シラバス Syllabus

授業名 クリティカルシンキング《秋学期》
Course Title Critical Thinking《Fall》
担当教員 Instructor Name 土屋 繼(Kei Tsuchiya)
コード Couse Code EST201_G20T
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Tokyo Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講座は、企画書やプレゼンテーション作成、ディスカッション・ブレインストーミングなどの議論といった場面で使用するための、「思考のフレームワーク」を学ぶ基本講座です。

本講座の進め方は、
1. 事前に示されたケースや課題について分析・考察レポートを作成
2. 講座中に指名を受けた出席者によるプレゼンテーション
3. プレゼンテーションを元に、ケースディスカッション
4. まとめとしての講義
となります。

上記を通じて、クリティカル・シンキングの手法・思考法、そしてその背景にある考え方ならびに陥りがちなミスなどを体感し、習得することを目的とします。

受講生が対応すべき課題は、セッション毎に1つないし2つとしますので、事前学習の時間をある程度必要とします。
また講義中に受講生は発表を求められますので、PCを持参し、プレゼンテーションの準備を行うことを必須とします。
This course is designed for learning basic frameworks of strategic thinking that would be effective and efficient for various scenes such as reporting, presentations, discussion and brainstorming.

Following are steps of this course.
1. Read and analyze assignments
2. Present each opinions and analysis
3. Discussion based on presentations
4. Wrap-up lecture

The main objective of this course is to learn basic way of critical thinking and its backgrounds, and also experience common mistakes of thinking through the above steps.

Students will be encouraged to have time to finish assignments and also bring their own PC for doing presentations.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・クリティカル・シンキングという思考法に関する基礎的な知識
・クリティカル・シンキングという手法に対する理解
・実務ですぐに利用できる思考法と手法の獲得

・understand the basic knowledge on critical thinking
・understand the methodology of critical thinking
・acquire the methodology which can be used on the daily practical jobs

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

● 学習方法
クラス全体の気づきや学びを深めるために、下記のプロセスを参考に予習してください。

・事前に配布されるケースをまずはしっかりと読み込んでください。予習のために必要な時間は、個々人によって異なるため一概には言えませんが、目安として3時間以上となるでしょう。
・ケースにおける問題(イシュー)についてじっくりと考え、必要な分析を行ってください。その際に、アサインメントには存在しない「あなたならではの問い」を大事にしてください。
・講義では、アサインメントに基づく受講生によるプレゼンテーションとそれに基づくクラス・ディスカッションを中心に進めていきます。

● レポート
上記に提示した5つのケースに対する、それぞれの予習レポートを課します。
レポートは授業中にプレゼンテーションできるだけの見せ方・内容になっているものとします。
提出期限は各開講日の講義開始前とします。

なお、最終レポートやテストなどの実施はありません。

講義スケジュールに記載。

● 課題に対するフィードバック方法
プレゼンテーション後の質疑応答時のコメントを中心にフィードバックします。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

1日目:10月17日土曜
10:00 - 12:00
セッション1
テーマ:クリティカルシンキングの第一歩を習得する
内容:課題の構造化を体験し、異なった視点での構造化を見聞きし、クリティカルシンキングの入口に触れる
ケース:物流の未来2014(講師オリジナル)
アサイメント:ケース内に記述
概要:受講者数人による個別プレゼンテーションとクラスディスカッション

12:50 - 14:30
セッション2
テーマ:分析と仮説作り
内容:資料を分析するだけでなく、そこから課題を構造化し、仮説を構築する手法を学ぶ
ケース:若き営業マンの苦労2014(講師オリジナル)
アサイメント:ケース内に記述
概要:受講者数人による個別プレゼンテーションとクラスディスカッション

14:40 - 16:40
セッション3
テーマ:仮説構築と検証の枠組み
内容:限られた情報から仮説を構築するための構造化の手法を学び、検証するためのロードマップ作成のプロセスを体験する
ケース:宴会場2014改(講師オリジナル)
アサイメント:ケース内に記述
概要:受講者数人による個別プレゼンテーションとクラスディスカッション

●使用するケース
「物流の未来2018」、講師オリジナル
「若き営業マンの苦労2014」、講師オリジナル
「宴会場2014改」、講師オリジナル

第2日(Day2)

2日目:10月18日日曜
10:00 - 12:00
セッション4
テーマ:課題の構造化と施策の立案
内容:実務に近いビジネス上の課題を構造化し、現実的な打ち手を引き出す
ケース:なし
概要:当日提示される課題に対してグループディスカッションを行い、ディスカッション内容を元にクラスディスカッションを行う

