授業名 | ビジネスエコノミクス《春学期》 |
---|---|
Course Title | Business Economics |
担当教員 Instructor Name | 姉川 知史(Tomofumi Anegawa) |
コード Couse Code | EST104_G20N |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
単位 Credits | 1 |
言語 Language | JP |
学位 Degree | Exed |
開講情報 Terms / Location | 2020 GSM Nagoya Spring |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
授業の目的(意義) / Importance of this course
マネジメントに携わる社会人にとって不可欠なミクロ経済学,マクロ経済学を学習する。基礎的な経済学はマネジメント教育の前提であり,同時に様々な社会人の共通言語でもある。本科目では経済学の考え方,基礎的分析方法,さらに経済学のマネジメントならびに政策分析への応用を学習する。経済学は通常は講義メソッドで学ぶのが一般的であるが,本授業ではケース・事例教材を用いたケース・メソッドによって経済学を学ぶ。
Microeconomics and macroeconomics are required for all professionals including managers as well as policy analysts. This course intends to teach basic economics with case studies by case method. Economics provides the core of advanced management education as a common tool for analysis and communication. This course intends to provide students with basic understanding of economics and capability of applying economics to management and policy analysis.
到達目標 / Achievement Goal
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
LG8 Tax Accounting Consulting Skills (MSc)
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)
LG8 Tax Accounting Consulting Skills (MSc)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎の理解とマネジメントと政策分析への応用方法
Basic understanding of microeconomics and macroeconomics, and its application to management and economic policy.
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 20 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 80 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
<学習方法>
授業時間は1日5セッション相当(10:00-16:40)で2日間合計10セッションによって構成する。予習時間とレポート・試験作成時間は合計で授業時間の2倍の時間を最低基準の個人で行う事前準備とする。当日の授業時間では講義,グループ討議を適時取り入れるが,授業時間の7割はケース・メソッドによるクラス討議時間とする。クラス討議においては挙手による発言,とりわけ,まとまった内容を提示する発言,他の学生の理解を促進する質問や意見,経済学を事例分析にどのように用いるか,あるいは経済学に限らず多様な方法を,事例分析全般に応用する質の高い発言を評価する。
<予習レポート>
授業日のアサインメントの設問他の事前課題を,A4用紙1ページ1000字前後で数ページ内にまとめて毎日の授業時間初めに提出する。箇条書きや図表だけでなく,自分の言葉を文章で表現を必要とする。評価基準は提出の有無,課題準備の水準である。アサインメントにおいては事例分析のほかに,アサインメントごとに関連する教科書の予習が必要となる。
<期末試験・最終レポート>
期末試験に代えてレポート形式の試験を最終日,最後の時間枠で提示する。これは授業における学習を反映して事前レポートの解答を修正し,さらに授業を反映したReport課題に対する解答形式の短いエッセー作成を課す。事前予習と授業の理解があれば新たに追加する学習はなく,授業終了後に必要となる学習負担は限定される。締切は授業終了後1から2週間ほどで,その期日と提出場所,方法は別途指示する。
<フィードバック>
一部,授業内で行う。個別学生へのフィードバックは毎日の授業後1時間をオフィスアワーとして実施する。全体のフィードバックは,採点後に授業Class Room, メール,その他で送付する。
授業時間は1日5セッション相当(10:00-16:40)で2日間合計10セッションによって構成する。予習時間とレポート・試験作成時間は合計で授業時間の2倍の時間を最低基準の個人で行う事前準備とする。当日の授業時間では講義,グループ討議を適時取り入れるが,授業時間の7割はケース・メソッドによるクラス討議時間とする。クラス討議においては挙手による発言,とりわけ,まとまった内容を提示する発言,他の学生の理解を促進する質問や意見,経済学を事例分析にどのように用いるか,あるいは経済学に限らず多様な方法を,事例分析全般に応用する質の高い発言を評価する。
<予習レポート>
授業日のアサインメントの設問他の事前課題を,A4用紙1ページ1000字前後で数ページ内にまとめて毎日の授業時間初めに提出する。箇条書きや図表だけでなく,自分の言葉を文章で表現を必要とする。評価基準は提出の有無,課題準備の水準である。アサインメントにおいては事例分析のほかに,アサインメントごとに関連する教科書の予習が必要となる。
<期末試験・最終レポート>
期末試験に代えてレポート形式の試験を最終日,最後の時間枠で提示する。これは授業における学習を反映して事前レポートの解答を修正し,さらに授業を反映したReport課題に対する解答形式の短いエッセー作成を課す。事前予習と授業の理解があれば新たに追加する学習はなく,授業終了後に必要となる学習負担は限定される。締切は授業終了後1から2週間ほどで,その期日と提出場所,方法は別途指示する。
<フィードバック>
