテール」の事業を展開しようとしているか。(2)濱石氏が社長室長に迎え入れられて以後の組織変革の活動を、あなたはどのように評価するか。(3)ケース本文の最終時点以降、高橋社長はどのようにして行くべきか。
授業方法:ケースメソッド(グループ討議およびクラス討議)
<注意>: Bケースは印刷物となっていないので、授業終了時に口頭で後日談として紹介する。
<後半:セッション4>
テーマ:ビジネスでのキャリア(停滞と脱出)
ケース:「セントポール製薬株式会社」(KBSケース)
事前予習設問:(1)小林氏と会社(ないし上司)との間でどのようなコミュニケーションが行なわれていたと思うか。それを通じてお互いどのような理解を構築していたか。つぎの3つの場面について考えよ。①日本で開発(申請)の仕事をしていたとき。②アメリカへ出向するとき。③アメリカで技術リエゾンとして仕事をしているとき。(2)小林氏を出向させた大倉化成の人事制度をどのように考えるか。
授業方法:ケースメソッド(グループ討議およびクラス討議)
教科書の事前予習個所:セッション4のまとめの講義時間を長めに使い、次の2つ章について講義する。事前に一読しておくこと。予習ノートの提出は必要ない。PPT講義資料を教室で配布する。
第2章「個人行動の基礎」
第3章「パーソナリティと感情」
●使用するケース
上記の授業スケジュール②内に記されている。第3日(Day3)
<前半:セッション5>テーマ:経営の変革
ケース:「株式会社イムラ封筒 (A) ─100 年企業の「今まで」と「今 ─」(KBSケース)
「株式会社イムラ封筒 (B) ─100 年企業の「今まで」と「今 ─」(KBSケース)
事前予習設問:(1)井村優社長が会社を変革しようと感じたのはどのような要因からか。(2)イムラ社長の変革を進める考え方と行動の巧拙を評価せよ。(3)AケースとBケースを通じて変革は成功してきているように思われるが、あなたは今後に向けてどのような意見やアドバイスを持つか。
<後半:セッション6>
テーマ:意識変革の心理技術
ケース:「企業組織と文化の変革」(KBSケース)
「老舗温泉旅館の挑戦」(ドキュメンタリー番組、DVD45分)をケースとして教室で視聴。
事前予習設問:「企業組織と文化の変革」を一読しておくこと。予習ノートの提出は必要なし。
講義:PPT組織変革の心理技術(教室で資料配布)を用いて講義と討議を行う。
教科書の事前予習個所:
セッションのまとめの講義時間を長めに使い、次の2つ章について講義する。事前に一読しておくこと。予習ノートの提出は必要ない。PPT講義資料を教室で配布する。
第13章「組織構造の基礎」
第14章「組織文化」(PPT資料配布)
●使用するケース
上記の授業スケジュール③内に記されている。第4日(Day4)
<前半後半連続:セッション7-8>テーマ:人対人コミュニケーションの演習(会議の知的生産性)
ケース:「『12人の怒れる男』補助資料」(KBSケース)
「協働活動のための創造的コミュニケーション」(KBSケース)
授業方法:演習(映画をケースとして扱うグループ討議およびクラス討議)
事前予習設問:2つのケース(内容はケースでなく資料)を事前に一読しておく。
予習ノートの提出は必要ない。
<終了前1時間>15:40−16:40
最終試験に準ずるレポート筆記(手書き、またはパソコンでプリントアウト)
課題:(1)「12人の怒れる男」の授業から学んだ貴方なりのポイントをいくつかにまとめよ。(2)それらは、明日以降の貴方の仕事においてどのように役立てられるか、あるいは役立てにくいと思われることがあるか、などを吟味せよ。(書式自由だが、学籍番号、氏名、日付を必ず記入する。分量はA4で1〜3枚とする。紙に手書き、あるいはPCでプリントして、授業終了時に教室で提出する。時間厳守です。)
●使用するケース
上記の授業スケジュール④内に記されている。成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
このコースでの成績評価を構成する要素と重み比率は次の3つである。
① 事前予習レポート(45%)(第1〜5セッションにおいて、ケースの事前予習設問につき、自分の意見や考えを記述したものを毎回提出する。5通分で45%の重みとなる。書式自由だが、学籍番号、氏名、日付を必ず記入する。分量は各セッションにつきA4で1ないし2枚とする。授業日ごとに、紙に印刷して(手書きでもよい)授業開始時に教室で提出する。)(注意:この要素は「事前予習」についての成績評価である。このことは次のような意味を持っている。「授業開始後」のグループ討議・クラス討議に積極的に参加することで、事前予習で持った自らの意見や考えを再検討し、必要ならば修正し、また自信も持ち、深め進化させることで、自らの学びを得ることは、ケースメソッド授業のあり方として当然である。)
② クラス討議への積極的発言による貢献(45%)(自主的で積極的な発言のインセンティブとするために加点主義とする。発言の内容で減点することはない。コース全体を通しての討議貢献度で45%の重みとなる。)(注意:①で示した注意の通り、受講者が事前予習ノートに記した意見や考えと異なる発言を討議ですることは、むしろケースメソッドによる学習の深更なのであって、成績評価として当然前向きに認識される。)
③ 最終試験に準ずるレポート(10%)(最終の第4日の授業終了前1時間を最終試験に準ずる時間とし、第4日の授業内容について受講者自身にとっての役立ちを吟味するレポートを教室で手書きで筆記する。またはパソコンで書いてプリントしてもよい。分量はA4で1〜3枚とする。氏名、学籍番号、日付を記入すること。時間内提出厳守です。このレポートは成績評価の10%の重みとなる。)
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 45 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 45 % |
予習レポート Preparation Report | 45 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 10 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
成績評価は、入学時「オリエンテーション」および「学生要覧」で説明される基準と方法に従って行う。このコースでの成績評価を構成する要素と重み比率は次の3つである。
① 事前予習レポート(45%)(第1〜5セッションにおいて、ケースの事前予習設問につき、自分の意見や考えを記述したものを毎回提出する。5通分で45%の重みとなる。書式自由だが、学籍番号、氏名、日付を必ず記入する。分量は各セッションにつきA4で1ないし2枚とする。授業日ごとに、紙に印刷して(手書きでもよい)授業開始時に教室で提出する。)(注意:この要素は「事前予習」についての成績評価である。このことは次のような意味を持っている。「授業開始後」のグループ討議・クラス討議に積極的に参加することで、事前予習で持った自らの意見や考えを再検討し、必要ならば修正し、また自信も持ち、深め進化させることで、自らの学びを得ることは、ケースメソッド授業のあり方として当然である。)
