授業名 | Behavioral Economics |
---|---|
Course Title | Behavioral Economics |
担当教員 Instructor Name | 岩澤 誠一郎(Seiichiro Iwasawa) |
コード Couse Code | GMP102_G20N |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
学位 Degree | EMBA |
開講情報 Terms / Location | 2020 GSM Nagoya Spring |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
授業の目的(意義) / Importance of this course
伝統的な経済学や経営学は、経済主体の意思決定が合理的に行われることを想定して議論を行ってきました。しかし実際には、大きなおカネがからんでいる局面でさえ、合理的とは言い難い意思決定が行われることは稀ではありません。しかもそうした非合理性にはクセのようなもの、つまり一定の傾向があります。行動経済学は、ヒトの経済活動の中の非合理的な部分に着目し分析を行い、この非合理性のクセを認知することで、より良い意思決定につなげることを模索する学問です。
ヒトの脳内には、直観や感情など「速く」動く部分と、「遅く」にしか動かない理性的な部分とがあり、前者を「システム1」、後者を「システム2」と呼びます。「システム1」はヒトの本能の深い次元に組み込まれており非常に力強いものであるため、ヒトは時に、「システム2」で判断すべき問題を「システム1」で判断してしまうことがあります。ヒトの非合理的な意思決定の背後にはこうしたメカニズムがあると考えられます。そこで我々が非合理性を克服するためには、「システム1」を理解し、それをどう取り扱うかについて考えなければいけないということになります。
講義の第一日は、ヒトの「システム1」が我々の判断にいかに強い影響力を持っているかということを学びます。そして第二日は、そうした「システム1」をいかにマネージするかについて学びます。この二日間で学ぶキーワードは、代表性バイアス、利用可能性バイアス、損失回避、セイリアンス、フレーミング効果、ナッジなどで、マーケティングを中心とする経営戦略上のインプリケーションを考察するケースを通じてこれらを学びます。
第一日、第二日の講義では、「システム1」に縛られている自分、上司、顧客をどうマネージするかということが主題なのですが、第三日は、競争相手が「システム1」に縛られている時に、自分はその競争相手とどのように戦うかという、経営戦略上の重要な課題を、設備投資及び株式投資のケースを通じて学びます。
第四日のテーマはワーク・エンゲイジメントです。仕事に熱意を持ち、活力を持って没頭するためには、ヒトの持つ「システム1」を理解した上で、上手く刺激し、マネージすることが必要になります。ヒトの本性である、自律・関係性・有能感を刺激するマネージメントのあり方について討論します。
四日間の講義を通じ、「システム1」を理解した上で、顧客、自分、組織のための戦略的ソリューションをデザインするための意思決定スキルを改善することが目標です。同時に「人間とは何か」という問題を考え直し、各自がビジネスのにおいて何をやっていくことができるのか、何をやるべきなのかーそうしたことを再考する契機としていただけたらと考えています。
ヒトの脳内には、直観や感情など「速く」動く部分と、「遅く」にしか動かない理性的な部分とがあり、前者を「システム1」、後者を「システム2」と呼びます。「システム1」はヒトの本能の深い次元に組み込まれており非常に力強いものであるため、ヒトは時に、「システム2」で判断すべき問題を「システム1」で判断してしまうことがあります。ヒトの非合理的な意思決定の背後にはこうしたメカニズムがあると考えられます。そこで我々が非合理性を克服するためには、「システム1」を理解し、それをどう取り扱うかについて考えなければいけないということになります。
講義の第一日は、ヒトの「システム1」が我々の判断にいかに強い影響力を持っているかということを学びます。そして第二日は、そうした「システム1」をいかにマネージするかについて学びます。この二日間で学ぶキーワードは、代表性バイアス、利用可能性バイアス、損失回避、セイリアンス、フレーミング効果、ナッジなどで、マーケティングを中心とする経営戦略上のインプリケーションを考察するケースを通じてこれらを学びます。
第一日、第二日の講義では、「システム1」に縛られている自分、上司、顧客をどうマネージするかということが主題なのですが、第三日は、競争相手が「システム1」に縛られている時に、自分はその競争相手とどのように戦うかという、経営戦略上の重要な課題を、設備投資及び株式投資のケースを通じて学びます。
第四日のテーマはワーク・エンゲイジメントです。仕事に熱意を持ち、活力を持って没頭するためには、ヒトの持つ「システム1」を理解した上で、上手く刺激し、マネージすることが必要になります。ヒトの本性である、自律・関係性・有能感を刺激するマネージメントのあり方について討論します。
四日間の講義を通じ、「システム1」を理解した上で、顧客、自分、組織のための戦略的ソリューションをデザインするための意思決定スキルを改善することが目標です。同時に「人間とは何か」という問題を考え直し、各自がビジネスのにおいて何をやっていくことができるのか、何をやるべきなのかーそうしたことを再考する契機としていただけたらと考えています。
This is an introductory behavioral economics course with an emphasis on application to business decision making. On the first and second days, we cover basic insights from psychology developed mainly by Kahneman and Tversky. Among topics we cover include representativeness bias, availability bias, loss aversion, sunk cost and nudge. On the third day, we discuss financial decision making. On the final day, we discuss motivation and engagement at the workplace.
