シラバス Syllabus

授業名 Leading Global Business
Course Title Leading Global Business
担当教員 Instructor Name 藤岡 資正(Takamasa Fujioka)
コード Couse Code GMP113_G20N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Nagoya Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

グローバリゼーションが進展し、企業の海外進出が当たり前のものになりつつある昨今、海外現地法人の責任者として異文化のなかでリーダーシップを発揮し、組織全体のマネジメントを担うことのできる経営人材の不足が叫ばれている。本コースでは、グローバルに事業を展開していく上で経営者に求められる戦略的思考を養成することはもとより、受講者が経営の基軸となる経営観を養うことの重要性を認識することを目指している。そのうえで、経営する対象(ヒト・モノ・カネ)に対する方法論に加えて、国際経営の複雑な文脈を理解するための理論的フレームワークを整理することで、グローバル化や情報技術の進展、新興国の台頭や人口構造上の問題の表出化、世界のパワーバランスの変化、政治問題や感染症そして自然災害などへのリスク管理、環境や貧困問題など高度に複雑化する経営をとりまく現象に対するアプローチを学ぶ。
こうした変化に振り回されないためには、「将来をどう予測するのか」でという問いはなく、「どのような将来を創造したいのか」、自らが「どうありたいのか」という絶対価値を追求することが求められる。
 こうしたなか、本コースは、特に新興アジアに注目しながら、グローバルビジネスの環境変化を読み取り、国際経営の基礎知識(フレームワーク、分析ツール、そして組織統制手法など)を学習しながら、ケースディスカッションを交えて、企業経営者が直面している課題を認識し、こうした経営環境下でグローバルリーダーとして、文脈に応じて適切に「問いを立てる力」を養成する。受講者は、本コースで学んだフレームワークや議論の作法に基づきながら、ケースで取り上げる企業の経営陣の立場を疑似体験し、積極的に議論を交わすことが期待される。本コースで求められるのは、方程式に依拠しながら唯一の正しい回答を導き出すことではなく、適切な問いを立てながら方程式そのものの在り方を問い続ける姿勢である。
 この講義では基礎理論の習得、例題などを用いた演習に加えて、ビデオ教材やケースディスカッションを用いた双方向型のクラス運営を目指していく。先ず前半部分ではグローバルビジネスの理論的基礎を提供し、グローバリゼーションのトレンドをカバーする。ここでは特に、新興アジアの動向を俯瞰したうえで、現地進出企業が抱えている経営課題などを理解する。また、国際貿易の統計などを用いて、国際ビジネスの全体像を理解しながら、「なぜ企業は国境を越えるのか?」といった本質的な問いに向き合いながら、企業はどのように外部環境に適応し、ローカルとグローバルのパースペクティブを統合していくのかを理論的に概観する。さらにグローバルとローカルの中間にあるリージョナルビジネスの機会と課題についても理解を深める。第3 パートではグローバルリーダーの要件として、新興国でビジネスを展開することを念頭に置きながら、異文化適応の側面に着目し、グローバル企業のリーダーが直面する課題(たとえば、コミュニケーション)などを理解すると同時に、新興国の人々にとっての発展とは何を意味するのか、進歩・成長することで同時に失われるものに対して、私たちはどのような責務を負う必要があるのか、進歩の光の影を見定めて、それを自らの課題として捉える人間力を醸成して欲しい。第4 パートでは、グローバル戦略を考案するリーダーに有益な分析フレームワーク(たとえば、ゲマワットのCAGE 分析やAAA 戦略など)やマネジメント・コントロールについて解説する。また、セッションを通じて、経営学を学ぶとはどういうことなのか?経営学の可能性について参加者の皆さまと議論をしていきたい。
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到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

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SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

予習にかけるべき時間、事前に必要な知識等、受講にあたり前提条件:課題に関して、自分の感想を簡潔にまとめておくこと。また、ケース課題がある場合は、事前にしっかりとケースを読み込んでおくこと。授業中に不意に発言を求められることがあるので、それに備えること。
*受講者は海外勤務経験を有する方が望ましい。    