一部,授業内で行う。個別学生へのフィードバックは毎日の授業後1時間をオフィスアワーとして実施する。全体のフィードバックは,採点後に授業Class Room, メール,その他で送付する。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
第1日(Day 1)『ミクロ経済学の基礎:消費者,企業,市場』
需要と供給:価格決定
消費者行動
生産と費用
総合 消費,生産,市場
●使用するケース
講義資料「ミクロ経済学の基礎:消費者,企業,市場」事例教材「水とダイヤモンド」
事例教材「日本航空と全日本空輸2011年」
事例教材「音楽の価格」
(教材いずれも講師作成)
第2日(Day2)
第2日(Day 2)『マクロ経済学の基礎:景気変動と経済成長』
GDPと景気変動
金融政策と景気
経済成長と総要素生産性
バブル・経済危機・通商摩擦
●使用するケース
講義資料「マクロ経済学の基礎:景気変動と経済成長」事例教材「グローバリゼーションと企業成長-2013年の金融,財政,成長政策-」
事例教材「2005年の日本経済と金融政策—デフレーションと量的緩和政策—」
事例教材「2008年の経済危機-グローバリゼーションと日本経済」
事例教材「2018年の日本経済の現状と成長」
(教材いずれも講師作成)
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講義内の発言は通常のケース・メソッド授業評価と同じで,的確な質問ならびに自身の意見を高く評価する。
最終レポートは予習レポートの内容を修正したものと,予習レポートにはない小課題。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 10 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 60 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 70 % |
予習レポート Preparation Report | 10 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 20 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
予習レポートは提出の有無で評価し,正誤は問わない。講義内の発言は通常のケース・メソッド授業評価と同じで,的確な質問ならびに自身の意見を高く評価する。
最終レポートは予習レポートの内容を修正したものと,予習レポートにはない小課題。
教科書 Textbook
- Robert Pindyck and Daniel Rubinfeld「Microeconomics 9-th Edition(Global Edition)」Pearson Education Limited(2017)ISBN: 9781292213316
- マンキュー,N. グレゴリー「マンキュー マクロ経済学I 入門篇(第4版)」東洋経済新報社(2017)978-4492315040
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
1.ロバート・S・ピンダイク, ダニエル・L・ルビンフェルド『ピンダイク&ルビンフェルド ミクロ経済学 (1)』KADOKAWA/中経出版,2014年,ISBN-10: 4046011025,ISBN-13: 978-4046011022.
2. ロバート・S・ピンダイク, ダニエル・L・ルビンフェルド『ピンダイク&ルビンフェルド ミクロ経済学 (2)』KADOKAWA/中経出版,2014年,ISBN-10: 4046011033,ISBN-13: 978-4046011039.
3. マンキュー,N. グレゴリー『マンキュー マクロ経済学II 応用篇(第4版)』東洋経済新報社,2018年,ISBN-13: 978-4492315101
4. 福田 慎一,照山 博司『マクロ経済学・入門 第5版』 (有斐閣アルマ),有斐閣,2016年,ISBN-13: 978-4641220669
注1:教科書1は英語教科書であり,MBA向けミクロ経済学教科書として世界で最もよく使用される教科書の1つであり,講師もこれをMBA用ミクロ経済学の教科書として30年近く使用している。Amazon.co.jpでPaperback あるいはKindleで購入できる。また,まとまった人数の学生が集まれば大きな書店経由で発注取り寄せもできる。海外拠点からの取り寄せの場合3週間ほどかかる。
注2:参考文献1,2は教科書1の第7版の翻訳であり,ほぼ同じ内容であるため,教科書1の代わりに参考文献1を教科書として使用しても可。しかし,翻訳版は在庫が少なく入手が難しい場合がある。その場合,日本語のミクロ経済学の教科書は多いので,各自選択しても良い。
注3:参考文献3は教科書2の入門篇の応用篇であり,経済成長についてはこちらに解説がある。
2. ロバート・S・ピンダイク, ダニエル・L・ルビンフェルド『ピンダイク&ルビンフェルド ミクロ経済学 (2)』KADOKAWA/中経出版,2014年,ISBN-10: 4046011033,ISBN-13: 978-4046011039.
3. マンキュー,N. グレゴリー『マンキュー マクロ経済学II 応用篇(第4版)』東洋経済新報社,2018年,ISBN-13: 978-4492315101
4. 福田 慎一,照山 博司『マクロ経済学・入門 第5版』 (有斐閣アルマ),有斐閣,2016年,ISBN-13: 978-4641220669
注1:教科書1は英語教科書であり,MBA向けミクロ経済学教科書として世界で最もよく使用される教科書の1つであり,講師もこれをMBA用ミクロ経済学の教科書として30年近く使用している。Amazon.co.jpでPaperback あるいはKindleで購入できる。また,まとまった人数の学生が集まれば大きな書店経由で発注取り寄せもできる。海外拠点からの取り寄せの場合3週間ほどかかる。
注2:参考文献1,2は教科書1の第7版の翻訳であり,ほぼ同じ内容であるため,教科書1の代わりに参考文献1を教科書として使用しても可。しかし,翻訳版は在庫が少なく入手が難しい場合がある。その場合,日本語のミクロ経済学の教科書は多いので,各自選択しても良い。
注3:参考文献3は教科書2の入門篇の応用篇であり,経済成長についてはこちらに解説がある。
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
初年度提供科目のため記載なし
担当教員のプロフィール About the Instructor
姉川知史(Anegawa Tomofumi)
名古屋商科大学教授,慶應義塾大学非常勤講師
1977年東京大学経済学部卒業,1983年同経済学研究科単位取得退学(経営学),1991年 Yale University, Ph.D.(Economics),1983年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手,1991年 同助教授,1998-2020年 同教授。
主な論文
姉川知史「医薬品の価格規制と需要の再検討―循環器官用薬の実証研究」『医療と社会』2002. 11(3). 1-18.