到達目標 / Achievement Goal
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
ヒトの脳内にある本能的な部分、すなわち「システム1」を理解した上で、顧客と自分と組織のための戦略的ソリューションをデザインするための、分析的な意思決定スキルを身につけることが目標です。
Students are supposed to improve their managerial decision making skills, given that human beings have "System 1," which often drives irrational decision making.
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 40 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 60 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
他の講義と同様、講義開始前に、教科書の該当部分及びケースを読み、朝のグループ討議に参加した上で講義に臨むことが求められます。講義においては、全体討論への積極的な参加が求められます。
講義参加の成績は、講義内での発言の量(積極性、関与度)と質(内容理解度)、期末ケース課題及び期末レポートの成績は、講義の内容理解度と講義に対する関与度に関する教員の判断によってなされます。
講義参加の成績は、講義内での発言の量(積極性、関与度)と質(内容理解度)、期末ケース課題及び期末レポートの成績は、講義の内容理解度と講義に対する関与度に関する教員の判断によってなされます。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
テーマ:イントロダクション、認知心理学( ヒューリスティクス・バイアス)事例研究:個人投資家と日本株投資信託、バナナの値段評価、eBayの実験など。
受講生を対象とした実験とその結果についての討議、そして上の諸事例についての討議を実施する。受講生は、各実験における自分の感覚を素直に言葉にすること、また、自分のビジネス経験を基に議論に参加することが求められる。
●使用するケース
事例研究:個人投資家と日本株投資信託、バナナの値段評価、eBayの実験など。第2日(Day2)
テーマ:認知心理学(損失回避、サンクコスト、フレーミング、ナッジ)事例研究:メイシーズとJCペニー、投資信託の「 特別分配金」、エクスプレス・スクリプツなど。
受講生を対象とした実験とその結果についての討議、そして上の諸事例についての討議を実施する。受講生は、各実験における自分の感覚を素直に言葉にすること、また、自分のビジネス経験を基に議論に参加することが求められる。
●使用するケース
事例研究:メイシーズとJCペニー、投資信託の「 特別分配金」、エクスプレス・スクリプツなど。第3日(Day3)
テーマ:戦略的投資への応用( 投資家行動、投資戦略、景気循環と企業経営)事例研究:景気循環と株価、日本株投資銘柄選択、株式会社エフオーアイなど。
行動ファイナンスについての基礎的な講義の後、上の諸事例についての討議を実施する。受講生は、事前課題に取り組むことと、事例についての議論に積極的に参加することが求められる。
●使用するケース
事例研究:景気循環と株価、日本株投資銘柄選択、株式会社エフオーアイなど。第4日(Day4)
テーマ:人的資源管理・ 組織行動分野への応用(ワーク・エンゲイジメント、内発的動機)、期末試験事例研究:マリエンサールの「 大恐慌」、ある日本の工作機械メーカー:カナダ人女性社員(20代)の証言、 メドトロニックのホリデー・ パーティなど
グループ討議:自分のワーク・エンゲイジメント、部下のマネジメント
ワーク・ エンゲイジメントや内発的動機についての実験や講義の後、グループ討議を行う。受講生は、教室内及びグループでの討議に積極的に参加することが求められる。
●使用するケース
事例研究:マリエンサールの「 大恐慌」、ある日本の工作機械メーカー:カナダ人女性社員(20代)の証言、 メドトロニックのホリデー・ パーティなど成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 50 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 50 % |
予習レポート Preparation Report | 0 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 30 % |
最終レポート Final Report | 20 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
教科書 Textbook
- ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?」早川書房(2014)
- ダニエル・ピンク「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」講談社(2015)
- 島津明人「ワーク・エンゲイジメント ポジティブメンタルヘルスで活力ある毎日を」労働調査会(2014)
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
以下の文献は第4日の講義のためのReading listです。
1) 岩澤誠一郎「働きやすい職場超えて」中部経済新聞(2013年4月11日)
2) テレサ・M. アマビール、スティーブン・J. クレイマー「知識労働者の生産性を高める進捗の法則」Diamond Harvard Business Review, February 2012, pp.40-55.
