シラバス Syllabus

授業名 Marketing Essentials
Course Title Marketing Essentials
担当教員 Instructor Name 植野 大輔(Daisuke Ueno)
コード Couse Code EST111_G22V
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category 入門科目0系 / Pre
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2022 GSM ONLINE Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本科目をを通じ、名古屋商科大学ビジネススクールの学生が、マーケティングの本質を正しく理解することによって、新市場の創造、魅力的な顧客価値を実現するリーダーを育成する。これは、名古屋商科大学ビジネススクールのミッションに寄与するものである。
Through this course, the students of NUCB will develop leadership which can generate new markets and realize attractive customer value by correctly understanding the essence of marketing. This will contribute to the mission of NUCB.

授業の目的(意義) / Importance of this course

将来、CMOやマーケティング責任者を担うために必須となるマーケティングの知識と戦略策定スキルを習得する。
そのために、可能な限り新しいケースを用いたケース討議を通じ、学生にはCMOとして挑む経営会議の臨場感を体験してもらう。
MBAとしてのマーケティングの体系的理論をおさえながら、B2C企業、B2B企業の両方のマーケティング責任者(CMO)を経験してきた講師のナレッジも積極的に共有したい。
In this course, the students will acquire the marketing knowledge and strategy planning skills necessary for future CMOs and marketing director.
In order to achieve this, through case discussions using new cases whenever possible, the students will experience the realism of the executive meetings as CMOs.
In addition to the basic theory of marketing as MBA course, I would like to actively share my knowledge of the lecturer who has experience as CMO of both B2C and B2B companies.

到達目標 / Achievement Goal

・CMO、マーケティング責任者の経営的な視座を得る
・マーケティングの本質を理解する
・先端かつ実践的なマーケティングスキルを得る

Acquire management perspective of CMO or marketing manager
Understand essence of marketing.
Acquire advanced and practical marketing skills

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・マーケティングの全体像の理解
・CMO、マーケティング責任者の役割の理解
・マーケティング手法の先端トレンドの理解
・実践的な顧客起点のマーケティング戦略策定手法の取得

Understand overview of marketing
Understand role of CMO and chief marketing officer
Understand the latest trends in marketing techniques
Acquire practical method of customer-oriented marketing strategy

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

【ケース予習】
常にCMO、マーケティング責任者としての当事者意識、コミットメントを持って、後日配布されるアサイメントの設問(=経営イシュー、論点)に自分なりの仮説、意見を準備して授業に臨んでください。

【レポート】
教科書『実践顧客起点マーケティング』を読んだ上で、今の自分のビジネス(難しい方は関心あるビジネスでも可)について、
1.自身の仮説で良いので、「顧客ピラミッド(5セグマップ)」を作成してください(P58~)
  ・自分の感覚値で、各セグメントが何割ぐらいかを記す粒度で構いません
  ・参考となる調査データがある方は活用してください
2.5セグマップの「ロイヤル顧客セグメント」のユーザーを見つけ、実際にN1分析を実施してください (P77~)
  ・N1分析を行う人数は、できれば複数人数(目安3名~5名)が望ましいです
  ・余裕のある方は、他のセグメントでもN1分析を実施してください
3.上記の結果を受けて、自分なりのマーケティング改善プランを検討してください

(提出方法)
ファイル形式:A4横のMicrosoft PowerPoint等のスライド形式のPDF ※PDFが困難な方はPPTも可
記述の仕方 :基本的にテキスト横の箇条書き、1ページに最大20行程度 ※ピラミッドストラクチャー推奨
       概要や補足等では図表使用も可、但し凝った図解、華美な色付けは不要   
レポート内容:1ページ=ビジネス概要(商品サービス、市場規模、シェア、競合情報、現在のマーケティング施策、課題etc)を整理
       2ページ=課題1の顧客ピラミッド ※書籍URLからダウンロードできる図表の利用推奨
       3~7ページ =課題2、課題3について5ページ程度
       8~10ページ=必要に応じて、参考・補足資料を追加してください ※なくても問題なし

上記レポートを「202205_氏名」のファイル名のPDFにして、講義前日夜の5月20日(金)23:59までにGoogle
Classroomにて送付してください。

2日目に、4~5名程度の方を選定して、10分程度のプレゼンをして頂きます。発表内容を題材に、クラス受講者と実践的なディスカッションを行った上、講師からも具体的なフィードバックを行います。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

CMO・マーケティング責任者の役割を知る
・CMOによる顧客本位の組織への変革 論文「キリンは選ばれ続けるブランドをつくる」

マーケティングの本質を理解する
・基礎的なマーケティングアプローチ(STP、4P) ケース「若松食品 アイスクリーム市場への参入」
・ブランド価値 ケース「ビジネススクールのブランド力を測る調査の設計」
・マーケティング・セグメンテーション ケース「日本におけるがん検診」

●使用するケース
「若松食品(A)~(D)アイスクリーム市場への参入」(日本ケースセンター ケース 日本語 2012)
「1番はだれだ:INSEAD、ハーバード、ウォートン、それともLBS? ビジネススクールのブランド力を測る調査の設計」(INSEAD ケース 日本語 2021)
「日本におけるがん検診: マーケットリサーチとセグメンテーション」(HBS ケース 日本語 2015)

第2日(Day2)

先端のマーケティングトレンドを掴む
・データドリブンマーケ、デジタルマーケ、LTV、D2C ケース「ハッブル・コンタクト・レンズ」

顧客起点のマーケティン戦略策定手法を習得する
・受講者発表によるディスカッション、講師によるフィードバック

●使用するケース
「ハッブル・コンタクト・レンズ:D2C企業のデータドリブンマーケティング」(HBS ケース 日本語 2020)

