シラバス Syllabus

授業名 Driving Digital Strategy
Course Title Driving Digital Strategy
担当教員 Instructor Name 北原 康富(Yasutomi Kitahara)
コード Couse Code GMP106_G20T
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Tokyo Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

【注意1】講義スケジュールおよび使用ケースは暫定であり、今後変更されることがあります。
【注意2】本授業はパソコンのExcelを多用する時限があります。Excelのマクロが動作するパソコン環境を持参できることが前提となります。

グローバル情報化がますます進展する中で、経営環境の不確実性はがいっそう大きくなっています。また、国境や文化を超えた組織での意思決定をする機会も増大しています。本講座は、ビジネスにおける意思決定、特に戦略意思決定に着目し、組織で戦略を策定する方法として意思決定マネジメント法を取り上げます。これはスタンフォード大学のハワード博士が考案した方法論であり、意思決定理論と不確実性を含めた定量評価法を組み合わせています。定量評価は、言語に依存しない量による評価であり、また、意思決定理論のベースとなる規範的意思決定も、言語や文化に依存しない汎用性があり、グローバルな組織における意思決定に効果を発揮します。講義では、デシジョンマネジメント法をケースに適用し、実経験に近いシミュレーションやディスカッションを通じて、実務における応用ができるようにすると共に、意思決定のフレーム、選択肢の設計、不可確実性下の意思決定、集団の意思決定など、経営意思決定に関連する諸理論を理解します。また、不確実性を定量的に評価するためのビジネスモデリング手法とツールの操作法を修得します。
In the globalization and information era, Occasions of decision making in organization across nations and cultures has been increasing. Furthermore, uncertainty of business environment has been also increasing. This course focuses strategic decision making by utilizing the decision management method. The method developed by Dr. Howard of Stanford University by integrating decision theories and quantitative analysis method including both business value and uncertainty. Both of the quantitative analysis and the decision theory are independent from languages and cultures, thus strong management tools in decision making in global organizations.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Executive Leadership (EMBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

①経営意思決定における諸理論を理解する
②組織の意思決定について理解する
③デシジョンマネジメント法を戦略計画の実務で使えるようになる
④不確実性の分析と評価が実践できる

① Understand theories of management decision making
② Understand organizational decision making
③ The Decision Management Law can be used in the practice of strategic planning
④ Analysis and evaluation of uncertainty can be practiced

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 25 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 75 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

授業中、発言や成果について適時フィードバックします

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

1日目
本講義のイントロダクションとして、意思決定とは何か、ビジネスにおける意思決定はどのようなものがあるか、それらはどんな共通点があり、どんな違いがあるのか、などを討議します。続いてケースをもとに、経営における重要な意思決定を、個人の意思決定と組織の意思決定の2つを深堀します。その上で、本講義で取り上げる意思決定マネジメント法の概要を解説し、まず最初のステップである、フレーミングを取り上げます。ここでは意思決定で最も重要な「フレーム」というものについて、クループワークとクラス討議を通じて、理解を深めます。

●使用するケース
全日程
【資料1】 経営者の決断2014
【資料2】 ゼネラル新薬
【資料3】 DOCOMO 2012
【資料4】 ベン&ジェリーズ
【資料5】 Zipcarビジネスモデルの改良 ※中小企業のケース
【資料6】 坂口酒造2005 ※中小企業のケース
【資料7】 アップショップ・インク
【資料8】 アルンデル・パートナーズ
【資料9】 チャレンジャー打ち上げ決定のグループプロセス
【資料10】 冷たい機会(授業中に配布)

第2日(Day2)

2日目
戦略意思決定プロセスの後半である、戦略代替案の設計、評価および選択の方法を解説習します。その上で、ケースを用いて具体的に戦略オプションの分析と、戦略代替案の設計を行います。多属性と不確実性のある評価指標をどのように評価するかについて理解を深めます。これに続いて、後半の定量評価を使った意思決定に入ります。不確実性下の意思決定をどのようにして定量的に行うかについて解説し、それに必要な基礎知識として、確率および経済価値評価の入門を行います。続いて、ケースとツールを使った実習を通じて、デ シジョンツリー法を修得し、その応用として意思決定のオプション価値評価(リアルオプション)について触れ、実習を行います。デシジョンツリーを経営意思決定の道具として使いこなせるようにします。


