シラバス Syllabus

授業名 Executive Leadership
Course Title Executive Leadership
担当教員 Instructor Name 高田 朝子(Asako Takada)
コード Couse Code CLD203_G23N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Campus & Live
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 発展科目300系 / Advanced & Specialized
学位 Degree Exed
開講情報 Terms / Location 2023 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本科目は、イノベーションを担うエグゼクティブに向けて、多様化の時代のリーダーシップと組織を教える。多様化を生き残る重要な要素こそフロンティアスピリットによるイノベーションである。本科目のケースはこの目的に向けて集めたものである。
This course teaches executives innovative leadership necessary to develop frontier businesses in diverting world. They are also expected to create and manage competitive organizations. Cases in this course are selected to attain this goal.

授業の目的(意義) / Importance of this course

21世紀は多様化の時代である。そこで経営を担う者は、その要請に応えるリーダーシップを発揮せねばならない。様々な環境において、様々な組織が様々なメンバー構成で活動する。経営者としてのexecutive leaderはどのようであるべきか。しかも多様化を生き残る重要な要素はイノベーションである。イノベーションをリードする人々こそ、それを体現するリーダーシップをせねばならない。このコースでは、このような役割を担う人々にリーダーシップを学ぶ場を提供する。
Changes, diversities, challenges, and innovations are the key words in this 21st century business environment. Executive leaders and their organizations are expected to highly perform there. This course teaches students what the essence of that leadership is and how they can develop their own leadership abilities to attain their business goals in the 21st century.

到達目標 / Achievement Goal

多様なビジネス事例を議論することにより世界的視野で多様化を理解する。このことを通じて、関わる人、社会、国との相互理解力を強化し、倫理観に立脚しての革新的リーダーシップを学ぶ。

Discussing diverting business cases leads to worldwide understanding of business diversity. This learning help executives develop effective communication among people, societies and countries and have ethical and innovative leadership.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Executive Leadership (EMBA)
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

経営者になるとはどのようなことかを知る。
危機時の経営アクションを学ぶ。
組織の文化と人々の価値観を理解する。

To learn how to become executive leader and what it means.
To get action-levers to control business crisis.
To understand culture in organizations and values in peoples' mind.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 0 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 100 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

事前予習ノートの提出をすることで、グループ討議、クラス討議を行う。教師を交えての受講生同士の議論が相互フィードバックとなり、学習を深める。教師は適宜に質疑応答を行う。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

テーマ:組織の危機管理と本人の認知
session1
1)サリン事件に対応した聖路加国際病院の院長、医師、看護婦(師)、事務職員の活動にはどのような特徴が見られるか。そのうち対応に効果的であった特徴はどのようなことか。効果的となったのはなぜか。
2)1のような活動が可能となったのは、聖路加国際病院であることの要因としてどのようなものがあるか。あるいは一般に病院という専門組織であることの要因としてはどのようなものがあるか。
3)1のような活動はビジネス企業の組織でも危機対応/緊急対応としてなされるべきか。そのための条件や要因はどのようなものか。あるいは、なされるべきでないか。

session2
あなたの思考傾向を知る
リーダーシップは何かをインストールして育成できるものではない。まず、本人の思考傾向を知ること。その上での振る舞いを考えることからはじまる。


<DAY1 小レポート筆記(Day1授業終了前30分間)>
次の2つの課題について1ページの小レポートを書いて(30分)オンライン提出してください。
課題①:DAY1のセッション1あるいは2を選んで(両方のセッションをまとめてもよい)、あなたなりに学んだポイントを1つ、2つ上げて記述してください。課題②:明日以降のあなたの仕事でそのポイントはどのように役立ちそうですか、あるいは役立ちにくいですか、検討してください(役立つ役立たないのどちらで書いても可とします)。





●使用するケース
聖路加国際病院:地下鉄サリン事件への対応 (KBSケース)
宇宙船デア (法政大学ビジネススクールケース)※本ケースは授業中に配布する

第2日(Day2)

session 3 企業変革
テーマ 改革は何故おこるのか。どうマネジメントするのか

1)宮坂改革以前のヤフーの組織はどのようなもので、どのようなリーダーシップが組織全体
で、又、各部署で持たれていたか。それはどのような合理性があったのか。
2)宮坂改革の特徴は何か。どのように機能しているのか。貴方はそれをどう評価するか

session5
テーマ 企業は誰のものか
1)ベネッセの今回の組織変革には、どのような問題点がありますか。そしてそれらはどのような原因から生じているのだと思われますか。
2)ベネッセにおいて、組織と人を考えたときに、どのようなしくみ、しかけが必要だと思いますか。
3)森本社長の行った経営改革で重要と思われる実行策はどのようなものでしょうか。
福武氏は森本氏の改革をどう考え、評価していたのでしょうか。

<DAY2 小レポート筆記(Day2授業終了前30分間)>
次の2つの課題について1ページの小レポートを書いて(30分)オンライン提出してください。

課題①:DAY2のセッション3あるいは4を選んで(両方のセッションをまとめてもよい)、あなたなりに学んだポイントを1つ、2つ上げて記述してください。課題②:明日以降のあなたの仕事でそのポイントはどのように役立ちそうですか、あるいは役立ちにくいですか、検討してください(役立つ役立たないのどちらで書いてもよいです)。