教授法としては、経営理論の理解を目的としたレクチャーに加え、ケースメソッドを用いる。Participant Centered Learningを中心として、論理的思考力・戦略構想力・課題発見力・ビジネスコミュニケーション能力を培う。国際経営というコンテクストで、常に大きな課題となる異文化マネジメントには、語学力のみならず、フレームを用いて複雑な現象に構造を与える力や財務数値や非財務的な指標を共通言語として活用する力、ロジカルに物事を説明する力が求められる。そこで本コースは、国際経営に求められる理論や分析枠組みを受動的に学ぶのみならず、ケーススタディを通じた双方向型のディスカッションを通じて(論理的思考能力の養成)、自らのものの見方を相対化したり(異文化理解の養成)、内省を促す場を提供するとともに、対話を通じて(伝える力の養成)、組織運営に必要な能力開発を目指している。ケース分析に際しては、各種フレームワークや分析ツールを使いこなすのみならず、データ収集や情報の相対化(情報のクセを理解する)、歴史的資料を蒐集する能力が求められる。したがって、本コースでは、国立国会図書館、総務省統計局や各種白書、シンクタンクなどのレポート、EDINETなどのデータべースを通じた情報収集についても説明をしていく。
本年度(2020年度)は、コロナ感染症によって私たちの社会・経済生活は甚大な影響を受けております。問われるべきは、ポスト・コロナの社会・経済がどうなるのか、国境を跨いだグローバル経済の果実を誰が得るのかではなく、いかなる社会・経済を実現したいのかという自らのあり方であり、そこから立ち現れる経営観によって照射され得る企業活動のあるべき姿である。世界を震撼させた感染症の拡大は、生活社会あっての経済であって、経済のための生活ではないということを改めて私たちに問いかけたといえるのではないでしょうか。経済的指標には決して収斂されることのない「価値」へ私たちはどのように向き合うか、これが問われているのだと思います。グローバル化の進展によって、世界のあらゆる活動がつながっています。世界には、私たちの生活を陰で支えてくれている多くの方々がいるのです。そして、そうした方々のなかには日々の生活もままならず、学習の機会や医療へのアクセスもないまま、毎日を必死に暮らしている方々が沢山いるのです。私たちは、「学ぶ機会を与えられたもの」としての役割を自覚し、半径10メートルあるいは自らが属する組織の関係性を超えて、世界を「想像しする(imagination)」ことのできる力を醸成していかなくてはなりません。人間には他社に共感する力(empathy)が備わっています。皆様は、学びを通じて、実際に目で見たもの、経験したこと以外からも、世界を想像し、社会的弱者に共感し、新たな世界を構築していく力を醸成していきましょう。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

本講義は、毎回、前半は講義(座学)、後半にケーススタディを中心にクラス討議を行なう。ケーススタディは毎回1本を目処とする。
<1日目>
テーマ:グローバリゼーション入門:グローバルビジネスの現状と課題
ケース:ロバート・サイモンズ(2000)「経営者が抱えるジレンマ」
:Honda (A) (B) Harvard Business School Case 384-049, August 1983. (Revised March 2011.)

概 要:21世紀に入り、企業の海外展開は質・量ともに大きな変貌を遂げた。近年、日本の各種メディアにおいて「グローバル化」「グローバル企業」「グローバル人材」といったグローバル関連の言葉を見かけない日はない。しかし、この「グローバル」という言葉の定義については、曖昧なまま用いられていることが多い。経営管理者は、グローバル戦略、グローバル人材など、日常のビジネスシーンで用いる用語を適切に理解しておかなくてはならない。
グローバルビジネスの影響は広範に及ぶため、本コースですべてを網羅することは現実的ではない。そこで、本セッションでは、国際経営や経営戦略の基本的な理論的枠組みを理解した上で、グローバリゼーションへの対応に求められる戦略的な思考を養成する。また、厳選された事例(ケーススタディ)を通じて、「グローバリゼーションとは何か?」、「企業(あなた)にとってのグローバリゼーションとは何を意味するのか?」という抽象的な問いに対して、クラスディスカッションを通じて理解を深めていく。本セッションでは、国境を越えた企業活動を統制し、グローバルな戦略を実践に落とし込んでいくための組織編成やコントロールシステムの在り方の基本についても理解を深めていきたい。

ディスカッションポイント:
• なぜ企業は国境を超えるのか?(歴史的事例を通じて)
• あなたの(日本企業の)事業にもたらすグローバリゼーションのインパクトとは何か?
• グローバルビジネスを戦略的に捉えるために必要な能力とは何か?
• インターネットが引き起こした新しい情報の流れは、企業の事業活動にどのようなインパクトを与えたか?
• 目まぐるしく変わる、技術の変化やそれに伴う環境変化に、企業はどのように対応すればよいか?


