シラバス Syllabus

授業名 Consulting with SME
Course Title Consulting with SME
担当教員 Instructor Name 矢本 成恒(Shigetsune Yamoto)
コード Couse Code GMP203_G22B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category 特定科目500系 / Specific
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2022 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

NUCBのミッションステイトメントである「フロンティアスピリット精神」に立脚したコンサルティングを実施するための講義です。
それによって、クライアントが組織変革や新規事業に取り組むことができるようにします。フロンティアスピリットを用いた実践的なコンサルティング手法の習得を目指します。
We provide consulting services based on the "frontier spirit" that is the mission statement of NUCB. This will enable clients to engage in organizational transformation and new business. We aim to master practical consulting methods using the frontier spirit.

授業の目的(意義) / Importance of this course

この「Consulting with SME」では、コンサルタントとしての基本的なコンサルティング技法とプロセスのマネジメントを学修します。企業の問題発見・問題解決プロセスにおいて的確な指導・支援・アドバイスができるスキルを修得することを目指します。具体的には以下のスキルを学習します。
1. 経営コンサルタントが思考法の土台となる論理思考・仮説思考
2. コンサルティング技術の土台となる問題発見・問題解決の技術
3. 中小企業診断士としてのコンサルティングプロセスの特徴やマネジメント
4. クライアント企業の自律化を支援するための施策
なお、この講義は企業診断実習やコンサルティングの実施を想定し、経営知識や分析スキルを用いてクライアントに提案、助言、指導ができることを目指します。そのために必要な演習をします。特に、問題の分析、戦略や施策の立案などを論理的に実施し、クライアントに説明をする練習をします。
In this "Consulting with SME" course, students will learn basic consulting techniques and process management. The goal is to acquire the skills to provide support, and advice in the process of identifying and solving corporate problems in order to achieve corporate management objectives. Specifically, students will learn the following skills1. Logical thinking, which is the foundation of the management consultant's way of thinking
2. problem-finding and problem-solving techniques as the foundation of consulting skills
3. characteristics and management of the consulting process as an SME diagnostician
4. measures and techniques to help client companies become autonomous
This lecture is designed for students to be able to use their management knowledge and analytical skills to make proposals, give advice, and provide guidance to clients, assuming that they will be conducting corporate diagnosis practice and consulting.
The course includes exercises necessary for this purpose.
In particular, students will practice analyzing problems, formulating strategies and measures, and explaining them to clients in a logical manner.

到達目標 / Achievement Goal

コンサルタントとしての基本的なコンサルティング技法とプロセスのマネジメントを学修します。企業の問題発見・問題解決プロセスにおいて的確な指導・支援・アドバイスができるスキルを修得することを目指します。具体的には以下の到達目標を達成します。
1.経営コンサルタントが思考法の土台となる論理思考・仮説思考ができること
2.コンサルティング技術の土台となる問題発見・問題解決の技術が発揮できること
3.中小企業診断士としてのコンサルティングプロセスの特徴を理解し、プロセスに応じたアクションができること
4.クライアント企業の自律的な変化を支援するための施策や技術を実践できること

In this "Consulting with SME" course, students will learn basic consulting techniques and process management. The goal is to acquire the skills to provide support, and advice in the process of identifying and solving corporate problems in order to achieve corporate management objectives. Specifically, students will learn the following skills1. Logical thinking, which is the foundation of the management consultant's way of thinking
2. problem-finding and problem-solving techniques as the foundation of consulting skills
3. characteristics and management of the consulting process as an SME diagnostician
4. measures and techniques to help client companies become autonomous

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

以下のコンサルティングスキルを学習します。
1.経営コンサルタントの思考法の土台となる論理思考
  予想できる環境での計画戦略だけではなく、不確実環境下での創発的な戦略
2.コンサルティング技術の土台となる問題発見・問題解決の技術、仮説構築の技術
3.中小企業診断士としてのコンサルティングの特徴やマネジメント
4.クライアント企業の自律化を支援するための施策や技術
   創発的戦略にもとづく考え方(ダイナミックケイパビリティ活用など)

Students will learn the following consulting skills
1. Logical thinking, which is the foundation of how management consultants think
2. problem-finding and problem-solving techniques as the foundation of consulting skills
3. features and management of the consulting process as an SME consultant
4. measures and techniques to help client companies become autonomous

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 25 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 25 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

講義中にレポートの書き方についてはいくつかの事例を取り上げて説明します。クライアントへの説明を想定たシミュレーションをしますので、発表ではフィードバックをします。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