●使用するケース
ケース「ヤフー株式会社2013」KBSケース
「ベネッセコーポレーション」KBSケース
+新聞切り抜きパック

第3日(Day3)

session 5
テーマ 多様な人びとのマネジメント 
鹿児島銀行
1)鹿児島銀行の女性登用のやり方にはどのような工夫がありますか。
2)鹿児島銀行の三人の頭取のリーダーシップの特徴はそれぞれどのようなもので、どのような影響を銀行内に与えましたか。あるいは与えませんでしたか。

session6
テーマ ワークホリックをどうマネジメントするか
ズットジャパン
1)田中の置かれている状況はどのようなもので、これは田中個人の問題から生じるのか。あるいは組織全体の歪みから生じるものか。あなたの視点で考察しなさい。
2)あなたが田中の直属の上司であればどのような対応をしますか。支店長であればどうでしょか。
3)あなたが田中の友人だとしたらどうでしょうか。

課題①:DAY3のセッション5あるいは6を選んで(両方のセッションをまとめてもよい)、あなたなりに学んだポイントを1つ、2つ上げて記述してください。課題②:明日以降のあなたの仕事でそのポイントはどのように役立ちそうですか、あるいは役立ちにくいですか、検討してください(役立つ役立たないのどちらで書いてもよいです)。



●使用するケース
「鹿児島銀行 企業改革と女性活用」KBSケース
「ズットジャパン株式会社 田中陽子の昇進」KBSケース

第4日(Day4)

session 7
テーマ 創業者の思いと組織作り
1)グローバルダイニングでの長谷川氏のマネジメントのやり方はどのようなもので、あなたはどう評価しますか。そのやり方はグローバルダイニングにのみ有効なものでしょうか。他の会社で汎用するとしたらどのような条件が揃うと効力をはっきすると考えますか。
2)もしもあなたが社長の立場にあったら、どのようにグローバルダイニングの組織をマネジメントしていきますか。

session 8
テーマ:
米国企業では先に業績を上げると組織文化が変わる?
使用ケース:
「組織文化を変えるを目標にしてはいけない」(Harvard Business Review 論文)

1)企業勤務の経験の中で、あなたは「この会社の文化を改善しなければ業績の向上は望めない」という「文化→業績」の考え方をしたことがありますか。もしあれば、それは具体的に、どのように悪い文化で、どのように悪い業績でしたか。開示できる範囲で良いので、教室で共有させてください。
2)その時に、あなたが「文化→業績」の考え方をしたのはなぜですか。あなたはなぜ「業績→文化」の考え方をしなかったのですか。
3)HBR論文の4人のCEOは「業績→文化」の考え方で経営改革をしました。彼らはなぜ「文化→業績」の考え方をとらずに、「業績→文化」の考え方をしたのでしょうか。それぞれのCEOの人物的要因と、企業の組織構造的要因、経営環境的要因とを考慮すると、あなたはどのような意見を持ちますか。

<DAY4 小レポート筆記(Day4授業終了前30分間)>
次の2つの課題について1ページの小レポートを書いて(30分)オンライン提出してください。
課題①:DAY4のセッション7あるいは8を選んで(両方のセッションをまとめてもよい)、あなたなりに学んだポイントを1つ、2つ上げて記述してください。課題②:明日以降のあなたの仕事でそのポイントはどのように役立ちそうですか、あるいは役立ちにくいですか、検討してください(役立つ役立たないのどちらで書いてもよいです)。



●使用するケース
「グローバルダイニング」KBSケース
「組織文化を変えるを目標にしてはいけない」(Harvard Business Review 論文)

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 35 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 35 %
予習レポート Preparation Report 35 %
小テスト Quizzes / Tests 30 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績評価について
3つの要素で成績とします。
① 事前予習レポート(35%)
各セッション(6を除く)のケースの事前予習設問につき、予習ノートを書いてオンライン提出する。これらすべての予習ノートで35%の重みとなる。書式自由だが、学籍番号、氏名、日付を記入する。分量は各セッションにつきA4で1ないし2枚とする。
② クラス討議での発言貢献(35%)
自主的で積極的な発言のインセンティブとするために加点主義とする。発言の内容で減点することはない。科目全体を通しての発言貢献で35%の重みとなる。
③ 小テスト(30%)
4つのDAYの最終の30分を使って小テストの筆記を行う。その日の授業内容について受講者にとっての意味と役立ちについて検討する設問を各DAYに提示する。筆記分量はA4で1枚。学籍番号、氏名、日付を記入する。4回の小レポートで成績評価の30%の重みとなる。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 配布資料

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

高田朝子「女性マネージャーの働き方改革2.0」生産性出版
ハーバード・ビジネス・レビュー リーダーシップ論文ベスト10 リーダーシップの教科書 (Harvard Business Review Press) 単行本(ソフトカバー)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

今回が初回であるため授業調査は実施されていない

担当教員のプロフィール About the Instructor 









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