シラバス Syllabus

授業名 リーダーシップエッセンス
Course Title The Essence of Leadership
担当教員 Instructor Name 山本 篤(Atsushi Yamamoto)
コード Couse Code EST202_G20T
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Tokyo Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

リーダーシップ・エッセンスの講義は、ケースを分析・討議し、問題解決のためのフレームワークやスキルを獲得するだけでなく、あなたが、ご自身のリーダーシップの特徴や課題を認識し、それらを開発するための視点を養うことを目的とします。クラス全体の双方向・多方向かつ多角的な議論を通じ、リーダーシップの本質について考え、リーダーシップの強化を図ることで、あなたや、あなたが率いるチームの市場価値を、将来的に向上させるきっかけを提供します。
たとえVUCAな時代であっても、やがて世界がシンギュラリティを迎えようとも、人が、自ら思い描く夢やビジョンを実現したい、社会的経済的な問題を解決したいと思うとき、素早く学習し、矛盾に立ち向かい、他者をうまく巻き込み、成果をあげていくリーダーシップが必ず必要になります。問題解決のための優れたアイデアや、よく練られた計画があったとしても、人や組織にうまく動いてもらわなければ現実のものにはなりません。リーダーシップは誰にとっても、最も重要なスキルです。
 私はプロフィールのとおり、リーダーとその率いる組織のさらなる成長をご支援するエグゼクティブ・コーチの仕事をしています。講義では、理論を必要最小限に扱い、日々培ったさまざまな知見を共有し、受講される方々の考えや意見をうまく引き出しながら、実践的に価値のある場をご一緒につくりたいと思っています。具体的には、2日間に凝縮された4つのセッションで、厳選された5つのケースを用います。講義のメインテーマをリーダーシップに設定し、サブテーマとして、事業ライフサイクル、組織開発、コーチングを関連づけて扱っていきます。
 ※ディスカッション中心の内容となりますので、講師(ファシリテーター)からの講義やインプットに過剰な期待される方は受講をご遠慮ください。
This Leadership Essence course targets not only to analyze and discuss the case, to acquire various frameworks and skills, but also to aware the characteristics and challenges of your own leadership and to have a point of view to develop them. The interactive, multidirectional and versatile discussion of class will lead you to think about the essence of leadership, strengthen one, and provide you the opportunity to improve your market value and your team in the future.
 Even in the era of VUCA, even if the world will finally enter into the singularity, when people want to realize their dreams and visions, and want to settle the social and economic issues, we need leadership to successfully involve others, to learn agilely, to confront contradictions and to achieve the goal. Even if you have good ideas and well-planned schemes for problem solving, it will not become a reality unless people and organizations work effectively. Leadership is one of the most important skills for everyone.
 As the profile shows, I am doing the job of the executive coach to support the future growth of the leader and the organization led by him. In this lecture, sharing various knowledge cultivated every day and successfully drawing out the thoughts and opinions of the people who attend. I would like to treat the theory to the minimum necessary and to create a practical and valuable class together. Specifically, we will use the five cases in four sessions in two days. We set the main theme of this class as leadership, and as a sub-theme we discuss business lifecycle, organization development and coaching while associating with leadership.
 *The course will focus on discussions, I recommend that those who excessively expect lectures and input from the facilitator do not take the course.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義受講後、得られるスキルや知識:
- リーダーシップ理論に関する基礎的な知識
- リーダーシップスタイルとその特徴に対する理解
- リーダーシップと事業ライフサイクルに対する視点
- 組織開発の基礎的な知識および関連するリーダーシップの視点
- コーチングに関する基礎的な知識およびコーチ型リーダーシップの視点
以上に基づき、ケースを分析・討議し、様々なフレームワークやスキルを獲得するだけでなく、あなたが自分自身のリーダーシップの特徴や課題を認識し、それらを開発する視点を養うことを目的とします。

By the end of the course, you will be able to:
- understand the basic knowledge on leadership theory
- understand the leadership style and its characteristics
- develop the perspective on leadership and business lifecycle
- understand the basic knowledge of organizational development and develop the related viewpoint of leadership
- understand the basic knowledge of coaching and develop the perspective on the coaching leadership
Based on the above, this course targets not only to analyze and discuss the case, to acquire various frameworks and skills, but also to aware the characteristics and challenges of your own leadership and to have a point of view to develop them.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

- 学習方法
クラス全体の気づきや学びを深めるために、下記のプロセスを参考に予習してください。

・事前に配布されるケースをまずはしっかりと読み込んでください。予習のために必要な時間は、個々人によって異なるため一概には言えませんが、目安として3時間以上となるでしょう。
・ケースにおける問題(イシュー)についてじっくりと考え、必要な分析を行ってください。その際に、アサインメントには存在しない「あなたならではの問い」を大事にしてください。
・講義では、アサインメントに基づくクラス・ディスカッションを中心に進めていきます。「あなたがリーダー(ケースの主人公)だったらどう考えるか、どう動くか」ということを発言できるようにしておいてください。なお、講義内での発言は多様性に富むもの、百人百様のはずです。

