シラバス Syllabus

授業名 オンラインMBA入門《女性キャリア支援》
Course Title Online MBA Basics
担当教員 Instructor Name 竹内 伸一(Shinichi Takeuchi)
コード Couse Code EST217_G20N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

<職場での育休復帰者(組織行動)>9/23,30,10/7 竹内 伸一
本プログラムの導入パートでもありますので、自由闊達な議論を立ち上げることにまい進します。難しい理論などは扱わずに、「育休復帰」という文脈で社会や職場、そして育休復帰者個人の現実を直視するための授業ばかりを、3本続けて行います。
 私の授業の予習負荷は、他の講師の中でも小さめと思います。短いケースを毎回1~2つ読んでもらい、各自の考えを文章にまとめてもらうスタイルです。レポート文字数は毎回1,600字程度を求めます。

<顧客を理解する(マーケティング)>11/13,20,27 山岡 隆志
近年のマーケティング・コンセプトは顧客志向です。マーケティングは顧客を理解することから始まります。顧客とリンクできなければ革新的な製品を開発することはできません。マーケティング・リサーチからマーケティング論を捉えます。
マーケティングは、学術理論と実務経験のバランスが重要です。数多ある理論のなかから、講師の豊富な実務経験より導き出したビジネスで使える理論のみ扱い、マーケターが持つべき実践的なスキルを習得します。様々な角度から重要かつ基本的な概念を繰り返し学ぶことにより、マーケティングの本質が見えてきます。

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Innovative Leadership (MBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

<職場での育休復帰者(組織行動)>9/23,30,10/7 竹内 伸一
・時短勤務時期の戦略的な過ごし方
・管理職の視点

<会社の存在意義を考える(経営戦略)>10/14,21,28 加藤 和彦
経営戦略のパートでは、近年勃興しつつあるプラットフォーム競争戦略に関して多角的にスポットを当てます。
企業の経営戦略における意思決定の俯瞰的な視点を、経営者の視座でケースをベースに養なってもらうことに主眼におきます。

<顧客を理解する(マーケティング)>11/13,20,27 山岡 隆志
教員の事業会社における豊富なビジネス経験と学術研究の知識を生かした授業により、実践で使える本物のマーケティング理論を習得する。

<資金の流れを理解する(ビジネスモデル)」12/2,9,16 芳賀 裕子
企業活動の中で、資金がどのように再分配されることで、事業が成立するかを理解する。
企業活動の中で、利益をどのように作るか、ビジネスモデルの違いとの関係を理解する。

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 15 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 85 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

<会社の存在意義を考える(経営戦略)>10/14,21,28 竹内 伸一
1ケースあたり最低3時間の予習を行ってください。
課題  :3つのケースそれぞれに設定されたCQ(ケースクエスチョン)に回答
提出期限:講義日の先日
提出方法:Googleclassroom の専用BOXに投稿

<顧客を理解する(マーケティング)>11/13,20,27 山岡 隆志
レポート課題が、Google Classroomに掲載されているので要領通り提出して下さい。講座開始前が提出期限となっているレポート課題があるので注意して下さい。
ケースメソッドによる双方向のディスカッションベースの授業となるため、事前に課題に関して十分な準備を行って下さい。発言に対するコメントがフィードバックとなります。ケース、論文、参考資料の予習は第1回の授業前に全て完了しておいいて下さい。

<資金の流れを理解する(ビジネスモデル)>12/2,9,16 芳賀 裕子
各回に示された資料、ケースを熟読し、課題の設問について自分の意見をまとめてください。
その際に結論だけを示すのではなく、なぜそのように考えたかを説明できるように準備し、レポートにまとめてください。
授業開始前日までにWeb上に提出してもらいます。
ケースメソッドでは、受講生の発言で授業が作られます。そのためにも事前予習が重要な意味を持ちます。
一回のセッションについて最低3時間の予習を行ってください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

<職場での育休復帰者(組織行動)>9/23,30,10/7 竹内 伸一
2020/9/23, 11:00-13:00 
2020/9/30, 11:00-13:00 
2020/10/7, 11:00-13:00 

●使用するケース
2020/9/23「増員を渋る上司(A)」(ワークシフト研究所)「増員を渋る上司(B)」(ワークシフト研究所)
2020/9/30「こどもの病気と会議準備」(ワークシフト研究所)「ある定時後のクレーム」(ワークシフト研究所)
2020/10/7「人手不足に悩む松井店長」(ワークシフト研究所)

第2日(Day2)

