授業名 | Risk Management |
---|---|
Course Title | Risk Management |
担当教員 Instructor Name | 刈屋 武昭(Takeaki Kariya) |
コード Couse Code | EST114_G22V |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | Live Virtual |
単位 Credits | 1 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 入門科目0系 / Pre |
学位 Degree | Exed |
開講情報 Terms / Location | 2022 GSM ONLINE Spring |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本コースでのNUCBミッションとの関係性は次の点にある。 「名古屋商科大学ビジネススクールの学生が、リスクマネジメントの社会的機能を理解し、企業の価値創造プロセスに関わるリスクとリターンと意思決定の関係から、企業の価値創造活動について合理的に思考できる能力を有し、ビジネス界や国内・国際的な社会の持続的発展に貢献できる能力を自ら開発し、ビジネス界でのイノベーティブかつ倫理的なリーダーとなることを目指す」教育をする。
This course pertains to the Mission of NUCB in that this course aims to develop the ability and potentiality that students at the NUCB MBA, as required to be innovative and ethical leaders, will understand the social and value-creating functions of our enterprise system and individual firms in the framework of risk, return and decision-making, and contribute to the sustainability of international and domestic business society via learning MBA Risk Management.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本コースでは、「リスクマネジメント(RM)」とは, 価値を作るビジネス経営プロセスの一つであるとしてとらえる。学生は、このコースを履修することで、ビジネスに関わるリスクとチャンスを識別・分析・評価し、事業リスク(価値を毀損するもの)を合理的な方法で管理・経営(保有・管理、回避、削減、移転、分散化等)して、リターン(付加価値)を最大化することで、事業価値を高めるための活動プロセスであることを理解できるようになり、実際にビジネス現場においてその能力を活用して、リスクマネジメントのプロセスが実際に有効となる思考法と分析法の基礎が形成されることを狙う。
Taking this course, MBA students will understand what practically effective and theoretically reasonable value-creating business risk management is as a management process. In fact, students will be able to first understand that risk management is an effective decision-making process of maximizing the business value-added (return) by identify, analyzing and evaluating risks and chances contained in uncertainty, and by rationally managing the business risk (value-destroying factor), where risks are retained for value, reduced , transferred or diversified with other risks. The students will be able to make the most of the thought and the analytical tools in business activities.
到達目標 / Achievement Goal
学生は本科目をとることで以下のことを理解し、実践できるようになることを目標とする。
1. ビジネスをするとはリスクをとり、常に不確実性(リスク・チャンス)の中から価値を創造することでしかない(No uncertainty, no business)。ビジネスの世界でのRMでは、リスク対応への視点は、リスクの内容と企業風土、企業の置かれている状況、保有する資源、組織と権限委譲の関係、経営トップの判断、などに応じて、多様な思考法、知識、あるいは倫理的な判断を必要とする。
2. 特に戦略的リスクや、事業リスク、危機リスク、コンプライアンス・リスクに関して、適切に管理・対応するプロセスが必要になる。組織文化に関わるリスクの例は、いわゆる組織がらみの不祥事の隠蔽などがある。そこでは、個別のリスクと組織の全体に関わるリスクの関係が重要である。現場からトップマネジメントとに関わり、組織全体のリスクにかかわる問題を危機リスクといい、それを扱うのはクライシスマネジメントの科目です。これも次に履修することを望みます。
1. ビジネスをするとはリスクをとり、常に不確実性(リスク・チャンス)の中から価値を創造することでしかない(No uncertainty, no business)。ビジネスの世界でのRMでは、リスク対応への視点は、リスクの内容と企業風土、企業の置かれている状況、保有する資源、組織と権限委譲の関係、経営トップの判断、などに応じて、多様な思考法、知識、あるいは倫理的な判断を必要とする。