12:50 - 14:40
セッション5
テーマ:課題抽出と解決策立案
内容:ケースから課題を整理し、解決策の仮説構築を行う。日々直面しうる事象から課題を明確化し、解決のための仮説構築とその優先順位付けのプロセスを体験する
ケース:『カレーハウス CoCo 壱番屋(A)』講師オリジナル
アサイメント:
添付資料を分析し、以下の点について分析してください。
1. CoCo 壱番屋の強みは何だと考えますか?その根拠と共に整理してまとめてみてください。
2. カレーライスという食事は日本人にとってどのようなものだと分析しますか?その根拠と共に整理
してまとめてみてください。
3. 他の外食業界と異なり、カレーチェーンだけ何故これほどの差が生まれたのでしょうか?その理由
を複数挙げ、根拠と共に整理してまとめてみてください。
概要:受講者数人による個別プレゼンテーションとクラスディスカッション

14:50 - 16:40
セッション6
テーマ:情報の整理と分析・仮説構築
内容:クリティカルシンキングのフレームワークをケース分析に用い、情報の整理、仮説構築を行う。企業戦略の醍醐味を知る。
ケース:花王とライオン NUCB #10-1078
アサイメント:
両社の違いを整理・比較し、分析するにあたり、
・整理・比較項目を可能な限り網羅的に列挙し、
・その項目毎に比較分析を行いなさい
概要:受講者数人による個別プレゼンテーションとクラスディスカッション


●使用するケース
『カレーハウス CoCo 壱番屋(A)』講師オリジナル
「花王とライオン」、NUCB #10-1078

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 40 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

・「予習レポート」および「講義内での挙手発言」の2つの方法による成績評価を想定しますが、受講生の人数などによっては発言の機会が限定的となる可能性があるため、別の方法を追加する可能性があります。受講生が確定した時点で成績評価方法を決定し、講義の開始時点で予め説明します。
・「予習レポート」を提出するだけでは単位は取得できません。それぞれのセッションにおける受講生一人ひとりの挙手発言を重視します。発言回数がゼロの場合は欠席と同じ扱いとなります。
・「講義内での挙手発言」は、人によっては度胸と勇気が必要となるかもしれません。しかしながらそれを乗り越え、議論の口火を切る、他者の発言に対して異論や対案を述べる(あるいは意見を建設的に積み重ねる)、ケースの問題や問題点に関連する実務上の体験談を語る、新しい視点からの独自な問いを投げかけるなどの、クラス全体に影響を及ぼす参加姿勢と発言の内容を特に評価させていただきます。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 松村圭一郎・中川理・石井美保 編「文化人類学の思考法」世界思想社(2019)978-4790717331
  • 佐々木裕子著「実践型クリティカルシンキング」ディスカバー・トゥエンティワン(2014)978-4799314975

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

「さよなら未来」若林恵著 岩波書店 (2018) ISBN13:978-4000230704

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

「すぐ実務でも応用できる」「気づきが多かった」など前向きなコメントを多数もらっています。
基本的な内容を中心に、実務に応用できるよう配慮しながらコースを構成していますが、受講生の事前準備によりコースにおける学習深度が変わります。自分1人だけでなく周囲の学びへも大きく影響するため、事前準備をきちんと行い、講義に臨むようお願いします。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

慶應義塾大学経済学部卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了(MBA)。
米国コンサルティングファーム A.T.カーニーを経て、1999年よりベンチャー業界に従事。パッケージソフトウェア・ク ライアント端末・半導体・ネットワーク・Webメディア・携帯コンテンツなど、日本市場における広義のIT業界に幅広く関わり、2度のIPOを経験。
東証プライム上場サイボウズ株式会社子会社代表を経て、2011年よりインテリアデザイン・内装業界に転身し、総合内装会社の代表取締役に就任。2014年に広告代理店大手博報堂の傘下に入り、2016年6月に退任。2016年よりスタートアップ界隈に復帰し、現在、株式会社黒鳥社・株式会社承継代表取締役の他、業界を問わず数社の役員を務める。ビジネスモデル学会プリンシパル。
また2021年秋より大阪に本社を構える、創業四十数年となる日本サインの社長執行役に就任、事業再生にも携わる。また、2022年より公益財団法人スプリックス教育財団の評議委員に就任し、教育分野にも広く関わり、また2024年には新会社KTpartnersを設立し、事業再生やDXコンサルティングも手掛ける。

名古屋商科大学大学院マネジメント研究科 客員講師 
名古屋商科大学経営管理課程 客員講師
明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科 非常勤講師
東京国際工科専門職大学工科学部 非常勤講師

BA in economics from Keio University and MBA from Keio Business School.
After working at the US consulting firm A.T. Kearney, he has been involved in the start-up business since 1999. He has been involved in a wide range of IT industries in the Japanese market, including package software, client terminals, semiconductors, networks, Web media, and mobile phone apps, and has twice experienced IPO.
After working as a representative of a listed subsidiary of Cybozu Co., Ltd. on the Tokyo Stock Exchange, he turned into the interior design and interior industry in 2011 and assumed the position of representative director of a comprehensive interior company. In 2014 his company was acquired by Hakuhodo, a major advertising agency, and retired in 2016. After that, he returned to the start-up area and currently serves as the director of blkswn publishers, Inc. and also is engaged in several companies as a director.
In addition, he was appointed as the President and Chief Executive Officer of Nippon Sign, which was established more than 40 years ago and has its headquarters in Osaka.







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