シラバス Syllabus

授業名 Organizational Behavior & Leadership
Course Title Organizational Behavior & Leadership
担当教員 Instructor Name 髙木 晴夫(Haruo Takagi)
コード Couse Code GMP104_G24O
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 基礎科目100系 / Basic
学位 Degree EMBA
開講情報 Terms / Location 2024 GSM Osaka Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本科目は、イノベーションを担う人々に向けて、多様化の時代の組織とリーダーシップを教える。多様化を生き残る重要な要素こそフロンティアスピリットによるイノベー ションである。本科目のケースはこの目的に向けて集めたものである。
This course teaches students innovative leadership necessary to develop frontier businesses in diverting world. They are also expected to create and manage competitive organizations. Cases in this course are selected to attain this goal.

授業の目的(意義) / Importance of this course

21世紀は多様化の時代である。組織も、そこで求められるリーダーシップも、多様化の要請に応えねばならない。様々な環境において、様々な組織が様々なメンバー構成 で活動する。そのためのリーダーシップはどのようであるべきか。しかも多様化を生き残る重要な要素はイノベーションである。イノベーションを担う人々こそリーダーシ ップを体現せねばならない。このコースでは、このような役割を担う人々にリーダーシップを学ぶ場を提供する。
多様なビジネス事例を議論することにより世界的視野で多様化を理解する。このことを通じて、関わる人、社会、国との相互理解力を強化し、倫理観に立脚しての革新的リ ーダーシップを学ぶ。
Changes, diversities, challenges, and innovations are the key words in this 21st century business environment. Leaders and their organizations are expected to highly perform there. This course teaches students what the essence of that leadership is and how they can develop their own leadership abilities to attain their business goals in the 21st century.
Discussing diverting business cases leads to worldwide understanding of business diversity. This learning help students develop effective communication among people, societies and countries and have ethical and innovative leadership.

到達目標 / Achievement Goal

受講生がリーダーシップを発揮せねばならない場に立った時に、次のことが出来るようになりたい。どのような状況にあるか知る努力をし、今までがどのようであったか、 これからどのようにするかについて考え、到達すべき地点を設定する。そして自らの力量を知りつつ、協力を得る人々と支援を与えるべき人々の信頼を得て、彼等から力を 導き出し、結束して前へ進む。その途上の山と谷を読みつつ、想定しなかった事態にも対処する。しかしながら、リーダーシップの発揮とは、準備が整ってから発揮する順番とはならず、その途上で、避け難く、成長の痛みを経験することともなる。

This course gives you what you need when you assume a leadership position. That is; you can understand your business and organizational situations, you can get knowledge about what happened there in the past, then foresee what may come out, and set goals to attain in the target time. It is natural that you have to gain trust from people you work with and also motivate them. The root you go on will unavoidably give you ups and downs. You may, certainly learn from the ups and downs, and realize learning is the essence of leadership.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

リーダーシップを発揮する時に、次のことが出来る。どのような状況にあるか知る努力をし、今までがどのようであったか、 これからどのようにするかについて考え、到達すべき地点を設定する。そして自らの力量を知りつつ、協力を得る人々と支援を与えるべき人々の信頼を得て、彼等から力を導き出し、結束して前へ進む。その途上の山と谷を読みつつ、想定しなかった事態にも対処する。

When you assume a leadership position, you can understand your business and organizational situations, you can get knowledge about what happened there in the past, then foresee what may come out, and set goals to attain in the target time. Also you can gain trust from people you work with and motivate them.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 0 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 100 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

事前学修はケースの予習レポート作成とクラスルームへのアップロードです。事後学修は各自に任されます。課題等のフィードバックは教室等での質疑応答で行います。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

<第1日スケジュール>
<セッション1:ケース1>
9:20−9:40 教室にて導入講義
9:40−10:40 グループ討議
(5分休み)
10:45−12:05 クラス討議
(5分休み)
12:10−12:25 まとめ、Q&A
(60分昼休み)
<セッション2:ケース2>
13:25−13:35 教室にて導入講義
13:35−14:35 グループ討議
(5分休み)
14:40−16:00 クラス討議
(5分休み)
16:05−16:40 小講義(PPT使用)、Q&A


●使用するケース
<第1日ケース>
セッション1:チームを作る
(1)「チーム活動の質を上げる(A)」(NUCBケース)
セッション2:チーム、リーダーシップ、イノベーション
(2)「もののけ姫と宮崎駿」(KBSケース)

第2日(Day2)

<第2日スケジュール>
<セッション3:ケース3および4>
9:20−9:40 教室にて導入講義
9:40−10:40 グループ討議
(5分休み)
10:45−12:05 クラス討議
(5分休み)
12:10−12:25 まとめ、Q&A
(60分昼休み)
<セッション4:ケース5>
13:25−13:35 教室にて導入講義
13:35−14:35 グループ討議
(5分休み)
14:40−16:00 クラス討議
(5分休み)
16:05−16:40 小講義(PPT使用)、Q&A