2. 特に戦略的リスクや、事業リスク、危機リスク、コンプライアンス・リスクに関して、適切に管理・対応するプロセスが必要になる。組織文化に関わるリスクの例は、いわゆる組織がらみの不祥事の隠蔽などがある。そこでは、個別のリスクと組織の全体に関わるリスクの関係が重要である。現場からトップマネジメントとに関わり、組織全体のリスクにかかわる問題を危機リスクといい、それを扱うのはクライシスマネジメントの科目です。これも次に履修することを望みます。
After all, doing business is nothing but taking risk by carefully and effectively managing various uncertainties and creating values. Hence, no uncertainty, no management. In RM, management first understands its corporate culture and vision, governance structure, business environment, and available resources, and then follows its corporate risk philosophy including ethics and value judgment. This is a part of RM that top management sets up. Then executives and employees co-operate for effective RM against strategic risk, operational risk, and crisis risk as well as compliance risk. An important risk that top management need to be actively engaged in is risk associated with corporate culture, which causes corporate scandals. In other words, individual risks are largely related to corporate risk.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
価値を作る事業リスクマネジメントの基本的知識と考え方とそれを実行するスキル(リスク識別法、リスク分析法、インフルエンスダイアグラム、リスクコントロールなど)がえられる。その基礎となる確率・頻度概念、リスクの影響度の設定の仕方、コア・ノンコアリスクと内部外部リスクの2次元マップなどのリスクの可視化法などスキル。またリスクの分類やリスク対方法などの考え方とリスクマネジメント実践法を学ぶ。
Among other things, students acquire basic knowledge and thought on value-creating business risk management, which is quite important as promoting risk management in companies. As skills, the following things are learnt: methods on risk identification, risk analysis and risk evaluation, skills on making risk maps, influence diagram, probability/frequency of risk occurrence, severity of risk, visualization of important risks by using core-noncore risk and outer-inner risk mapping.
In addition, the concept of corporate mentality will be studied with applications to the cultural aspect and structure of Japanese management.
In addition, the concept of corporate mentality will be studied with applications to the cultural aspect and structure of Japanese management.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 30 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 70 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
事前配布資料1の「事業リスクマネジメントの考え方と実際」を学習してきてください。そして授業の前にアサインメントとして指定した事前予習レポートをGoogleClassroomに提出してください。これは一部授業の予習にも対応し、議論素材にもなります。レポートの内容についての詳細は、アサインメントを見てください。
<予習レポート>ケースも含めた授業全体のテーマから、必修・選択質問課題について、一問当たりA4ワードで3ページ程度の回答を求めます(PowerPoint不可)。各質問は、授業を補完したり、授業の中での討論を深めるものです。提出期限:授業初日の授業開始前午前8時
提出方法:Google Classroomにて提出
<予習レポート>ケースも含めた授業全体のテーマから、必修・選択質問課題について、一問当たりA4ワードで3ページ程度の回答を求めます(PowerPoint不可)。各質問は、授業を補完したり、授業の中での討論を深めるものです。提出期限:授業初日の授業開始前午前8時
提出方法:Google Classroomにて提出
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
午前:基礎資料「事業リスクマネジメントの考え方と実際」を用いて、レクチャーし、その後議論する。事業リスクの識別・分析・評価し、抽出したリスクへの対応として、リスクソリューションへ導くプロセスに関わる考え方とその技術を理解する。リスク分析法の一つとしてのリスクマップ、リスクの因果を理解するインフルエンスダイアグラムなど。午後: 青空油圧とマーベル映画について、リスクとそのマネジメント法をクラスディスカッションで議論する。
