シラバス Syllabus

授業名 Finance Essentials
Course Title Finance Essentials
担当教員 Instructor Name 田中 誠和(Seiwa Tanaka)
コード Couse Code EST123_G22V
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category 入門科目0系 / Pre
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2022 GSM ONLINE Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

ケースメソッドを採用しており、ケースをベースに受講生が主体的に課題を発見し、課題を解決していくために、自ら考え、またクラスディスカッションを通じて思考を昇華させていきます。教員はコーポレートファイナンス、M&Aにおける実務上の経験を元にケースの作成、選定を行っており、講義で修得したことは実践可能です。
This course is an introduction to corporate finance and provides a framework for analyzing investment and financing decisions of corporations.

授業の目的(意義) / Importance of this course

メインバンク制や株式持合などを特徴としてきた日本企業が、金融市場のグローバル化に伴い直面するようになった経営上の課題についてコーポレートファイナンスの視点から分析できるようになるためには、ファイナンスの基礎理論の理解と同時に応用力の涵養が必要となります。具体的には、投資意思決定、企業価値評価、資本構成理論、M&A、株式市場とのコミュニケーション方法等について、テキストとケースを活用しながら学習していきます。
This course introduces how managers use corporate finance theory as a tool for implementing their business plan and strategy. The topics covered in the course include: time value of money, discounted cash flow, capital budgeting, Capital Asset Pricing Model (CAPM), corporate financing and optimal capital structure. Several cases may be used to understand the real world of finance and management.

到達目標 / Achievement Goal

本講義では、経営者の視点からコーポレートファイナンスを捉え、「 資金需要者としての企業が効率的に財務戦略を展開し企業価値を高めていく」ことを理解し実践できるようになることが目標です。

This course introduces how managers use corporate finance theory as a tool for implementing their business plan and strategy. You can work as a entry level finance manager after the class.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

財務担当者として入門実務にあたることができるようになる。
起業家としてエグジット戦略の概要を理解できるようになる。

・can work as a entry level finance manager
For entrepreneur, can use finance methodology, when planning IPO and exit strategy.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 40 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 40 %
フィールドメソッド Field Method 20 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

本コースの全セッションはケースディスカッションで進行します。講義の進め方、準備に関しては、ケースブック配布と同時にアップする、アサインメントにおいて指示をします。レポート提出の有無にかかわらず、課題に応じた準備を行い、クラスディスカッション、グループディスカッションに積極的に参加すること。ディスカッションにおけるクラス貢献が主として評価対象となります。
金融、会計、経営、英語読解について、ビジネス上の基礎能力を有していること。
Finance科目の初学者を受講対象とするが、基礎から応用まで短期間でカバーするため本人の基礎学力に応じた予習、復習が必須。
ファイナンスに苦手意識のある受講予定者は、導入用のファイナンス科目(本講義)の受講をお勧めする。
なお、昨年の履修者は追加の課題がある。
1ケースあたり最低3時間の予習が必要。
なお、講義では株式のスクリーニングを行う。その際、証券会社の口座を保有しているとスクリーニングツールが利用できるので、事前に口座を開設しておくと便利。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

コーポレートファイナンスの基本(1)
コーポレートファイナンスの考え方 DCF法の理解と演習
ケース検討上のポイント:DCF法による企業価値評価の参考事例について、M&Aの場面でどのような点に留意し交渉を行うか。

●使用するケース
M&A 最新事情と企業価値向上経営 佐山展生 『月刊資本市場』2007 年7 月号(No.263)

第2日(Day2)

コーポレートファイナンスの基本(2)
マルチプル法の理解と演習 株価評価指標(PER,PBR,EV/EBITDA) 財務諸表分析による企業価値評価(ファンダメンタル分析)
ケース検討上のポイント:マルチプル法の根拠を論理的に掘り下げ倍率の意味を考える。

●使用するケース
たゆまざる旭硝子の改革:EVAの導入

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 40 %
予習レポート Preparation Report 30 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 30 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

●企画段階では、「予習レポート」および「講義内での挙手発言」の2つの方法による成績評価を想定しますが、受講生の人数などによっては発言の機会が限定的となる可能性があるため、別の方法を追加する可能性があります。受講生が確定した時点で成績評価方法を決定し、講義の開始時点で予め説明します。
● 「予習レポート」を提出するだけでは単位は取得できません。それぞれのセッションにおける受講生一人ひとりの挙手発言を重視します。発言回数がゼロの場合は欠席と同じ扱いとなります。
● 「講義内での挙手発言」は、人によっては度胸と勇気が必要となるかもしれません。しかしながらそれを乗り越え、議論の口火を切る、他者の発言に対して異論や対案を述べる(あるいは意見を建設的に積み重ねる)、ケースの問題や問題点に関連する実務上の体験談を語る、新しい視点からの独自な問いを投げかけるなどの、クラス全体に影響を及ぼす参加姿勢と発言の内容を特に評価させていただきます。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 通勤大学MBA「通勤大学MBA〈5〉コーポレートファイナンス」総合法令出版(2002)978-4893467621

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

「入門ビジネスファイナンス」西山茂、東洋経済新報社、2008年、(4492601724)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

ファイナンス入門として高く評価頂き、やりがいを感じている。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

京都大学法学部卒業、京都大学大学院法学研究科およびスタンフォード大学大学院国際政治学科修了。
日本銀行において業務局、国際局、政策委員会室等に勤務し、金融政策・為替政策の企画立案および実務に従事する。その後、ボストン・コンサルティング・グループにおいて、金融、財務分野を中心にコンサルティング活動を行った後、大手銀行および事業会社の部門責任者として新規プロジェクトの立ち上げおよびM&A案件を遂行する。外資系コンサルティング会社のアドバイザーを務め、現在に至る。金融・財務と経営の両面から企業価値向上を考え、研究・教育活動と同時に企業経営において実践している。最近は国内外の投資環境、日米の金融・経済政策を研究対象としている。
国際商取引学会理事、日本金融学会会員。

主な職歴:
1990〜1997 Secretariat of Policy Board, Bank of Japan
1997〜1999 Boston Consulting Group
2007〜2010 Associate Professor, Nagoya University of Commerce and Business
2010〜 Professor, Nagoya University of Commerce and Business








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