3) アダム・M. グラント「心理学的実験で実証される お客様の言葉が社員を顧客志向に変える」Diamond Harvard Business Review, October 2011, pp.52-63.
1) 岩澤誠一郎「働きやすい職場超えて」中部経済新聞(2013年4月11日)
2) テレサ・M. アマビール、スティーブン・J. クレイマー「知識労働者の生産性を高める進捗の法則」Diamond Harvard Business Review, February 2012, pp.40-55.
3) アダム・M. グラント「心理学的実験で実証される お客様の言葉が社員を顧客志向に変える」Diamond Harvard Business Review, October 2011, pp.52-63.
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
本講義は、人間の心のあり方がビジネスにどのように影響するのかを学ぶことを通じ、皆さんがビジネスの意思決定スキルを改善、向上させるための役に立つことを目的とするものなのですが、同時に、「人間とは何か」といったことを考え直す、それを基に、ビジネスにおいて何をやっていくことができるのか、何をやるべきなのかを再考する、そうしたことのきっかけになるのではないか、と考えています。実際、皆さんの感想の中には「仕事や人生に関する見方が変わった」と書いて下さる方が少なくありません。そうした感想を聞くことができるよう、今年も頑張ります。
担当教員のプロフィール About the Instructor
岩澤 誠一郎 マネジメント科 教授
1963年生。早稲田大学政治経済学部卒業。MBA(ボストン大学)、Ph.D.(経済学、ハーバード大学)。
大学卒業後、野村総合研究所、野村證券でアナリスト、ストラテジストを歴任。
2005年から野村證券チーフ・ストラテジスト、2009年から同マネージング・ディレクター。
2012年に野村證券を退社、同4月から現職。
大学院での講義担当科目(年間7科目)
GMPコース:Behavioral Economics(春学期名古屋、秋学期東京、大阪)、Case Writing(春学期、秋学期)
GLPコース(英語):Corporate Finance(春学期)、Behavioral Economics and Finance(秋学期)
大学(学部)での講義担当科目(年間2科目)
BBAコース:経済学入門(春学期)
GBBAコース(英語):Behavioral Economics and Finance(秋学期)
最近の主要な学外活動
2019年11月 「行動経済学の教育」(行動経済学会第13回大会で講演)
2019年6月 「行動経済学で学ぶ投資家本位の資産運用」(日本証券業協会金融・証券インストラクター研修)
2019年5月 「地政学リスクの上昇基調は今後も続くのか?」(証券経済学会第90回大会で講演)
2019年3月 「行動経済学が変える仕事のやる気、部下のやる気」(中小企業大学校瀬戸校経営トップセミナーで講演)
2019年2月 「プロ市場参加者の予想のバイアスと市場価格」(SMBC日興証券で講演)
2018年12月 「プロ市場参加者の予想のバイアスと市場価格」(行動経済学会第12回大会で講演)
2018年8月 「ゴールベース資産管理研修」(山口フィナンシャルグループ)
2018年3月 「資産管理型営業モデル研修」(UBS証券 ウエルス・マネジメント部)
2017年5月 「行動経済学で学ぶ投資セミナー」(マネックス証券オンラインセミナー)
2015年11月 「行動経済学とマーケティング」(札幌学院大学で講演)
2015年10月 「ファクター投資-意義、有効性とその背景」(日本証券アナリスト協会-日本ファイナンス学会共同セミナーで講演)
2015年8月 「もっと仕事を楽しみたい!-日本人のためのワーク・エンゲ-ジメント入門」(麗澤大学で講演)
2015年3月 みずほ証券特別セミナー、ロバート・シラー教授講演会でシラー教授と対談
2014年4月 「行動経済学と金融教育への応用」(日本証券業協会「金融経済教育研究会」で講演)
2013年5月 「行動ファイナンスの現状と展望」(京都大学金融工学理論研究会で講演)
主要論文
Kim, D., and S. Iwasawa (2017), "Hot Money and Cross-Section of Stock Returns during the Global Financial Crisis," International Review of Economics and Finance 50, 8-22.