●使用するケース
株式会社青空油圧:中型クレーン市場への参入HBS「マーベル・エンタープライズ」518-J15
第2日(Day2)
午前:フィリップスと松下電器の経営と競争関係を議論し、松下のリスク分析をし、対応策をクラスディスカッションで議論する。午後:事業部制のもとにEVAを導入した旭硝子の事業部制、カンパニー制の経営がもつ内部リスクをクラスディスカッションで議論する。
●使用するケース
HBS「フィリップスと松下電器:競争は続く」(9-911-J01)たゆまざる旭硝子の改革:EVAの導入(9-207-J01)
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 20 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 50 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 70 % |
予習レポート Preparation Report | 30 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
教科書 Textbook
- 配布資料
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
1.オライリー&タッシュマン2018『両利きの経営』東洋経済
2.経産省産業資金課編(2005)『先進企業から学ぶ事業リスクマネジメント』経済産業調査会(無料ダウンロード可能) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1009673 これは事務的なハウツーの側面が強く、その意味で実際的。
3.ウォーカー・シェンカー・バートン著(刈屋監訳)(2003)『戦略的事業リスク経営‐ノーリスク・ノーマネジメント』東洋経済新報社
4、バートン・シェンカー・ウォーカー著(刈屋・佐藤・藤田訳)(2003)『収益を作る戦略的リスクマネジメント―米国優良企業の成功事例』東洋経済新報社
5. ジーナ・キーティング『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』新潮社
6.東京海上日動リスクコンサルティング(2006)『リスクマネジメント』秀和システム
7.荒木博行(2019)『世界「倒産」図鑑』日経BP社
8.佐藤文昭(2017)『日本の電機産業失敗の教訓』朝日新聞出版
9.クレイトン・クリステンセン(2002)『イノベーションのジレンマ』翔泳社
2.経産省産業資金課編(2005)『先進企業から学ぶ事業リスクマネジメント』経済産業調査会(無料ダウンロード可能) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1009673 これは事務的なハウツーの側面が強く、その意味で実際的。
3.ウォーカー・シェンカー・バートン著(刈屋監訳)(2003)『戦略的事業リスク経営‐ノーリスク・ノーマネジメント』東洋経済新報社
4、バートン・シェンカー・ウォーカー著(刈屋・佐藤・藤田訳)(2003)『収益を作る戦略的リスクマネジメント―米国優良企業の成功事例』東洋経済新報社
5. ジーナ・キーティング『NETFLIX コンテンツ帝国の野望』新潮社
6.東京海上日動リスクコンサルティング(2006)『リスクマネジメント』秀和システム
7.荒木博行(2019)『世界「倒産」図鑑』日経BP社
8.佐藤文昭(2017)『日本の電機産業失敗の教訓』朝日新聞出版
9.クレイトン・クリステンセン(2002)『イノベーションのジレンマ』翔泳社
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
率直な評価を求めます。
担当教員のプロフィール About the Instructor
疑いもなく、私たちの時代は、大きな進化の過程の中にあります。その進化は、私たちの社会を豊かにしていく一方、リスク・不確実性を拡大させていきます。その進化を促す要因は、私たちの幸せへの希求でもあり、それを実現していくのは広い意味での新しい知識と資本でしょう。新しい知識を生産しない企業や国は持続的成長力・競争力を失っていきます。
私の担当科目は、TAPエンタープライズ・リスクマネジメント、MBAリスクマネジメント、MBAファイナンスです。共通のテーマは、リスクとチャンスから価値を創りだす思考法です。私のコースを履修することで、ぜひその思考法を身に着けていただきたい。「自分を変える、自分は変わる」思考法でもあります。価値創造を目指す企業活動は、自己変革の継続こそが、自己の持続性を確保する道でしょう。企業を取り巻く経営環境は、技術革新、市場変化、規制・制度変化、需要の変化、競争、国内・国際政治変化、気候変動など外部変化・進化のみならず、企業内部の派閥対立、文化・倫理の退廃、ガバナンスの崩壊、内部の意思疎通の崩壊など、きわめて多岐にわたります。これらのリスク・チャンスを実際の価値に変換していくのは、具体的なアイデアや工夫、革新であり、それが成功した時には新しい知識になるでしょう。互いに啓発しあって、一緒に変わっていきましょう。
一橋大学経済学修士。ミネソタ大学統計学部Ph.D. 九州大学理学博士。一橋大学名誉教授。米国数理統計学会フェロー。日本統計学会賞、日本金融・証券計量・工学学会賞、日本不動産金融工学学会賞、受賞。
職歴:一橋大学経済研究所教授、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー理事、京都大学経済研究所・金融工学研究センター長、明治大学専門職大学院ビジネススクール・研究科長、城西国際大学特任教授を経て現在。客員ポストとして、 ロンドンスクール・オブ・エコノミックス、ピッツバーグ大学、ラトガース大学、シカゴ大学・ビジネススクール、等客員教授。経済企画庁経済研究所客員主任研究官、日本銀行金融研究所客員研究官、経済産業研究所ファキュリティフェロー、内閣府景気動向指数研究会委員、財務省財務総合政策研究所40年国債発行研究会委員長等。
日本金融・証券計量・工学学会(ジャフィー)、日本不動産金融工学学会(ジャレフ)、日本保険・年金リスク学会(ジャリップ)、日本価値創造エンタープライズ・リスクマネジメント(ERM)学会、の4学会設立会長。 日本経済学会誌、日本統計学会誌、Mathematical Financeの編集長、副編集長経験