- 予習レポート
予習レポートは、すべてのケース分析を対象とします。しっかりと予習することで、発言内容の整理だけでなく、クラス貢献のための準備となります。

・予習レポート(1日目)
ケース :セッション1,2の両方
課題  :各セッションのアサインメントの分析レポート
提出期限:1日目のクラス開始前
提出方法:開講前にオンラインで提出、A4用紙5枚以内、形式自由(日付・学籍番号・氏名は必記)

・予習レポート(2日目)
ケース :セッション3,4の両方
課題  :各セッションのアサインメントの分析レポート
提出期限:2日目のクラス開始前
提出方法:開講前にオンラインで提出、A4用紙5枚以内、形式自由(日付・学籍番号・氏名は必記)

・事後レポート
ケース :セッション1,2,3,4
課題  :2日目終了時にお伝えします
提出期限:別途指示しますが、クラス終了後、2週間以内の予定です
提出方法:期日までにオンラインで提出、A4用紙5枚以内、形式自由(日付・学籍番号・氏名は必記)

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

- セッション1
・テーマ:リーダーシップとスタートアップ(Leadership and Startup)
・ケース:「イノベーションとリノベーション ネスプレッソ物語」

●使用するケース
- 「イノベーションとリノベーション ネスプレッソ物語」CCJB-IMD-70068-02

第2日(Day2)

- セッション2
・テーマ:リーダーシップとターンアラウンド(Leadership and Turnaround)
・ケース:「IBMの企業再建」
・ケースディスカッション、リーダーシップ論や事業ライフサイクルに関する小講義

●使用するケース
- 「IBMの企業再建」CCJB-HBS-70250-02

第3日(Day3)

- セッション3
・テーマ:リーダーシップと組織開発(Leadership and Organizational development)
・ケース:「TESSEI(テッセイ)の苦境」
・ケースディスカッション、組織開発に関する小講義

●使用するケース
- 「TESSEI(テッセイ)の苦境」CCJB-HBS-15025-01

第4日(Day4)

- セッション4
・テーマ:リーダーシップとコーチング(Leadership and Coaching)
・ケース:「コーチ・ナイト: 勝利への熱意」「コーチK: ハートの問題」
・ケースディスカッション、自己認識やコーチングに関する小講義

●使用するケース
- 「コーチ・ナイト: 勝利への熱意」CCJB-HBS-13052-01
- 「コーチK: ハートの問題」CCJB-HBS-13053-01

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 30 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 10 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

- 「予習レポート」、「講義内での挙手発言」、グループ発表における「参加者による相互評価」および「事後レポート」の4つの方法によって成績を評価します。
- 「予習レポート」を提出するだけでは単位は取得できません。それぞれのセッションにおける受講生一人ひとりの挙手発言を重視します。発言回数がゼロの場合は、欠席とほぼ同じ扱いとなります。
- 「講義内での挙手発言」は、人によっては度胸と勇気が必要となるかもしれません。しかしながらそれを乗り越え、実務と同様に、議論の口火を切る、他者の発言に対して異論や対案を述べる(あるいは意見を建設的に積み重ねる)、ケースの問題や問題点に関連する実務上の体験談を語る、新しい視点からの独自な問いを投げかけるなどの、クラス全体に影響を及ぼす参加姿勢と発言の内容を特に評価させていただきます。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ジョン・P・コッター「リーダーシップ論 第2版」ダイヤモンド社(2012)978-4478013397

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

受講に向けた必読書というわけではありませんが、以下の参考文献は、実際のエグゼクティブコーチング、リーダーシップ開発および組織開発において、リーダーに実際によく読まれている良書です。あなたのリーダーとしての課題感に合致している、あるいは分野や内容に関心があるようでしたら一読をお勧めします。講義に必要となる資料等は、別途お知らせします。

- 「逆転のリーダーシップ」(リンダ・A・ヒル他,2015)日本経済新聞出版社
   ISBN-10: 4532319897 ISBN-13: 978-4532319892
- 「WHYから始めよ!」(サイモン・シネック,2012)日本経済新聞出版社
   ISBN-10: 4532317673 ISBN-13: 978-4532317676
- 「最初の90日で成果を出す技術」(マイケル・ワトキンス,2005)アスペクト
   ISBN-10: 4757211465 ISBN-13: 978-4757211469
- 「ゲームの変革者」(A・G・ラフリー,ラム・チャラン,2009)日本経済新聞出版社
   ISBN-10: 453231450X ISBN-13: 978-4532314507
- 「良い戦略、悪い戦略」(リチャード・P・ルメルト,2012)日本経済新聞出版社
   ISBN-10: 4532318092 ISBN-13: 978-4532318093
- 「なぜ危機に気づけなかったのか」(マイケル・A・ロベルト,2010)英治出版
   ISBN-10: 4862760643 ISBN-13: 978-4862760647
- 「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン他,2013)英治出版
   ISBN-10: 4862761542 ISBN-13: 978-4862761545
- 「Q思考」(ウォーレン・バーガー,2016)ダイヤモンド社
   ISBN-10: 4478023425 ISBN-13: 978-4478023426
- 「両利きの経営」(チャールズ・A. オライリー他,2019)東洋経済新報社
   ISBN-10: 4492534083 ISBN-13: 978-4492534083