姉川知史「医薬品企業のM&Aの費用と効果 ―日本における企業買収の可能性―」『医療と社会』2000. 10(1). 31-56.姉川知史「日本の医薬品産業:その成功と失敗」『医療と社会』2002. 12(2). 49-78.
Jakovljevic, M. B., Getzen, T. E., Torbica, A., & Anegawa, T. (2014). 10th World IHEA and ECHE joint congress: Health Economics in the Age of Longevity. Expert Review of Pharmacoeconomics & Outcomes Research, 2014 Dec;14(6):781-3. doi: 10.1586/14737167.2014.967220. Epub 2014 Oct 10.
その他の論文(査読なし)
姉川知史「日本の薬価基準制度-過去25年の制度と評価」55-76. 鴇田忠彦,近藤健文編『ヘルスリサーチの新展開』2003東洋経済新報社,東京
姉川知史,2007a「日本の医薬品産業」吉森賢編『世界の医薬品産業論』211-82,東京大学出版会,2007.3月30日
姉川知史,2007b「医薬品研究開発のセントラル・ドグマ-医薬品企業の機能と限界」佐藤光編著『バイオテクノロジーの経済倫理学』89-153,ナカニシヤ出版,2007.
姉川知史「グランド・デザイン策定の融合型教育―新しいマネジメント教育の方法論と評価―」研究ノート『慶應経営論集』2012, 29 (1).
姉川知史「東日本大震災に関する提言のありかたについて―グランド・デザイン策定の融合型教育フォーラムによる方法論評価―」,「研究ノート」,『慶應経営論集』2014,30 (1).
名古屋商科大学教授,慶應義塾大学非常勤講師
1977年東京大学経済学部卒業,1983年同経済学研究科単位取得退学(経営学),1991年 Yale University, Ph.D.(Economics),1983年慶應義塾大学大学院経営管理研究科助手,1991年 同助教授,1998-2020年 同教授。
主な論文
姉川知史「医薬品の価格規制と需要の再検討―循環器官用薬の実証研究」『医療と社会』2002. 11(3). 1-18.
姉川知史「医薬品企業のM&Aの費用と効果 ―日本における企業買収の可能性―」『医療と社会』2000. 10(1). 31-56.姉川知史「日本の医薬品産業:その成功と失敗」『医療と社会』2002. 12(2). 49-78.
Jakovljevic, M. B., Getzen, T. E., Torbica, A., & Anegawa, T. (2014). 10th World IHEA and ECHE joint congress: Health Economics in the Age of Longevity. Expert Review of Pharmacoeconomics & Outcomes Research, 2014 Dec;14(6):781-3. doi: 10.1586/14737167.2014.967220. Epub 2014 Oct 10.
その他の論文(査読なし)
姉川知史「日本の薬価基準制度-過去25年の制度と評価」55-76. 鴇田忠彦,近藤健文編『ヘルスリサーチの新展開』2003東洋経済新報社,東京
姉川知史,2007a「日本の医薬品産業」吉森賢編『世界の医薬品産業論』211-82,東京大学出版会,2007.3月30日
姉川知史,2007b「医薬品研究開発のセントラル・ドグマ-医薬品企業の機能と限界」佐藤光編著『バイオテクノロジーの経済倫理学』89-153,ナカニシヤ出版,2007.
姉川知史「グランド・デザイン策定の融合型教育―新しいマネジメント教育の方法論と評価―」研究ノート『慶應経営論集』2012, 29 (1).
姉川知史「東日本大震災に関する提言のありかたについて―グランド・デザイン策定の融合型教育フォーラムによる方法論評価―」,「研究ノート」,『慶應経営論集』2014,30 (1).
Anegawa Tomofumi, NUCB Professor, Keio University Instructor, Graduate School of Business Administration,
BA University of Tokyo, Faculty of Economics Economics, 1977, University of Tokyo, Graduate School of Economics, Withdrawal Having Completed Coursework,1983. Yale University, Ph.D. in Economics, 1991. Assistant Professor, 1983, Associate Professor 1991, 1998-2020 Professor of Keio University.
Refereed Articles
- (2019) Problems of 2018 Nobel Economic Sciences Prize-Hirofumi Uzawa’s Contribution to Economic Growth Theory and Climate Change-. Keio Business Review 36(1): 03877086