【専門領域】統計学、ファイナンス、金融工学、経済学、経営学、リスクマネジメント、不動産分析。
最近の著書に刈屋・小林・清水(2017)『賃貸・分譲住宅の価格分析法の考え方と実際』プログレスなど、多数。
私の担当科目は、TAPエンタープライズ・リスクマネジメント、MBAリスクマネジメント、MBAファイナンスです。共通のテーマは、リスクとチャンスから価値を創りだす思考法です。私のコースを履修することで、ぜひその思考法を身に着けていただきたい。「自分を変える、自分は変わる」思考法でもあります。価値創造を目指す企業活動は、自己変革の継続こそが、自己の持続性を確保する道でしょう。企業を取り巻く経営環境は、技術革新、市場変化、規制・制度変化、需要の変化、競争、国内・国際政治変化、気候変動など外部変化・進化のみならず、企業内部の派閥対立、文化・倫理の退廃、ガバナンスの崩壊、内部の意思疎通の崩壊など、きわめて多岐にわたります。これらのリスク・チャンスを実際の価値に変換していくのは、具体的なアイデアや工夫、革新であり、それが成功した時には新しい知識になるでしょう。互いに啓発しあって、一緒に変わっていきましょう。
一橋大学経済学修士。ミネソタ大学統計学部Ph.D. 九州大学理学博士。一橋大学名誉教授。米国数理統計学会フェロー。日本統計学会賞、日本金融・証券計量・工学学会賞、日本不動産金融工学学会賞、受賞。
職歴:一橋大学経済研究所教授、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー理事、京都大学経済研究所・金融工学研究センター長、明治大学専門職大学院ビジネススクール・研究科長、城西国際大学特任教授を経て現在。客員ポストとして、 ロンドンスクール・オブ・エコノミックス、ピッツバーグ大学、ラトガース大学、シカゴ大学・ビジネススクール、等客員教授。経済企画庁経済研究所客員主任研究官、日本銀行金融研究所客員研究官、経済産業研究所ファキュリティフェロー、内閣府景気動向指数研究会委員、財務省財務総合政策研究所40年国債発行研究会委員長等。
日本金融・証券計量・工学学会(ジャフィー)、日本不動産金融工学学会(ジャレフ)、日本保険・年金リスク学会(ジャリップ)、日本価値創造エンタープライズ・リスクマネジメント(ERM)学会、の4学会設立会長。 日本経済学会誌、日本統計学会誌、Mathematical Financeの編集長、副編集長経験
【専門領域】統計学、ファイナンス、金融工学、経済学、経営学、リスクマネジメント、不動産分析。
最近の著書に刈屋・小林・清水(2017)『賃貸・分譲住宅の価格分析法の考え方と実際』プログレスなど、多数。
Takeaki KARIYA is a professor of finance, risk management and ERM at NUCB Business School.
No doubt, our era is in the process of great evolution. While the evolution will make our society better off, it will also expand uncertainties (risk & chance) therein. One of the factors that promote the evolution is our sincere wish for happiness and peace, and the power that makes it realized will be our knowledge in a broad sense and capital. No enterprise or even country that cannot create new knowledge will obtain its sustainability and competitive power.
I take the subjects in charge; enterprise risk management, business risk management and finance. A common theme in these subjects is a thought of creating value out of evolution, risk and chance or equivalently uncertainty. By taking my courses, I hope you will acquire this thought for making your carrier in future. It is the thought on “why and how you need to change yourself and you naturally get changed”. In the activities seeking value creation, only the companies that constantly manage the confronting important uncertainties and reform themselves will be entitled to pursue their sustainability and growth. The uncertainties are of such varieties as the external ones of technology, market, competition, demand, economic environment, regulation, etc. and the internal ones of corporate culture and ethics, internal conflicts, corporate governance, etc. Managing those risks and chances and transforming them into a value is nothing but concrete and specific ideas, schemes, plans, and sometimes innovative thoughts. When successful, it will be knowledge for the organization. Let us enlighten each other and create our knowledge in class.