② クラス討議への積極的発言による貢献(45%)(自主的で積極的な発言のインセンティブとするために加点主義とする。発言の内容で減点することはない。コース全体を通しての討議貢献度で45%の重みとなる。)(注意:①で示した注意の通り、受講者が事前予習ノートに記した意見や考えと異なる発言を討議ですることは、むしろケースメソッドによる学習の深更なのであって、成績評価として当然前向きに認識される。)
③ 最終試験に準ずるレポート(10%)(最終の第4日の授業終了前1時間を最終試験に準ずる時間とし、第4日の授業内容について受講者自身にとっての役立ちを吟味するレポートを教室で手書きで筆記する。またはパソコンで書いてプリントしてもよい。分量はA4で1〜3枚とする。氏名、学籍番号、日付を記入すること。時間内提出厳守です。このレポートは成績評価の10%の重みとなる。)
教科書 Textbook
- S.P.ロビンス (著)、髙木晴夫 (翻訳)「【新版】組織行動のマネジメント」ダイヤモンド社(2009)978-4478004593
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
使用しません。
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
2020年5月の授業はオンラインであったが、11月については教室での対面授業である。同じ条件の授業調査という意味で、2019年の授業は対面であり、そのときの調査では大変高い評価であった。2020年11月の授業でも同様の内容で行います。
担当教員のプロフィール About the Instructor
名古屋商科大学教授、および慶應義塾大学名誉教授。2014年まで慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。2018年まで法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科教授。長年にわたりMBA(経営学修士)課程で「組織マネジメント」科目を教えてきた。専門は組織行動学。人が人の集団を動かすための研究を続けており、教育でもその成果を持ち込み、教員と学生による双方向型の活発な授業運営を行う。日本におけるケースメソッドの第一人者として知られている。
1973年慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、75 年修士課程修了、78 年博士課程単位取得退学。84年ハーバード大学ビジネススクール博士課程修了、経営学博士号(DBA)取得。78 年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手、85 年助教授、94 年より2014年まで教授。14年より慶應義塾大学名誉教授。同時に法政大学ビジネススクール教授(2018年まで)。2018年より名古屋商科大学ビジネススクール教授に就任。
主な著書に『トヨタはどうやってレクサスを創ったのか』『組織能力のハイブリッド戦略』、訳書に『【新版】組織行動のマネジメント』 (以上、ダイヤモンド社)、監修書に『ケースメソッド教授法入門』(慶應義塾大学出版会)など多数がある。
2011年、NHK 番組「白熱教室JAPAN」のために、慶應ビジネススクールのMBA学生総計200名とともに4回の授業を行い、熱気あふれるケースメソッド授業が4回にわたって放映された。
1973年慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、75 年修士課程修了、78 年博士課程単位取得退学。84年ハーバード大学ビジネススクール博士課程修了、経営学博士号(DBA)取得。78 年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手、85 年助教授、94 年より2014年まで教授。14年より慶應義塾大学名誉教授。同時に法政大学ビジネススクール教授(2018年まで)。2018年より名古屋商科大学ビジネススクール教授に就任。
主な著書に『トヨタはどうやってレクサスを創ったのか』『組織能力のハイブリッド戦略』、訳書に『【新版】組織行動のマネジメント』 (以上、ダイヤモンド社)、監修書に『ケースメソッド教授法入門』(慶應義塾大学出版会)など多数がある。
2011年、NHK 番組「白熱教室JAPAN」のために、慶應ビジネススクールのMBA学生総計200名とともに4回の授業を行い、熱気あふれるケースメソッド授業が4回にわたって放映された。
Education:
1973 Bachelor, Keio University, Department of Administration Engineering. 1975 Master of Science, Keio University, Graduate School of Administration Engineering. 1984 Doctor of Business Administration, Harvard University, Graduate School of Business Administration.
Biography:
1978 Assistant professor, Keio University, Graduate School of Business Administration. 1985 Associate professor, Keio University, Graduate School of Business Administration. 1994-2014 Professor, Keio University, Graduate School of Business Administration. 2014 Professor emeritus, Keio University. 2014-2018 Professor, Hosei University, Graduate Scholl of Innovation Management. 2018- Professor, Nagoya University of Commerce and Business, Graduate School of Business Administration.
Refereed Articles
- (2016) Leadership Theories I Created~Old, New, then Brand-new to Incorporate Brain Science and Gig Data. Keio Business Review 2016(1): 0387-7086