第3日(Day3)

3日目
スターアップベンチャーのケースを通じて、定量評価がリスクの高いベンチャーにどのように役立つのかについて、実習と討議を通じて理解を深めます。続いて、事業価値とリスクの定量的評価を修得します。まず、事 業の価値モデルの基礎的理論および不確実性によるリスクの定量的評価法を解説します。事業価値モデルの設計、不確実性の定量化、主 観確率と情報などの具体的な進め方の解説と、ケースを通じた実習を行います。また、この手法を効率的に進めるため、講師が開発した、excel上で動くリスク分析ツールを配布し、活用できるようにします。

第4日(Day4)

4日目
まず、3日目で解説した事業価値モデル作成の拡張と応用について解説と実習を行います。続いて、これまでに習得した手法を実務に近いシーンで応用するため、実ケースを用いてビジネスモデルの改良を行います。戦略オプションを分析し、2つの戦略代替案を設計します。続いて、各の戦略代替案について、不確実性の査定および事業価値とリスクの評価を行い、経営者に提案できる形にまとめ上げます。これら一連のケース実習は、グループワークとディスカッションで行い、グ ループ発表とクラスディスカッションにつなげていきます。最終は個人ワークとなります。

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 25 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 25 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • コピー教材およびデータを毎回、講義前または講義後に電子的に配布します。講義前教材についてはプリントするか、パソコンにダウンロードし、講義に持参してください。「.」.(.)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

( 読書を推薦しますが、受 講に必携ということはありません)
[1]すぐれた組織の意思決定 ISBN-10: 4120028917 ISBN-13: 978-4120028915
[2]意思決定論-基礎とアプローチ ISBN-10: 4502677701 ISBN-13: 978-4502677700
[3]意思決定の理論と技法-未来の可能性を最大化する ISBN-10: 4478490236 ISBN-13: 978-4478490235
[4]入門リスク分析-基礎から実践 ISBN-10: 432650241X ISBN-13: 978-4326502417
[5]なぜ新規事業は成功しないのか- 「 仮説のマネジメント」の理論と実践 ISBN-10: 4532314291 ISBN-13: 978-4532314293

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

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担当教員のプロフィール About the Instructor 

●主な職歴
1993 ~ 2006 日本インテグラート(株)
2006 ~ 2010 インテグラート(株)
2009 ~   サイボウズ(株)
2010 ~   インテグラート・リサーチ(株)
2012 ~   名古屋商科大学経営学部、大学院マネジメント研究科 教授

●学位と取得大学
博士(学術)早稲田大学

●研究分野
意思決定、イノベーション、アントレプレナーシップ

●主な論文
1 博士論文:「財務モデルの視覚的・対 話的な操作の意思決定への効果」
2 「 財務モデルの動的かつ対話型表現を用いた意思決定支援システムの研究」
3 Design and implementation of visual interactive financial model manipulation and its empirical test effect on the quality of decision making
4 学会発表「 財務モデルの動的かつ対話型表現を用いた意思決定支援システムの研究」
5 学会発表“Visual Interactive Financial Model Manipulation and its Effects in Improving Decision Quality”
●主な著書
1「儲けの戦略」第6章( 95貢)~ 第10章(218貢)
2「 リアルオプションと経営戦略」日 本リアルオプション学会編第10章(225貢~252貢)
3 研究開発テーマの評価法~公平で透明性ある評価の仕組みづくりと運用ノウハウ~ 第7節( 241頁~252頁)


Refereed Articles

  • (2019) Effectiveness of non-expert idea creation activities for product development. Development Engineering 39(1):
  • (2017) How can business schools teach innovation?. Development Engineering 37(1):
  • (2010) A Design and Empirical Test of a Decision Support System with Dynamic and Interactive Representation of Financial Models. Real options and Strategy

Refereed Proceedings

  • (2023). Management Theory and Practice for Decision Making in the Diagnostic Process. 26th annual meeting of Japan society of hospital general medicine. Web Proceeding site. .Japan society of hospital general medicine.. 3. 2. LightCube Utsunomiya






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