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

過去のこの講義における受講生からの貴重なフィードバックを、新シラバス作成の参考にさせていただきました。その結果、今年度の講義においては、①多様な視点を養うために使用ケースも多様化を図ること(欧米企業や大企業が舞台のケースだけに偏らない)、②クラスの議論の密度をより高めるために、全てのセッションにおいて予習レポートを課すこと、③1日目に発言数の足りない方には個別にご連絡することとしました。なお、より良いクラスとするためのご意見やフィードバックなどは、いつでも歓迎します。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

本コースの担当教員の山本篤は、ビジネスリーダーのリーダーシップを開発、ビジネスの成功を支援するエグゼクティブコーチです。彼は、新卒で日本IBMに入社、プライスウォーターハウス、電通などを経て、マーケティングコンサルタントとして独立、数多くのイノベーティブなプロジェクトを経験し、業績向上や変革実現の視点、知見やノウハウを蓄積してきました。その後、ビジネスプロフェッショナルとしてのさらなる成長領域をビジネスコーチングに求め、キャリアをシフトしました。MBAを取得した慶應ビジネススクールでは、嶋口充輝先生に師事し、マーケティング戦略について深く学びました。特に組織購買行動理論を研究し、修士論文の副査は、高木晴夫先生でした。現在の主な研究領域は、リーダーシップ、リーダーシップ開発および組織行動にあります。グローバルプロジェクトを通じて、海外ビジネススクールの研究者、コンサルタントやコーチ等と協業しています。上場企業のCEO・COOを含むエグゼクティブコーチの経験は380名以上、コーチングセッション経験は、2,800時間を超えています。2020年以降は、特に、IT、製薬、医療機器、金融といった業界のリーダー企業のグローバルプロジェクトに多数参加し、主にCxOやその候補者を対処としたコーチングを数多く経験しています。またリーダーシップ開発だけでなく、日本企業のさらなるグローバル化に向けたパーパス浸透、風土改革に伴うチェンジマネジメントなどの組織開発の経験も豊富に有しています。本コースでは、伝統的かつ信頼度の高いケースをベースに編成しますが、リーダーシップの本質的な内容や新しいコンセプトもカバーします。

クリフトンストレングスTOP5の資質:1)戦略性、2)自己確信、3)最上志向、4)未来志向、5)個別化

エグゼクティブコーチ、株式会社ソフトエッジ代表取締役
慶応義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(経営学修士)
国際コーチング連盟認定マスターコーチ(ICF MCC)

The lecturer of this course, Atsushi Yamamoto, is dedicated to developing the leadership of business leaders and supporting business success as an executive coach. He began his career at IBM Japan and has held positions at PricewaterhouseCoopers and Dentsu, eventually establishing himself as an independent marketing consultant. Through his work on a lot of innovative projects, he has accumulated insights and expertise in enhancing performance and achieving transformation. Seeking further professional growth, he shifted his career to business coaching. During his MBA at Keio Business School, he studied under Professor Mitsuaki Shimaguchi, delving deeply into marketing strategy, particularly the theory of organizational buying behavior, with Professor Haruo Takagi serving as the deputy examiner for his thesis. His current primary research interests lie in leadership, leadership development, and organizational behavior, collaborating with researchers, consultants, and coaches from business schools around the world on global projects. With over 380 executive coaching engagements, including CEOs and COOs of publicly listed companies, and more than 2,800 hours of coaching experience, he has been heavily involved in global projects for leading companies in industries such as IT, pharmaceuticals, medical devices, and finance since 2020, focusing on coaching CxO-level executives and their potential successors. Besides leadership development, he also has extensive experience in organizational development, including facilitating purpose permeation and change management for further globalization of Japanese companies. In this course, while traditional and highly regarded cases will form the basis, the essential nature of leadership and new concepts will also be covered.

Atsushi’s top five CliftonStrengths are: 1) Strategic, 2) Self-Assurance, 3) Maximizer, 4) Futuristic, 5) Individualization.

Executive Coach, President, and CEO of Softedge Inc.
MBA from Keio University Graduate School of Business Administration
International Coaching Federation Master Certified Coach (ICF MCC)

(実務経験 Work experience)

職務経験は適宜アップデートしておりますため、詳細は私のリンクトインをご覧ください。
www.linkedin.com/in/atsushi1226

My work experience is updated regularly; for more details, please visit my LinkedIn profile.
www.linkedin.com/in/atsushi1226






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