岩澤誠一郎(2016)、「日本企業における従業員のワーク・エンゲージメントとマネジメント・スキル」、経済社会学年報第38号。
岩澤誠一郎(2015)、「行動経済社会学研究の構想」、経済社会学会年報第37号。
岩澤誠一郎(2014)、「世の中に機関投資家が存在する本当の理由」、証券経済学会年報49号。
Iwasawa, S, and T, Uchiyama(2014), “The Beta Anomaly in the Japanese Equity Market and Investor Behavior,” International Review of Finance, Vol.14 No.1.
岩澤誠一郎・内山朋規(2013)、「「ボラティリティ・アノマリー」の行動経済学的探究」、フィナンシャル・レビュー(財務省)平成25年第3号。
内山朋規・岩澤誠一郎(2012)、「投資家の「ギャンブル志向」は日本の株価に影響を与えているか:歪度と期待リターン」、現代ファイナンス、第31号
外部研究資金の獲得
2020ー2022年度 科学研究費基盤研究(C)「プロ市場参加者の株価予想と情報処理のバイアス」
2017-2019年度 科学研究費基盤研究(C)「グローバル金融危機下の外国人投資家の行動と日本の株式の脆弱性」
2013-2016年度 科学研究費基盤研究(C)「日本の株式市場の「アノマリー」と投資家行動」
賞罰
2019年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2018年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2017年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2016年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2016年度 名古屋商科大学・同大学院 アウトスタンディング・リサーチ・ アウォード
2nd Indonesian Finance Association, 2nd Best Paper Award
2015年度 名古屋商科大学大学院 ティーチング・アウォード
2014年度 名古屋商科大学大学院 ティーチング・アウォード
1963年生。早稲田大学政治経済学部卒業。MBA(ボストン大学)、Ph.D.(経済学、ハーバード大学)。
大学卒業後、野村総合研究所、野村證券でアナリスト、ストラテジストを歴任。
2005年から野村證券チーフ・ストラテジスト、2009年から同マネージング・ディレクター。
2012年に野村證券を退社、同4月から現職。
大学院での講義担当科目(年間7科目)
GMPコース:Behavioral Economics(春学期名古屋、秋学期東京、大阪)、Case Writing(春学期、秋学期)
GLPコース(英語):Corporate Finance(春学期)、Behavioral Economics and Finance(秋学期)
大学(学部)での講義担当科目(年間2科目)
BBAコース:経済学入門(春学期)
GBBAコース(英語):Behavioral Economics and Finance(秋学期)
最近の主要な学外活動
2019年11月 「行動経済学の教育」(行動経済学会第13回大会で講演)
2019年6月 「行動経済学で学ぶ投資家本位の資産運用」(日本証券業協会金融・証券インストラクター研修)
2019年5月 「地政学リスクの上昇基調は今後も続くのか?」(証券経済学会第90回大会で講演)
2019年3月 「行動経済学が変える仕事のやる気、部下のやる気」(中小企業大学校瀬戸校経営トップセミナーで講演)
2019年2月 「プロ市場参加者の予想のバイアスと市場価格」(SMBC日興証券で講演)
2018年12月 「プロ市場参加者の予想のバイアスと市場価格」(行動経済学会第12回大会で講演)
2018年8月 「ゴールベース資産管理研修」(山口フィナンシャルグループ)
2018年3月 「資産管理型営業モデル研修」(UBS証券 ウエルス・マネジメント部)
2017年5月 「行動経済学で学ぶ投資セミナー」(マネックス証券オンラインセミナー)
2015年11月 「行動経済学とマーケティング」(札幌学院大学で講演)
2015年10月 「ファクター投資-意義、有効性とその背景」(日本証券アナリスト協会-日本ファイナンス学会共同セミナーで講演)
2015年8月 「もっと仕事を楽しみたい!-日本人のためのワーク・エンゲ-ジメント入門」(麗澤大学で講演)
2015年3月 みずほ証券特別セミナー、ロバート・シラー教授講演会でシラー教授と対談
2014年4月 「行動経済学と金融教育への応用」(日本証券業協会「金融経済教育研究会」で講演)
2013年5月 「行動ファイナンスの現状と展望」(京都大学金融工学理論研究会で講演)
主要論文
Kim, D., and S. Iwasawa (2017), "Hot Money and Cross-Section of Stock Returns during the Global Financial Crisis," International Review of Economics and Finance 50, 8-22.
