シラバス Syllabus

授業名 Financial Market Simulation
Course Title Financial Market Simulation
担当教員 Instructor Name 伊藤 祐輔(Yusuke Ito)
コード Couse Code GMP108_G22N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 応用科目200系 / Applied
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2022 GSM Nagoya Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

金融関係者のみならず、昨今あらゆるビジネスにおいて高度な金融知識を求められています。金融を理解することは、もはやビジネスの必須条件ともなっています。当講義は、本学のMission Statementに基づき、市場を通じて金融や経済の幅広い知識を身につけることを目的としています。
This course aims to provide students with a broad knowledge of finance and economics through the market, based on the Mission Statement.

授業の目的(意義) / Importance of this course

当科目の目指すところは、
(1)金融知識と金融市場の理解
(2)デリバティブ(株式先物・オプション)の理解
(3)ビジネスに金融経済が与えるさまざまな影響の理解
にあります。

講義は仮想市場シミュレータを用いているので、上記の(1)~(3)を極めて平易に学ぶことが可能です。
各シミュレーションは、グループ毎のディスカッションと発表を経て実施します。シミュレーション後は、ディスカッションを交えながら解説講義を行います。
実際に各自が専用のソフトウェアを使用して仮想売買を体験し、ビジネスに必要な市場の知識を実践的に取得するアクティブ・ラーニング型の講義です。
These days, "Finance" cannot be ignored not only in financial markets but in the business field. This course aims at providing basic knowledge of

(1) Financial market and world
(2) Derivatives (equity futures and options)
(3) Relation between business world and finance.

到達目標 / Achievement Goal

本科目を学ぶことで、どのようなニュースが市場を動かし、それがビジネスにどう関係してくるのかが理解できるでしょう。また、様々なリスクヘッジ手法についても学ぶことができます。

With high-tuned simulation, you could learn (1)~(3) and understand how the market moves with news and investors. Without any mathematical skills, you can understand "Derivatives" and use them in your own business.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

金融市場のみならず、ビジネスの場においても、「デリバティブ」の 存在感が増しています。当科目は、仮想市場シミュレーションを用いて、デリバティブ(株式先物・オプション)の基礎知識を身に付けながら、デ リバティブを用いた投資戦略の組み立て、リスク管理などについて学んでいきます。シミュレーションに触れながらの講義ですので、デリバティブ知識への理解が深まり、オプション価格と経済要因との関係、総合的な投資戦略を「体験的に」学習することが可能となります。

These days, "Derivatives" cannot be ignored not only in financial markets but in the business field. This course aims at providing basic knowledge of derivatives (equity futures and options) using virtual market simulation. With high-tuned simulation, you could learn how to create investment strategies with derivatives, manage market risks, and understand how the market moves with news and investors. Without any mathematical skills, you can master "Options" and "Futures" and use them on your own business.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

講義では、独自に開発された専用の投資シミュレーションソフトを利用したパソコン実習を行うので、パソコン(Windows)の基本操作(クリックなど)ができる事が前提となります。

【事前準備について】
Google Chromeをインストールし、以下のURLに接続できることを確認してください。
講義では以下のサイトにおいてシミュレーションを実施します。
https://vtss-web.com/clients/GNUCBA/trainee_sessions/new

【予習について】
以下の2点について事前に実施してください。
(1)日経平均フォーキャストへの参加
(2)OSE先物・オプションシミュレーターの実施

(1)日経平均フォーキャストへの参加
講義開始1週間前から「日経平均フォーキャスト」に参加してください。詳細は追って連絡します。

(2)「OSE先物・オプションシミュレーター」の実施
大阪取引所から公開されている、「OSE先物・オプションシミュレーター」に登録の上、シミュレーションを実施するようにしてください。
登録の際、 メールアドレスは大学院アドレス(末尾が「nucba.ac.jp」のもの)を使用してください。
このサイトでは先物とオプションの基礎が学べるようになっており、講義の予習になります。
ログイン後に表示されるシナリオをすべて実施しておいてください。(インデックス及びコモディティの両方を実施してください。)
実施状況は成績の一部になります。(シミュレーションが実施できない場合は当サイト内の解説動画で予習をしてください。)

【レポートについて】
予習対象のシミュレーター実施状況を事前レポートとして扱います。また、講義期間中の日経平均フォーキャスト投票結果もレポートの対象となります。最終レポートについては講義中に指示します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

株式市場の学習と株価指数先物の基礎知識
株式市場の変動要因について、株価指数先物のシミュレーターを用いて解説します。
また、株価指数先物の仕組み(証拠金、値洗い、SQなど)や理論価格などの基礎知識についての講義を行います。
各シミュレーションは、グループ毎のディスカッションと発表を経て実施します。シミュレーション後は、ディスカッションを交えながら解説講義を行います。

第2日(Day2)

株価指数先物を用いた投資戦略
1日目の続きとして、株価指数先物を用いた投資戦略のシミュレーションを行います。現物株ポートフォリオのリスク・ヘッジを行うなど、より複雑な投資戦略についても学びます。

第3日(Day3)

株価指数オプションの基礎知識(1)
オプションについての基本的な講義を行い、シミュレーションを用いてそれらの特性を学びます。中小企業などの未上場企業のストックオプションについても解説を行います。

第4日(Day4)

株価指数オプションの基礎知識(2)
オプションの理論(ボラティリティや各リスク・パラメータ:デルタ・ガンマ・ベガ・シータなど)についての解説を行いながら、シミュレーションを実施し理解を深めます。「デルタ・ヘッジ」など、オプションを使った基本戦略を学習するためのシミュレーションも行います。

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 5 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 5 %
予習レポート Preparation Report 5 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 45 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 45 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 配布資料

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

教科書の指定はありません。
後日Google Classroomに掲載するPDFファイルを使用しますので印刷してお持ちください。

参考文献
・先物・オプション&mini かんたん入門ガイド(大阪取引所)(pdfファイルをダウンロード可能)
・OSE先物・オプションシミュレーター(https://www.fopstudy.com/)
・「かぶオプ」の教科書 ~リスクを減らしてリターンを増やす株式投資の新常識
 出版社:ビジネス社/著者: 安藤希

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

講義を通じて、リスクと上手に付き合う方法を学んだ受講者が多いようです。今年度も、デリバティブ取引の際に必要な考え方を、職種を問わず各々の仕事に活かすことができるような、実践的な話をしたいと考えています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

1976年早稲田大学理工学部数学科卒業、83年同大学大学院理工学研究科後期過程修了。偏微分方程式論の研究活動のかたわら数学教育を続け、89年ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に入社。株式部長、株式デリバティブトレーダーとして10年間マーケットにかかわる。99年インドスエズ・ダブリュ・アイ・カー証券(現クレディ・アグリコル証券会社)に移りトレーディングデスクの再構築を行い、2000年シンプレクス・インスティテュート代表取締役就任。

Professor, Nagoya University of Commerce & Business
Formerly a Director of Japanese Equity Trading at Indosuez W.I. Carr (presently Cre'dit Agricole Securities), where he was also instrumental in developing automatic execution system for equity trading. Prior to that, he was head of Japanese equity and derivative trading team at Salomon Brothers Asia Limited (presently Citigroup Global Markets Japan) in Tokyo. While a 12-year trading veteran, he has also taught mathematics at various levels for 15 years. Mr. Ito is a graduate of Waseda University and participated in the Doctoral Course in mathematics, also at Waseda University.

Refereed Articles

  • (2015) The Influence of Investors' Risk Attitude and Degree of Proficiency as well as Market Trend on Their Investment Behavior. Cognitive science 22(3):






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