●使用するケース
<第2日ケース>
セッション3:有機的チーム
(3)「開発技術者がプロジェクトマネージャになるとき(A)~小惑星探査機「はやぶさ2」と
津田雄一~」(KBSケース)
(4)「開発技術者がプロジェクトマネージャになるとき(B)~「はやぶさ2」、葛藤する組織~」(KBSケース)
セッション4:新入社員にとってのチーム
(5)「新卒社員 藤谷美咲の憂鬱」(ワード印刷PDFケース)

第3日(Day3)

<第3日スケジュール>
<セッション5:ケース6および7>
9:20−9:40 教室にて導入講義
9:40−10:40 グループ討議
(5分休み)
10:45−12:05 クラス討議
(5分休み)
12:10−12:25 まとめ、Q&A
(60分昼休み)
<セッション6:ケース8>
13:25−14:15 教室にて導入講義とDVD視聴
14:15−15:00 グループ討議
(5分休み)
15:05−16:00 クラス討議
(5分休み)
16:05−16:40 小講義(PPT使用)、Q&A
(注:後半の時間割は修正される可能性があります)


●使用するケース
<第3日ケース>
セッション5:経営の変革
(6)「株式会社イムラ封筒 (A) ─100 年企業の「今まで」と「今 ─」(KBSケース)
(7)「株式会社イムラ封筒 (B) ─100 年企業の「今まで」と「今 ─」(KBSケース)
セッション6:意識変革の心理技術
(8)「企業組織と文化の変革」(KBSケース)

第4日(Day4)

<第4日スケジュール>
<セッション7:ケース9>
9:20−9:35 教室にて導入講義
9:35−10:05 グループ討議
(5分休み)
10:20−12:05 クラス討議
(5分休み)
12:10−12:20 まとめ、Q&A
(60分昼休み)
<セッション8:ケース10、11、12>
13:20−13:30 教室にて導入講義
13:30−14:15 グループ討議
(5分休み)
14:20−15:35 クラス討議、Q&A
(5分休み)
15:40−16:40 最終レポート筆記


●使用するケース
<第4日ケース>
セッション7:リーダーが持つべき倫理意識
(9)「ある診療所の不可解な出来事(A)」(BとCは紙印刷で授業中に配布)(KBSケース)
セッション8:リーダーにとっての危機管理
(10)「キューバミサイル危機」(KBSケース)
(11)ピッグズ湾(A)(KBSケース)
(12)ピッグズ湾(B)(KBSケース)

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 40 %
予習レポート Preparation Report 45 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 15 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

事前予習についての成績評価の考え方は、次のようにします。授業開始後のグループ討議・クラス討議に積極的に参加することで、事前予習で持った自らの意見や考えを再検討し、修正し、また自信も持ち、深め進化させることで、自らの学びを得ることは、ケースメソッド授業のあり方として当然と考えます。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • S.P.ロビンス (著)、髙木晴夫 (翻訳)「【新版】組織行動のマネジメント」ダイヤモンド社(2009)9784478004593

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

授業中に紙印刷の資料を配布し解説する。この資料は後日にPDFでも配布する。

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

受講生からの評価が高いので前年とほぼ同様の内容で授業します。また一部の古い時代のケースを新しいものに入れ替えました。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

 名古屋商科大学教授、および慶應義塾大学名誉教授。2014年まで慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。2018年まで法政大学経営大学院イノベーションマネジメント研究科教授。長年にわたりMBA(経営学修士)課程で「組織マネジメント」科目を教えてきた。専門は組織行動学。人が人の集団を動かすための研究を続けており、教育でもその成果を持ち込み、教員と学生による双方向型の活発な授業運営を行う。日本におけるケースメソッドの第一人者として知られている。
 1973年慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、75 年修士課程修了、78 年博士課程単位取得退学。84年ハーバード大学ビジネススクール博士課程修了、経営学博士号(DBA)取得。78 年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手、85 年助教授、94 年より2014年まで教授。14年より慶應義塾大学名誉教授。同時に法政大学ビジネススクール教授(2018年まで)。2018年より名古屋商科大学ビジネススクール教授に就任。
主な著書に『トヨタはどうやってレクサスを創ったのか』『組織能力のハイブリッド戦略』、訳書に『【新版】組織行動のマネジメント』 (以上、ダイヤモンド社)、監修書に『ケースメソッド教授法入門』(慶應義塾大学出版会)など多数がある。
 2011年、NHK 番組「白熱教室JAPAN」のために、慶應ビジネススクールのMBA学生総計200名とともに4回の授業を行い、熱気あふれるケースメソッド授業が4回にわたって放映された。

Education:
1973 Bachelor, Keio University, Department of Administration Engineering. 1975 Master of Science, Keio University, Graduate School of Administration Engineering. 1984 Doctor of Business Administration, Harvard University, Graduate School of Business Administration.

Biography:
1978 Assistant professor, Keio University, Graduate School of Business Administration. 1985 Associate professor, Keio University, Graduate School of Business Administration. 1994-2014 Professor, Keio University, Graduate School of Business Administration. 2014 Professor emeritus, Keio University. 2014-2018 Professor, Hosei University, Graduate Scholl of Innovation Management. 2018- Professor, Nagoya University of Commerce and Business, Graduate School of Business Administration.

Refereed Articles

  • (2016) Leadership Theories I Created~Old, New, then Brand-new to Incorporate Brain Science and Gig Data. Keio Business Review 2016(1): 0387-7086






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