●使用するケース
ロバート・サイモンズ(2000)「経営者が抱えるジレンマ」
Honda(A), Honda (B)

第2日(Day2)

テーマ:企業の国際化のプロセスとグローバル経営のフレームワーク
ケース:Language and Globalization: ‘Englishnization’ at Rakuten (HBS Case 412-002), Harvard Business School.
   :レゴ (A) :危機, Harvard Business School (No. 9-717-J02)

概 要:本セッションでは、「なぜ企業は国境を越えるのか?」といった根源的課題を問いながら、国際経営の理論的枠組みの発展プロセスを学ぶ。また、グローバル企業が戦略策定時に直面する今日的な課題や機会を整理したうえで、グローバル経営の理論的枠組みに求められる新たな視角についても議論していく。企業の国際化を考える上で、グローバルかローカルかといった二元論を超えて、その中間にあるセミグローバルという概念に着目し、国ごとの違いを特定するためのCAGEフレームワーク、そしてその違いを事業戦略と結びつけるAAA戦略を学び、これら理論的な枠組みが実際の新興国事業でどのように展開をされているのかについて理解を深める。同時に、文化的多様性やダイバシティーマネジメントについても、ディスカッションを通じて理解を深める。また企業の国際化や外国直接投資について、基本的な理論やフレームワークを整理する(国際化の動機など)。企業の国際化は、大企業に限るものではなく、中小企業やベンチャー企業でも何らかのかたちで外国企業や外国市場にかかわる機会が増加しているので、こうした事例についても随時、取り上げていくことにしたい。また、日本企業のグローバル化への対応として、注目を集めた楽天のケースを取り上げ、グローバル化に関連する課題や組織変革の在り方についてディスカッションしていく。

ディスカッションポイント:
• なぜ企業は国境を越えるのか?
• 世界はグローバル化しているのか?
• 違いをいかす経営とは?
• なぜ組織変革は難しいのか?
• 組織変革のプロセスとは?


●使用するケース
Language and Globalization: ‘Englishnization’ at Rakuten (HBS Case 412-002), Harvard Business School
レゴ (A) :危機, Harvard Business School (No. 9-717-J02)

第3日(Day3)

テーマ:リージョナル戦略:新興国ビジネスの現状と課題
ケース:ING Insurance Asia/Pacific (Ivey 9B07C003), Harvard Business Publishing
概 要:本セッションでは、第1日、第2日のセッションで学んだグローバル経営の背景と理論的枠組みを用いて、新興アジア諸国を中心とする、日系企業の地域事業戦略に関する理解を深めていく。企業を取り巻く経営環境は、グローバル化によって益々それぞれの国や地域の結びつきが高まると同時に、一方で、ブロック経済化によって地域経済化が進展しており、企業の経営者は、経営学の枠組みのみならず、企業を社会的・制度的・組織的実践として理解していく能力が求められている。そこで、本セッションでは、国際ビジネスの全体像を理解した後、グローバルとローカルの中間にあるリージョナルという視点から、タイを中心とするメコン地域の地政学的・地経学的な重要性を理解していく。また、ING保険のケーススタディーを通じて、安定した経営下での組織変革の難しさや地域事業戦略を実践に移す際に求められる組織構造やコントロールシステムの在り方についてディスカッションしながら、グローバル経営の本質に迫っていく。

ディスカッションポイント:
• 新興国ビジネスは、先進国における事業展開と何が異なるのか?
• グローバリゼーションへの対応とローカライゼーションへの対応のバランスをいかに図るのか?
• I-Rグリッドの貢献と実務で利用する際の問題点とは?
• 戦略提携は何を意味し、企業はアライアンスの異なるステージでプロジェクトをどのように管理するのか?
• 日本とメコン諸国の戦略的互恵関係の構築とは?



●使用するケース
ING Insurance Asia/Pacific (Ivey 9B07C003), Harvard Business Publishing

第4日(Day4)

テーマ:リージョナルリーダーの要件:リージョナルで仕事をするということ(責任と役割)
ケース:Fire in a Bangladesh Garment Factory (Thunderbird TB0335), Harvard Business Publishing.
Hitting the Wall: Nike and International Labor Practices (HBS 9-400-047), HBS Case Collection.
Killer Coke: The Campaign against Coca-Cola (Ivey 9B07C003), Ivey Publishing.

概 要:国境を越え、ビジネス環境、取引関係、そして人間関係が拡大し、複雑化してくると、主体的に物事を考え、多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材が必要である。ここでは、異文化適応の側面に着目し、リージョナル企業のリーダーの要件や彼らが直面する課題などをケースメソッドを通じて、理解する。
本セッションでは、地域政策リテラシーや国際経営の基本的なフレームワークなどアジアにおけるビジネスリーダーとして必要な基礎知識を学ぶとともに、近年の経営学の研究成果がメコン地域における日本企業の事業戦略構想にいかなる洞察を提供することができるのかという、より実践的な課題について、実際の企業の事例を交えながら議論を展開する。同時に、新興国で事業を展開する多国籍企業が直面する企業の社会的責任についての理解や、コンプライアンスを含めたコーポレートガバナンスの在り方についても議論をしていく。

ディスカッションポイント:
• ビジネスモデルとは?価値創造とはどういうことか?
• 「企業の社会的責任」とは何か?企業(経営幹部)は、どのような準備をしているのか?
• 「リーダーとは」「経営者の役割とは何であるのか」。あなた自身が望む、リーダー像とは何か?
• 異文化マネジメントとそこで求められるリーダーシップとは何か。
• ベースオブピラミッド(BOP)やOne Additional Lineの議論を通じて、 経営学は社会に対してどのような貢献ができるか?