岩澤誠一郎(2016)、「日本企業における従業員のワーク・エンゲージメントとマネジメント・スキル」、経済社会学年報第38号。
岩澤誠一郎(2015)、「行動経済社会学研究の構想」、経済社会学会年報第37号。
岩澤誠一郎(2014)、「世の中に機関投資家が存在する本当の理由」、証券経済学会年報49号。
Iwasawa, S, and T, Uchiyama(2014), “The Beta Anomaly in the Japanese Equity Market and Investor Behavior,” International Review of Finance, Vol.14 No.1.
岩澤誠一郎・内山朋規(2013)、「「ボラティリティ・アノマリー」の行動経済学的探究」、フィナンシャル・レビュー(財務省)平成25年第3号。
内山朋規・岩澤誠一郎(2012)、「投資家の「ギャンブル志向」は日本の株価に影響を与えているか:歪度と期待リターン」、現代ファイナンス、第31号
外部研究資金の獲得
2020ー2022年度 科学研究費基盤研究(C)「プロ市場参加者の株価予想と情報処理のバイアス」
2017-2019年度 科学研究費基盤研究(C)「グローバル金融危機下の外国人投資家の行動と日本の株式の脆弱性」
2013-2016年度 科学研究費基盤研究(C)「日本の株式市場の「アノマリー」と投資家行動」
賞罰
2019年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2018年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2017年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2016年度 名古屋商科大学大学院 アウトスタンディング・ティーチング・アウォード
2016年度 名古屋商科大学・同大学院 アウトスタンディング・リサーチ・ アウォード
2nd Indonesian Finance Association, 2nd Best Paper Award
2015年度 名古屋商科大学大学院 ティーチング・アウォード
2014年度 名古屋商科大学大学院 ティーチング・アウォード
Professor Seiichiro Iwasawa, Ph.D.
Seiichiro Iwasawa is a professor of Economics and Finance at the NUCB Business School, where he teaches Corporate Finance, Behavioral Finance, and the Case Writing at the Global Leader Program.
Before joining the faculty member at the NUCB, he worked for Nomura Securities(1987-2012), the largest investment bank in Japan, as a securities analyst and an equity market strategist. His main area of interests is behavioral economics and finance, and among his recently published papers are: "Hot Money and Cross-Section of Stock Returns duing the Global Financial Crisis," International Review of and Economics and Finance 50(c), "The Beta Anomaly in the Japanese Equity Market and Investor Behavior," International Review of Finance 14(1), and "A Behavioral Economics Exploration into the Volatility Anomaly," Public Policy Review 9(3). He received MBA at Boston University, and PhD in Economics at Harvard University.
(実務経験 Work experience)
1987年 野村総合研究所入社、証券アナリスト業務に従事
1998年 野村證券に転籍
2002年 野村證券で株式ストラテジスト業務に従事
2006年 野村證券チーフ株式ストラテジスト(日本株担当)
2010年 野村證券マネージング・ディレクター
2012年 野村證券を退社、名古屋商科大学に転籍
1998年 野村證券に転籍
2002年 野村證券で株式ストラテジスト業務に従事
2006年 野村證券チーフ株式ストラテジスト(日本株担当)
2010年 野村證券マネージング・ディレクター
2012年 野村證券を退社、名古屋商科大学に転籍
Refereed Articles
- (2024) Can GPIF’s ESG Investments Improve Risk-Adjusted Return of Its Portfolio?. JSRI Journal of Financial and Securities Markets 126
- (2018) Irrationality of Institutional Investors' Asset Allocation: Evidence from Japanese Stock Market. The JSRI Journal of Financial and Securities Markets (102): 1342-1476
- (2017) Hot Money and Cross-Section of Stock Returns during the Global Financial Crisis. International Review of Economics and Finance 50(July):
- (2016) Work Engagement and Management Skill in Japanese Firms. Annals of the Society of Economic Sociology 38
- (2015) A Proposition of Behavioral Economic Sociology. The annual of Society of Economic Sociology 37