<会社の存在意義を考える(経営戦略)>10/14,21,28 加藤 和彦
Day 1 プラットフォーム戦略 楽天の英語化 共通言語としての英語の功罪
Day 2 プラットフォーム戦略 リクルート Dx戦略とデータの価値化
Day 3 プラットフォーム戦略 Uber デジタルディスラプターとしてのシェアリングエコノミー

●使用するケース
①楽天の英語化 ②Uberのシェアリングビジネス ③リクルートのデータ価値化

第3日(Day3)

<顧客を理解する(マーケティング)>11/13,20,27 山岡隆志
第1回 2020年11月13日(金) マーケティングの本質
顧客志向、事業定義、マーケティングの基本的な考え方について本質にせまる。
第2回 2020年11月20日(金) マーケティング・リサーチ
マーケティング・リサーチが革新的な未来を生む
第3回 2020年11月27日(金) 製品開発と顧客経験
製品の定義と体験を創るマーケティングを知る
※授業スケジュールは受講者の理解度や進捗により予告なく変更する場合があります。
※ケース、論文、参考資料の予習は第1回の講義開始前に全て完了しておいてください。
※ケース、論文、参考資料は印刷をして手元に置かれることをお勧めします。
※授業内容について、撮影、録音、複製、引用、転用、転載、変更などは厳禁。
※動画について、撮影、録音、ダウンロード、複製、引用、転用、転載、変更などは厳禁。
※本講座で提供された著作物について、複製、転用、転載、変更などは厳禁。
※ソーシャルメディアなどインターネット上へ授業内容に関する掲載は一部であっても厳禁。

●使用するケース
コンパクト洗剤『アタック』
コスモス薬品
GoPro
Nike+
マーケティング近視眼
インコンテキスト・リサーチ

第4日(Day4)

<資金の流れを理解する(ビジネスモデル)>12/2,9,16 芳賀 裕子
本モジュールでは、企業の資金の流れを理解した上で、戦略上の意思決定の考え方について、ケースを通じて学びます。企業の利益がどのように生み出されるかを正しく理解した上で、意思決定ができるようになることを目標とします。さらに、企業が利益を生み出すしくみ(ビジネスモデル)について理解し、新しいビジネスモデルを設計し、実施する上で必要な意思決定ができるようになることを目指します。

●使用するケース
予定
「TESSEI(テッセイ)の苦境」HBS
「イノベーションとリノベーション革命」IMD
「愛車サブスクリプションサービス KINTO, TOYOTAの新たな挑戦」オリジナル

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 0 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 0 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 100 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績評価は行わない。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ・「特段に使用しない」・(・)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

<会社の存在意義を考える(経営戦略)>10/14,21,28 加藤和彦
・参考図書:集中講義デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク 根来龍之 日経BP (2019/8/8) ISBN-10: 482228963X ISBN-13: 978-4822289638

<顧客を理解する(マーケティング)>11/13,20,27 山岡隆志
今回の授業と直接関連した内容ではないですが、マーケティング全般の知識を最初に学ぶ書としては分かりやすく良いものです。マーケティングの経験や知識が全くない方は、授業の前後で読まれると予習と復習に役立つでしょう。
[1] フィリップ・コトラー、ゲイリー・アームストロング(2014)『コトラー、アームストロング、恩藏のマーケティング原理』、丸善出版。

今回の授業と関連している参考書となります。受講後に読まれるとマーケティングに対する理解がより深まり発展するでしょう。
[2] フィリップ・コトラー、ヘルマワン・カルタジャヤ、イワン・セティアワン(2017)『コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則』、朝日新聞出版。
[3] 野口恭平・栗木契・東浦和宏・山岡隆志・立川麻理・本間充(2016)『デジタルで変わるマーケティング基礎』、宣伝会議。

ハーバード・ビジネス・レビュー:HBRに掲載されたマーケティング関連の論文からHBR編集部が10本を厳選して掲載しています。今回の授業で使用する「マーケティング近視眼」が収録されています。
[4] ハーバード・ビジネス・レビュー編集部(2017)『マーケティングの教科書』、ダイヤモンド社。


授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

<会社の存在意義を考える(経営戦略)10/14,21,28> 加藤和彦
広く浅くなりがちという意見に応え、昨年度のケースを2つ変更して、今年度はプラットフォーム競争戦略にスポットを当てるものとした。

<顧客を理解する(マーケティング)>11/13,20,27 山岡隆志
教員の豊富な事業会社における実務経験と学術研究の成果からつくられる、実践で役立つ本物のマーケティング理論を学べる、他にはない授業と評価を得ている。
名古屋商科大学 2019年ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学 2018年アウトスタンディング・ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学大学院 2017年ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学 2016年アウトスタンディング・ティーチング・アウォード受賞。
学部と大学院両方からティーチング・アウォードを受賞したのは過去10年間の記録では初。