コンサルティングのプロセスおよび各プロセスでの業務の特徴を解説する。
1.仮説思考
2.ロジカルライティング
3.分析手法
4.各種フレームワーク
なお、ケース以外に簡単な演習もいくつか実施する。演習課題についてはアサインメントと一緒に配布する。

●使用するケース
以下のケースは全てショートケースです。
オリジナルケース:西さんの報告書(ロジカルライティング)
オリジナルケース:勘違い社員の問題点(ロジカルシンキング:問題・課題・対策立案)
オリジナルケース:粕谷発條の経営戦略検討(分析および戦略フレームワーク)
オリジナルケース:江南産業「経営の立て直しはできるのか?」(仮説思考)
オリジナルケース:二宮屋の店舗展開

第2日(Day2)

コンサルティングの問題抽出・原因分析・課題設定・施策(対策)のスキルを身に着け、ビジネス倫理についてディスカッションを行う
1.問題抽出から施策(対策)までの説明と論理性や納得性・・・クライアントに向けた説明の論理性・わかり易さをチェック
2.仮説思考での顧客へのアドバイス
3.新規事業の支援のポイント
4.ビジネス倫理についての考察

●使用するケース
オリジナルケース:多聞グループの店舗展開(分析・戦略フレームワーク・施策立案・仮説思考)
中小企業基盤整備機構ケース:株式会社岡村(総合分析提案)
オリジナルケース:ボーダレス・ジャパン (新規事業支援)
オリジナルケース:西宮冷蔵「正義と現実」(企業倫理)

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 40 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

講義では多くのショートケースや演習問題を多く実施します。講義でのディスカッションも多く、クライアントへの説明と質疑応答のシミュレーションもします。これらの内容を主に評価します。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 配布資料

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

教科書類するものとしてオリジナルテキストがあります。
講義の2週間前にケースと一緒にアップします。内容は、コンサルティングに利用する基本的なマネジメントのフレームワークや経営理論(計画戦略だけではなく、不確実な環境下での意図的戦略やイノベーション戦略含む)などに関するものです。またクライアント提出資料に活用するロジカルライティング(パラグラフライティング)の内容も含まれています。

(参考文献)
以下の文献はアサインメントに直接関係するものではないですが、講義で解説する仮説思考の考え方はコンサルティングに必須ですので、その説明の書籍として推奨します。2-3時間程度で読める内容です。
「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」内田和成、東洋経済新報社 (2006/3/31)
ISBN-10 ‏ : ‎ 9784492555552、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4492555552

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

この講義は初めて開講されますので、過去の授業調査の結果はありません。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

矢本成恒
http://mba.nucba.ac.jp/research/faculty/entry.html?u_bid=145&u_eid=13149

(プロフィール)
・研究分野 イノベーションマネジメント, 技術経営戦略

・経歴
東京大学教養学部卒業。東京大大学院工学系博士課程修了(技術経営戦略研究室)。筑波大学大学院修士課程修了(経営戦略系研究室)。博士(工学)、修士(経営学)/MBA、中小企業診断士。

日本電信電話株式会社にて、経営企画部門、新規事業企画部門を担当し、戦略持株会社経営企画(国際戦略)担当部長を務める。その後、コンサルティング会社取締役、マーケティング会社取締役等を経て現職。
経営コンサルタントとしては、ITビジネス、テレビ放送、コンテンツビジネスの経営戦略、新規事業企画、スタートアップ経営の支援・マネジメント受託など100社以上に携わる。また、中小企業診断士として、IT業および製造業等の経営指導を実施。2011年度東京商工会議所企業変革プログラムアドバイザー。

所属学会は、日本開発工学会(理事、編集委員、ビジネス・イノベーション研究会主査)、日本経営診断学会、ビジネスモデル学会

・最終学歴 Ph.D. (東京大学)、MBA、中小企業診断士

・主な職歴
1987~2004 日本電信電話(株)
2004~2009 (株)プラットイーズ
2009~2010 (株)アークエンジン
2010~    一般社団法人俯瞰工学研究所


Refereed Articles

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  • (2023) Success factors for digitalization in sales activities. Development Enineering

Refereed Proceedings

  • (2021). Issues of Employee Engagement in the "With Corona Era". Management that values people .Japan Society for the Promotion of Human Resource Management, the 8th Research Presentation . 1. 3. on line
  • (2017). Creating New Values through Horizontal Alliance. Development Engineering .Japan Development Engineering Society. 1. 3. Tokyo university of Science






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