●使用するケース
Fire in a Bangladesh Garment Factory (Thunderbird TB0335), Harvard Business Publishing.
Hitting the Wall: Nike and International Labor Practices (HBS 9-400-047), HBS Case Collection.
Killer Coke: The Campaign against Coca-Cola (Ivey 9B07C003), Ivey Publishing.

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 40 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

出席25%、講義内の発言25%、最終レポート40%、その他10%

最終レポート有り。詳細は講義初日に説明します。
*期限を過ぎてからの課題提出は減点対象となります。    

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • .「なし」.(.)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

本講義の使用ケース教材、ビデオ教材、リーディング教材は、以下のとおりである。

(1) リーディング教材
Bartlett and Beamish, P.W. (2011). Transnational Management: Text, Cases and Readings in Cross-Border Management, McGraw Hill, CH 1, 2, and 3
Child, J., Faulkner, D., and Tallman, S. (2005). Cooperative Strategy (2nd eds.), Oxford University Press.
Dyer, J.H., and Singh, H. (1998) “The relational view: Cooperative strategy and sources of interorganizational competitive advantage,” Academy of Management Review, 23, pp. 660–679.
Friedman, T. (2007). The World is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century, Macmillan/Picador Press.
Ghemawat, P. (2007). Redefining Strategy: Crossing Borders in a World Where Differences Still Matter, Harvard Business School Press.
Ghemawat, P. (2001). “Distance Still Matters: The Hard Reality of Global Expansion,” Harvard Business Review, September.
Gulati, R. (1995a). ‘Does Familiarity Breed Trust? The Implications of Repeated Ties for Contractual Choices in Alliances’, Academy of Management Journal, 38, pp.85-112.
Gulati, R. (1995b). ‘Social Structure and Alliance Formation Patterns: A Longitudinal Analysis’, Administrative Science Quarterly, 40, pp.619-652.
Khanna, T., Palepu, K. G. and Sinha, J.(2006). “Strategies That Fit Emerging,” Harvard Business Review.
Levvit, T. (1983). “The globalization of markets,” Harvard Business Review, May-June, pp.92-102.
Merchant, K. and Van der Stede, W.(2011). Management Control Systems: Performance Measurement, Evaluation and Incentives (3rd Ed.), Financial Times.
Nikkei Asian Review “UNIQLO’s Ambition”, Oct 27-Nov 2 2014.
Perlmutter, H. (1969). “The tortuous evolution of the multinational corporation,” Columbia Journal of World Business, Jan-Feb, p. 9-18.
Porter, M. E. (1998). “Clusters and the new economics of competition,” Harvard Business Review, Nov/Dec, Vol. 76 Issue 6, p77,
Rugman, A.M. (2000). The End of Globalization, McGraw-Hill.
Simons, R. (1995). Levers of Control: How Managers Use Innovative Control Systems to Drive Strategic Renewal, Harvard Business School Press.
Tongurai, J. and Fujioka, T. (2017). “Thailand-Plus-One Strategy: Practices of Japanese Firms in the Greater Mekong Subregion,” FIIB Business Review, Volume 6 Issue 4, pp. 3-9.
Yoshino, M.Y. and Rangan, U.S. (1995). Strategic Alliances: An Entrepreneurial Approach to Globalization, Cambridge, MA: Harvard University Press.