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 65 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 65 %
予習レポート Preparation Report 35 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

【クラス討議への貢献評価】
・一定の発言回数は必須条件
・経営視座、実務経験に基づく発言
・議論を進化させるインサイト、新しい視点・切り口
・論理的かつコンパクトなコミュニケーション

※発言内容による減点は基本的にしないため、積極的な姿勢を期待します但し、単なるケース情報のまとめ、単なる評論的コメント、高圧的な暴言は減点対象となることがあります。


【レポート・発表への評価】
・指定教科書の方法論の正しい活用
・分析内容からの洞察性(インサイト)
・改善プランの実効性・戦略性
・(発表者)プレゼンテーション力

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 和田充夫、恩藏直人、三浦俊彦「マーケティング戦略 第6版」有斐閣(2022) 978-4641221833
  • 西口一希「たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング」翔泳社(2019) 978-4798160078

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・『ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム』クレイトン・M・クリステンセン他, 2017, ハーパーコリンズ・ ジャパン, ISBN-10: ‎4596551227 ISBN-13: ‎978-4596551221
・『[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する』W・チャン・キム他, 2015, ダイヤモンド社, ISBN-10: 4478065136 ISBN-13: ‎978-4478065136
・『売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則』アル・ライズ他, 1994, 東急エージェンシー出版部, ISBN-10: ‎4884970233 ISBN-13: ‎978-4884970239
・『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』
森岡毅, 2016, 角川書店, ISBN-10: ‎4041041414 ISBN-13: 978-4041041413
・『データドリブンマーケティング』マーク・ジェフリー, 2017, ダイヤモンド社, ISBN-10: 4478039631 ISBN-13: 978-4478039632

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

初年度担当科目

担当教員のプロフィール About the Instructor 

2001年 早稲田大学政治経済学部経済学科卒
2009年 早稲田大学商学研究科修士課程修了
2015年 早稲田大学商学研究科博士後期課程単位満了退学

(研究分野)
新市場創造型ビジネス(ブルーオーシャン戦略、破壊的イノベーション理論)

2001 Graduated with a degree in Economics, Faculty of Political Science and Economics, Waseda University
2009 Completed Master's degree(MBA), Graduate School of Commerce, Waseda University
2015 Completed Doctoral program without a doctoral degree, Graduate School of Commerce, Waseda University

(Research field)
New Market Creation Business (Blue Ocean Strategy, Disruptive Innovation Theory)

(実務経験 Work experience)

三菱商事(情報産業グループ)に入社、在籍中にローソンに約4年間出向し、共通ポイントPontaの立ち上げ、シリコンバレー企業とのアライアンス構築に取り組む。その後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)にて多数のデジタル変革プロジェクトに従事。

2017年1月、サークルKサンクスと経営統合したファミリーマートに全社変革のヘッドとして澤田貴司社長より招聘される。改革推進室長、マーケティング本部長を歴任後、デジタル戦略部長に就任。デジタル統括責任者として全社デジタル戦略の策定、ファミペイの垂直立上げ等のデジタルトランスフォーメーション(DX)を全面的に指揮した。

2020年3月、DX JAPANを設立し、自ら実践してきた「変革のリーダーシップ」を武器に、複数の日本企業の経営者層にDXアドバイザリーを通じた企業変革の支援に従事している。また、建設系SaaSのアンドパッド社 最高マーケティング責任者(CMO)、グリーンエネルギーAI分野のスタートアップ・モルゲンロット社の最高戦略責任者(CSO)など、急成長スタートアップでのCxOも歴任してきた。

著書(共著)に『トランスフォーメーション思考』(翔泳社)
ForbesJAPAN誌面での連載など、メディア出演多数

主な職歴:
2001年~2013年 三菱商事株式会社(情報産業グループ)
2009年~2013年 株式会社ローソン出向
2013年~2016年 ボストンコンサルティンググループ
2017年~2020年 株式会社ファミリーマート(マーケティング本部長、デジタル戦略室長)
2020年~     DX JAPAN 設立 
2021年      株式会社アンドパッド 最高マーケティング責任者(CMO)
2021年~2022年 モルゲンロット株式会社 最高戦略責任者(CSO)

Daisuke Ueno has more than 20 years of experience in the areas of corporate transformation, digital strategy, marketing, business development, and alliances.

He is one of the thought leaders of Japan's digital transformation at DX JAPAN, which he founded in 2020, and serves as an advisor to the senior management of several Japanese companies, from major corporations to startups.

He has also held CxO positions at fast-growing startups, including Chief Marketing Officer (CMO) at Andpad, a construction SaaS company, and Chief Strategy Officer (CSO) at Morgenrot, a startup in the green energy AI field.

Prior to that, he served as the General Manager of the Marketing Division of FamilyMart. as General Manager of Marketing and Head of Digital Transformation at FamilyMart, Japan's second largest convenience store chain.He has also worked as a consultant at Boston Consulting and as a maneger at Mitsubishi Corporation.

He is a regular contributor to Forbes JAPAN, and has been published in numerous media and lectures.
He is the author of "Transformational Thinking".


Career highlights
2001-2013 Mitsubishi Corporation (Information Industry Business Group)
2009-2013 Seconded to Lawson, Inc.
2013-2016 Boston Consulting Group
2017-2020 FamilyMart Co., Ltd (General Manager of Marketing Division, General Manager of Digital Strategy Office)
2020- Founded DX JAPAN 
2021 Chief Marketing Officer (CMO), ANDPAD Inc.
2021-2022 Chief Strategy Officer (CSO), MORGENROT Inc.






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