In the past, Takeaki KARIYA served as professors at Institute of Economic Research of Hitotsubashi University, Institute of Economic Research and Financial Engineering Center of Kyoto University, Business School (Dean) of Meiji University and Josai International University. In addition, he worked as a research director for Mizuho Dai-ichi Financial Technology, a subsidiary of Mizuho Bank. He was also a visiting professor of London School of Economics, Business School of University of Chicago and Rutgers University among others.
He was the founding president of the four academic institutions; Japanese Association of Financial Econometrics & Engineering, Japanese Association of Risk, Insurance and Pension, Japanese Association of Real Estate Financial Engineering, and Japanese Association of Value-Creating Enterprise Risk Management (ERM).
In research, he was individually ranked the 24th in Annals of Statistics and the 45th in the total of 9 academic journals, which appeared as an article; P.C.B. Phillips, et al (1988) "Worldwide Institutional and Individual Rankings in Statistical Theory by Journal Publications over the Period 1980-1986" Econometric Theory, 4,1-34.
He was elected as a fellow of Institute of Mathematical Statistics (US) and received the Awards of Japan Statistics Society, Japanese Association of Financial Econometrics and Engineering, and Japanese Association of Real Estate Financial Engineering.
Specialized Field
Statistics, Econometrics, Economics, Finance, Financial Engineering, Risk Management, Enterprise Risk Management, Real Estate Analysis
Academic Background
Ph.D. Statistics (University of Minnesota), Dr. Mathematics (Kyushu University)
Publications
Kariya, T. and Liu, R. (2003) Asset Pricing, Springer, Boston
Kariya, T. and Kurata, H. (2005) Generalized Least Squares, John Wiley, London
Kariya, T. (1993) Quantitative Methods for Portfolio Analysis, Kluwer Academic Publishers (Now Springer), Boston.
Kariya, T. and Sinha, B. K. (1988). The Robustness of Statistical Tests. Academic Press, New York.
Research Papers
[1] Kariya, T., Y. Yamamura, K. Inui (2019). Empirical Credit Risk Ratings of Individual Corporate Bonds and Derivation of Term Structures of Default Probabilities Journal of Risk and Financial Management 2019, 12, 124(1-29)
[2] Kariya, T. and Kobayashi, Y. (2019). An overview over hedonic price analyses on rental condominiums and for-sale condominiums. Journal of Japanese Association of Real Estate Financial Engineering 11,1,1-8.
[3] Kariya, T. and Kobayashi, Y. (2018). Variable selection and multi- collinearity problems in hedonic price regression analysis for rental and for-sale houses. Journal of Japanese Association of Real Estate Financial Engineering 10,1,10-18
[4] Kariya, T. (2017). Effectiveness of corporate culture and legislation of management responsibility associated with case of Kobe Steel, Ltd. JARIP Journal.
[5] Kariya, T. (2017). Management and value-creating ERM—Case of shopping center. Proceedings of 10-year Commemorative Symposium JAVCERM.
[6] Kariya, T., Y. Tanokura, H. Takada, and Y. Yamamura (2016). Measuring Credit Risk of Individual Corporate Bonds in US Energy Sector. Asia-Pacific Financial Markets 23: 229–62.
Refereed Articles
- (2019) Empirical Credit Risk Ratings of Individual Corporate Bonds and Derivation of Term Structures of Default Probabilities. Journal of Risk and Financial Management 2019, 12, 124(1-29) 12(3):
- (2019) An overview on Empirical Hedonic Analyses for Pricing Rental Condo Units or Houses for sale.. Journal of Japanese Association of Real Estate Financial Engineering 11
- (2018) Variable Selection and Multicollinearity Problems In Hedonic Regression Analyses for Pricing Rental Condo Units or for-sale Houses.. Journal of Japanese Association of Real Estate Financial Engineering 10
- (2017) Effectiveness of corporate culture and management responsibility--Focusing on the case of KOVELCO Scandal. Jouranal of the Japanese Association of Risk, Insurance and Pensions 9
- (2016) A Dynamic Bond Pricing Model with Application to the Japanese Government Bonds. Annual review of economics 32 09108602
Refereed Proceedings
- (2021). Why ERM is not adopted in Japanese management under company system--- Example of Panasonic case. The Japanese Association of Value Creating Enterprise Risk Management .The 15th Annual JAVCERM Meetingl. 3. 1. Tokyo