(和文献)
石井光太郎(2017)「経営が「方法論」を得て失ったものは何か」Diamond Harvard Business Review, April.
大泉啓一郎(2013)「タイプラスワンの可能性を探る」『環太平洋ビジネス情報』Vol.13 (51)
大滝令嗣(2016)「アジアのエリートは、なぜ日本企業で働きたくないのか?」Diamondハーバードビジネスレビュー(ウェブ記事)http://www.dhbr.net/articles/-/4185
大前研一(1985)『トライアド・パワー』講談社
三枝匡 (2017)「会社改造」Diamond Harvard Business Review, April.
白木三秀(2016)「G・ホフステード=G・J・ホフステード=ミンコフ 『多文化世界─違いを学び未来への道を探る』」『日本労働研究雑誌』669号
藤岡資正編(2018)『新興国市場と日本企業』同友館、近刊
藤岡資正編(2015)『日本企業とタイ+ワン戦略』同友館
藤岡資正ほか編(2012)『タイビジネスと日本企業』同友館
吉川克彦(2015)「文化・制度の違いとリーダーシップ」国際経営研究の現場から、リクルートマネジメントソリューション、https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000168/

(2) ビデオ教材
NHK 特集「灼熱アジア」【約30 分】
心理学実験「人間の持つ注意力は限られた資源」【5-10 分】
Enron’s Case: How was the reality constructed through “scientific” knowledge? Various video presentations during the class on the topic of CSR
Ghemawat on Ted “Semi-Globalization” (debate on globalization)

*この他に例題、事例、エクササイズを組み込みながらクラスディスカッションに加えて、体験型の学習を促進していく。また、クラス内での問いかけを通じて、課題発見型学習を促し、それぞれの文脈に応じて、正しく問いを立てていく力を養成していく。

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

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担当教員のプロフィール About the Instructor 

藤岡資正(経営学博士)
名古屋商科大学大学院客員教授、明治大学専門職大学院専任教授、早稲田大学ビジネススクール客員教授、チュラロンコン大学サシン経営大学院日本センター所長

 2013 年度より、本学で客員教授を務める。サシン経営大学院では、2010 年から2015 年にかけてMBA プログラム専攻長・エグゼクティブディレクターを務め、現在は付属日本センター所長及び同校経営委員会のメンバーを務める。その間、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院(受入教授は元ケロッグ学長(現CEIBS学長)のディパック・ジェイン教授)にて客員研究員を務め、2015 年度より早稲田大学大学院客員准教授、2018年4月から明治大学に奉職。

 これまで数多くのコンサルティング・プロジェクトをリードし、経済産業省(METI)、国際協力機構(JICA)、日本貿易振興機構(JETRO)、海外産業人材育成協会(AOTS)、日本商工会議所、コーポレイトディレクション(CDI)社、日経BP 社、日本能率協会コンサルティング(JMAC)、三菱総合研究所などの機関と協力して数多くの日系企業の海外進出を支援。また、国内外の経営大学院に加え、日本生産性本部、日本能率協会、グロービス、セルム、日本経済新聞社、東芝、IHI、京都銀行、日経BP、NNA などの機関と経営トップセミナーを共催し、これまでに700 社を超える企業の経営幹部が参加している。戦略コンサルティングファームであるコーポレイトディレクション社(CDI)、積水化学工業、神姫バスグループ、IHIなど多くの上場企業の経営顧問を兼任し、神姫バスインターナショナル取締役(非常勤)、積水ハイム不動産取締役(非常勤)を勤める。著書・学術論文に加えて、実務家向け雑誌、政策支援報告書、各種メディア・雑誌において各種提言を行う。日本経済新聞社、産業経済新聞、Bloomberg Business Review、 Asia Pacific Management Journal、Bangkok Post, Nation, NNA(共同通信グループ)などに数多くの記事を寄稿。2014 年から姫路市の観光大使を務め、日本国内への観光客誘致の取り組みと地域活性化を推進しており、2018年度よりファミリービジネスのアジア展開支援を本格化する。

 日本語での著書・共著書・共訳書は、『新興国市場と日本企業』(2018年、同友館)『日本企業のタイ+ワン戦略』(2015年、同友館)、『タイの経営・日本の経営』(2015年、カナリアコミュニケーションズ)、『タイビジネスと日本企業』(2012年、同友館)、『戦略をコントロールする:管理会計の可能性』(2008年、中央経済社)、『社会組織を構築する会計』(2003年、中央経済社)、『現代企業論』(2008年、実教出版社)などがある。


Refereed Articles

  • (2020) On the Ground Research Concerning Nikkei House Makers’ New Rising Market: The Sustainability of Practical Strategy Approaches. The Japan Academy for Asian Market Economies Annual Report 23
  • (2017) Thailand-Plus-One Strategy: Practices of Japanese Firms in the Greater Mekong Subregion. FIIB Business Review 6(4): 2319-7145
  • (2016) Identifying the Missing Links: Enhancing Regional Connectivity of Mekong Countries amidst Demographic Transition . Sasin Journal of Management 20(1):
  • (2013) Exploring Current Status of the Usage of Business Simulation Games in Thai's Business School. Management Review 14
  • (2013) A framework for achieving competitive advantage with lifetime customer management,. Sasin Journal of Management 18(1):






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