シラバス Syllabus

授業名 事業再生戦略
Course Title Corporate Strategy
担当教員 Instructor Name 植田 統(Osamu Ueda)
コード Couse Code EST208_G20T
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Tokyo Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

日米の代表的な企業のケースを使用し、企業を再生させていくための戦略とそのアプローチを探るとともに、日米の企業のリーダー、組織、経営目標の違いを明らかにし、そこからこれからの日本企業の経営がどうあるべきかを学んでいく。これをクラスディスカッション、グループディスカッションを通じて学んでいきたい。
 

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・企業再生におけるリーダーシップ
・企業再生を成功裏に進めるための企業文化の役割
・企業再生のための戦略のあり方
・日米における違い

 

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 10 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 90 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

1ケースあたり最低3時間の予習を行い、自分がその時その会社でリーダーとなったら何をするかというところまで考えてくること。

ファイナル・レポートは、ケース4に対するものであり、5つの質問に対する答えをワード11ポイント以上でDay 2の午前10時までに、oueda@nucba.ac.jpにメールで送付する。回答は、質問に対する答えを求めているので、余分な記述は不要である。採点者としては、結論と理由を明確に、かつ、簡潔に、記載することを求める。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

1日目
セッション1
テーマ:ホリスティック・ターンアラウンド
ケース:日産自動車、2002年

Question
1.失われた10年の間の日産自動車の経営者はゴーンとどこが違っていたのか。どうして久米や辻は日産自動車をターンアラウンドさせることができなかったのか。
2.どうしてゴーンはリバイバルプランを作るためにクロス・ファンクショナル・チームを立ち上げたのか。ゴーンはCFTが期待される結果を出せるようにいかなる方法をとったのか。
3.ゴーンのイニシアティブの期待される利益とリスクは何であったのか。
4.ゴーンのリーダシップ・スタイルはどのようなものであったのか。なぜそのスタイルが保守的な日産自動車で受け入れられたのか。


1日目
セッション2
テーマ:優良企業の変革
ケース:富士フイルム:第二の創業

Question
1. 2000年までに富士フイルムは銀塩フイルム市場の消滅に対してどのような準備をしてきたのか.
2.2000年以降、古森はどのようにして富士フイルムを変革していったのか。
3.古森の変革は遅すぎたのではないか。あなたが富士フイルムの経営者なら、もっと早く手を打っていなかったか。
4.古森が富士フイルムの再生に成功できた理由は何か。

●使用するケース
セッション1
日産自動車、2002年

セッション2
富士フイルム:第二の創業

第2日(Day2)

2日目
セッション3
テーマ:体質転換における人材育成と企業文化変革の重要性
ケース:GEの過去20年の体質転換

Question
1.ウェルチが20年の間に行った3つの改革に一貫性はあるのか。その背後に流れる考え方はどのようなものであったのか。
2.現在進行中のソニーの改革をウェルチの改革を比較したとき、あなたはソニーの改革をどう評価するか。(必要な範囲で各自ソニーの改革を調査して下さい。)
3.ウェルチがリーダーの育成と企業文化の変革に努力を傾けた理由はどこにあったのか。
4.ウェルチが行ったリーダーの育成と比較して、あなたの会社の人材育成はうまく行っているか。うまく行っていない点があれば、それをどう改革すべきか。


2日目
セッション4
テーマ:顧客の声に基づいた改革
ケース:IBMの企業再建

Question
1.なぜエイカーズの時代IBMを分割することが当然だと考えられたのか。
2.なぜIBMの取締役会はガースナーをCEOに選んだのか。そのような選択が可能となった組織上の理由は何か。
3.なぜガースナーはIBMを分割せず、一体としてやっていく決断をしたのか。
4.なぜエイカーズは企業変革に失敗し、ガースナーは成功したのか。
5.ケースの最後でガースナーは実行こそが問題であると言っている。あなたは、この問題を解決するためにいかなる手を打つか。具体的に論ぜよ。

●使用するケース
セッション3
GEの過去20年の体質転換

セッション4
IBMの企業再建

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 40 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ジョン・コッター「ジョン・コッターの企業変革ノート」日経BP社(2003)978-4822243777

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

1.「日米ビジネス30年史」
植田 統 著
光文社
ISBN-10: 4334950787
ISBN-13: 978-4334950781

2.「企業再生 7つの鉄則ー成功事例学ぶ危機からの脱出戦略」
植田 統著
日本経済新聞出版社 (2011/7/2)
ISBN-10: 4532317029
ISBN-13: 978-4532317027

3.「企業再生プロフェッショナル」
西浦裕二著
出版社: 日本経済新聞出版社 (2012/8/2)
ISBN-10: 4532196507
ISBN-13: 978-4532196509

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

授業評価は高い。学生に授業の中でもっと深く考えてもらうこと、学生相互のディスカッションをしてもらうことで、さらに面白い授業にしていきたい。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

東京大学法学部卒、ダートマス大学タックスクールMBA, 成蹊大学法務博士
東京銀行、野村アセットマネジメントの本邦二大金融機関、アメリカの大手コンサルティング会社ブーズ・アレン、アリックスパートナーズに勤務。特に、アリックスパートナーズにおいては、JALとライブドアのターンアラウンドに参画。
アメリカの大手データベース会社レクシスネクシス・ジャパンの代表取締役社長として、経営者としての経験も有する。現在は、弁護士として、企業再生案件等に従事。
著書に「企業再生-7つの鉄則」(日本経済新聞出版社)、「45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本」(日本経済新聞出版社)、「45歳から5億円を稼ぐ勉強法」(CCCメディアハウス)、[捨てる7つの仕事の習慣」(PHP研究所)等13冊がある。


Professor Osamu Ueda Bachelor of Laws from University of Tokyo, MBA from Amos Tuch School, Dartmouth College, Juris Doctor Seikei University.
Worked for two major Japanese financial institutions, i.e. Bank of Tokyo Mitsubishi and Nomura Group and two major global consulting firms, Booz Allen and Hamilton and Alix Partners. At Alix Partners, personaly participated in the turnaround of JAL and Livedoor, two biggest turnaround cases in the Japanese corporate history. Also has an experience running LexisNexis Japan operations as Managing Director. Currently working as a corporate lawyer. Assumed NUCB professor in 2013. Published 13 books, i.e. "Corporate turnaround - 7 principles" (Nikkei), "45-year-old career crisis" (Nikkei), "High speed work method to achieve maximum output" (Diamond).

Refereed Articles

  • (2012) Impact of California slavery act on Japanese companies' supply chain. Business Law Journal 51 B007S02BCA
  • (2012) How to cope with FCPA risks in China. Business Law Journal 47 B006L76BMM






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