<資金の流れを理解する(ビジネスモデル)12/2,9,16> 芳賀 裕子
「もう少し管理会計の知識をつけたかった」会計学や管理会計、財務分析そのものを学ぶコースではなく、お金の流れを理解したうえで、戦略の意思決定を検討する授業です。しかし少し専門知識の取得になるような部分を追加します。
「事前課題の提出がないためか、予習してこない人がおり、グループ討議に影響が出た」今年度は予習レポートの提出を義務づけます。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

 1988年早稲田大学教育学部卒業。マツダ株式会社を経て、2004年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了、2011年慶應義塾大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学、2015年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了(博士(教育学))。2004年ケースメソッド教育研究所代表、2006年株式会社ケースメソッド教育研究所代表取締役。2006年慶應義塾大学大学院経営管理研究科特別研究助手、同講師、特任准教授を経て、2016年徳島文理大学人間生活学部教授、2018年名古屋商科大学大学院マネジメント研究科教授。
 マツダ株式会社では国内販売会社の経営管理を人材育成の側面から主導し、国内拡販プログラムとしてのMazda Sales Expansion、ならびに社内変革プログラムとしてのStrategic Initiativesに参画。当時の親会社フォードのプライマリー6ブランド(Ford, Lincoln-Mercury, Volvo, Jaguar, Aston Martin, Mazda)との本国事業交流イニシアチブであるFord Exchange Programメンバーとして、米国ディアボーンでも活動した。
 現在の専門領域はケースメソッド教育で、その探求のための学問バックグランウンドは教育哲学・教育方法学・専門職教育史・教育経営学・組織行動学・管理会計学と、教育学と経営学の両面からアプローチしている。ケースメソッド教育の組織導入実績および著書・論文・記事多数。

Education:
Ph.D. in Education, Hiroshima University
MBA, Keio University
BA in Literature, Waseda University

Biography:
With dual expertise in education and business administration, Dr. Takeuchi has extensive achievements in organizational implementation of case method in both academic and business settings. Prior to pursuing an academic career, Dr. Takeuchi was actively engaged in business administration and personnel training as well as in strategic reform and exchange projects in Japan and overseas at Mazda Motor Corporation. He is also the founder and representative director of Case Method Laboratory, Inc., which specializes in capacity development through case method. His academic background ranges from philosophy of education, educational methods, history of professional education, school administration and organizational behavior to managerial accounting. He has authored a number of books, research papers and articles on case method education.

(実務経験 Work experience)

1988 マツダ株式会社 第一営業本部
2004 筑波大学大学研究センター 客員研究員
2004 東レ経営研究所 特別研究員
2006 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特別研究助手
2007 株式会社ケースメソッド教育研究所 代表取締役
2007 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特別研究講師
2011 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特任准教授
2016 徳島文理大学人間生活学部 教授
2018 名古屋商科大学ビジネススクール 教授

1988 Sales and Marketing Div. No.1, Mazda Motor Corporation
2004 Visiting Researcher, Research Center for University Studies, Tsukuba University,
2004 Toray Corporate Business Research, Inc., Visiting Researcher
2006 Research Assistant, Graduate School of Business Administration, Keio University
2007 CEO, Case Method Laboratory, Inc.
2007 Assistant Professor, Graduate School of Business Administration, Keio University
2011 Associate Professor, Graduate School of Business Administration, Keio University
2016 Professor, School of Human Life Sciences, Tokushima Bunri University
2018 Professor, Graduate School of Management, Nagoya University of Commerce and Business

Refereed Articles

  • (2024) The Value of Good Report of Practice Leading to Educational Administration Research. Journal of the Japanese Association for the Educational Administration (66): 0287-2370
  • (2024) Impact of AACSB Accreditation on Education Quality: Perceptions of Faculty in an Accredited School in Japan. International Journal of Educational Management
  • (2023) How Case Method Education Contributes to the Exploration of Leadership in School Education?. Bulletin of the Education Faculty, Shizuoka University. Liberal arts and social sciences series (74): 02867303
  • (2023) Truncated Education, Untruncated Learning: Focus on "Intermediate Media" in The Case Method Education. Forum on modern education (32): 09196560
  • (2022) Case Method Education at Schools: From Professional Education to Public Education. Bulletin of the Faculty of Education, Shizuoka University. Educational research series 54 0286732X






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