シラバス Syllabus

授業名 グローバルマネジメント
Course Title Global Management
担当教員 Instructor Name 大槻 奈那(Nana Otsuki)
コード Couse Code EST109_G20T
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 1
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2020 GSM Tokyo Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

企業にとっても社員にとっても、成長を世界に求めることが必要不可欠になってきている。しかし国内だけで十分な市場規模が確保できる日本では、国際的な市場で活躍する組織について学び接する機会は近年まで多くはなかった。本講義は、受講生の皆さんが国際的な企業や組織のあり方についての広範な知識を習得するのに最適である。

As domestic economic growth deteriorates, growth in or with global markets becomes one of the key success factors for the Japanese companies. However, Japan has been benefitted from large domestic market, and as a result, people tend not to see organizations that have been very active in the global market in the past. This course should offer great opportunity to learn comprehensive knowledge about the global corporations or organization.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

グローバルな組織形態、新分野への参入方法、人的資源管理、資金調達のあり方、リスク管理などについて具体例を通じて幅広く学修することができる


You would be able to learn the framework of organization, methods of entry to new areas, human resource management, funding structure and risk management in a global context.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

●学習方法
授業の全てのセッションはケースメソッドを軸にクラスディスカッションやグループディスカッションで深堀りしていきます。1ケースあたり最低3時間の予習を行うこと。

●レポート
<レポート1>IBMのケース
(初日の朝授業開始時までにご提出ください)
使用ケース:IBMの企業再建
形式:A4版、PPT15枚以内、または、word10枚以内。
課題:
1. ケースに基づき、1980年代末~1990年代初頭におけるIBMの業績悪化の要因を分析してください。
2. 1990年代のエイカーズの改革とガースナーの改革の違いは、主にどんな点にあったでしょうか。それぞれの効果はどうでしたか。
3. 同社はどのような組織を目指したのでしょうか。このような組織を目指す事で、日本IBMをはじめとする在外現法に対してはどのような影響が出たと考えられるでしょうか。
4. これらの1990年代にとられた施策について、更なる改善の余地があるとすればどのような施策が考えられるでしょうか

<レポート2>LVMHのケース
(二日目の朝授業開始時までにご提出ください)
使用ケース:LVMH:国際的流動性によるキャリア開発
形式:A4版、PPT15枚以内、または、word10枚以内。
課題:
1. LVMHグループのInternational Mobilityの仕組みについて整理し、その強み(例えば従業員といてのモチベーションや業績へのプラス影響など)、弱みを以下の二つの視点から検討してください。
・ 海外部門で働く従業員の立場{必要に応じてそのヒエラルキー上の立場(中堅マネジャー、現地社長など)を定義してください}
・ LVMHグループ全体を統括する立場
2. みなさんが経験したり、見聞きした日本企業の人的資源管理の手法と比較して、LVMHの手法はどのような点が異なるでしょうか。
3. あなたがある企業の人事マネジャーだった場合、LVMHの様々な人的資源管理のフレームワークで取り入れてみたいものはありますか。その理由、期待する効果、導入した場合の課題などと共にお答えください。
4. この時点のLVMHグループについて、更なる経営改善のためにはどのような点に配慮し、どのような施策を取るべきでしょうか。その理由や、期待される効果も合わせてご説明ください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

第1日目
午前:企業のグローバル化の現状、海外進出の発展段階、組織形態
企業のグローバル化の推移や、グ ローバル化が拡大している背景について、体系的な解説を提供するとともに、事例を通じて理解を深めていただく。
更に、企業の海外進出の発展段階や、組織形態の違いについて学び、自らの企業や業界がどのような段階にあるのか、今後どうすべきなのかを考える。
午後:グローバル・ビジネス展開における具体的な意思決定手法
国際展開を進める必要性が生じた場合、具体的に、" どのような地域に、どのような方法で進出すべきなのか。経営者としての意思決定のためのツー
ルを紹介し、実際の事例に基づき検討する。更に、グローバル・マ ーケティングの意義やその手段についても検討する。


●使用するケース
IBMの企業再建
ZARA:ファ−ストファッション

第2日(Day2)

第2日目
午前:グローバル・ビジネスを支える人的資源とその管理・ 活用
グローバル・ビジネスを行う企業において必要とされる人材やその育成、" 管理について、事例等を通じて検討する。参加者が関与するビジネスの国
際化において、必要となる能力やキャリア開発に関する想定課題を発見することを目指す。
午後:成長戦略としてのグローバル展開とそのリスク管理
グローバル・ビジネス展開により成長を図るためのさまざまなデシジョンメイキングの方法について検討するとともに、リスク管理の重要性や具体的
な手法について検討する。


●使用するケース
イケア:日本での失敗と再参入の成功
LVMH:国際的流動性によるキャリア開発

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 50 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 教科書は指定しない「教科書は指定しない」教科書は指定しない(教科書は)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

参考図書:
「国際ビジネス入門<第二版>」(江夏健一他、中央経済社、 ISBN978-4-502-48010-2)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

企業の成り立ちやあるべき姿などが様々なケースを通じて学修できたとご評価いただいています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

内外の金融機関、格付機関にて金融システムについて調査研究に従事。Institutional Investors誌によるグローバル・ア ナリストランキングの銀行部門
にて2014年第一位を始め上位。預 金保険機構の検討会委員、証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会委員等を歴任。
現在、マネックス証券会社の専門役員、株式会社クレディセゾンの社外取締役、東京海上ホールディングス株式会社の社外監査役、持田製薬株式会社の社外取締役に従事するとともに、財務省の財政制度審議会委員、内閣府の規制改革推進会議の議長代理、中小企業庁金融小委員会委員、東京都公金運用アドバイザリーボード委員、日本貿易保険第三者評価委員、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のアドバイザー等を勤める。
学位と取得大学:; 経営学修士(London Business School)、博士課程後期在学中(ICS)
研究分野:> 個人投資家の投資行動、金融システム、金融機関の収益、マネジメント

主な職歴:
1988 ~ 1994 三井信託銀行( 現中央三井信託銀行)
1994 ~ 1995 パリ国立銀行( 現BNP Paribas)
1998 ~ 1999 HSBC証券会社
2000 ~ 2006 スタンダード&プアーズ
2006 ~ 2011 UBS証券
2011 ~ 2015 メリルリルチ日本証券 マネジング・ディレクター
2016 ~     マネックス専門役員 
2017~ クレディセゾン社外取締役
2018 ~ 東京海上ホールディングス社外監査役
2021 ~ 持田製薬株式会社社外取締役

主な著書:
「 本当にわかる債券と金利」(日本実業出版社、共著、2017)
「 リテール金融のイノベーション」(金融財政事情研究会、共著,2013)
「 スタンダード&プアーズ:日本の金融業界」シリーズの執筆(東洋経済新報社、共著,2001~)
「 次の危機に備えた金融システムの構築」(総合研究開発機構、研究委員として議論と執筆に参画、座長:大山剛氏, 2009)
「 デットIR入門」 (銀行研修社、共著、2007年)


Refereed Articles

  • (2019) Evaluation by the Aumann and Serrano Performance Index and Sharpe Ratio: Bitcoin Performance. Applied Economics






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