シラバス Syllabus

授業名 Business Model Design
Course Title Business Model Design
担当教員 Instructor Name 小山 龍介(Ryusuke Koyama)
コード Couse Code BIP204_G24T
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 基礎科目100系 / Basic
学位 Degree MBA
開講情報 Terms / Location 2024 GSM Tokyo Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

産業規模でのイノベーションを実現するために必要なビジネスモデル構築のスキルと、未来志向の事業創造の手法を学びます。
Students will learn the business model building skills and future-oriented business creation methods necessary to realize innovation on an industrial scale.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義は、ビジネスモデルを構成する諸要素を統合、構造化するフレームワーク「ビジネスモデル・キャンバス」を使い、学生がビジネスモデルイノベーションを理解、実践できることを目的としています。具体的には、既存のビジネスモデルの構造的理解と、現実の世界で機能する新しいビジネスモデルの構築を行います。
The objective of this course is to learn a business model framework, "Business Model Canvas (BMC)", to innovate business models. By using BMC, we can make and analysis of business models as a business structure and create a new business model that works in real situation.

到達目標 / Achievement Goal

最新のビジネスモデル・パターンとして、マルチサイドプラットフォームやオープンイノベーションなどを紹介、ビジネスモデル評価や比較検討の方法についても議論します。 講義では、クラスディスカッション・グループディスカッションを通じて、具体的なビジネスモデルについて、イノベーションの可能性を検討します。
・ビジネスモデルの設計・分析・構築ができる
・新規事業のビジネスモデル仮説を描くことができる。
・未来のシナリオを想定し、適用するための事業設計ができる。

We discuss some business model patterns, such as multi-side platform, open Innovation etc., and also discuss how to evaluate and compare business models. Several cases will be used to understand how to innovate real businesses.
- Design, analyze, and build business models.
- Draw business model hypotheses for new businesses.
- Envision future scenarios and design businesses to apply them.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 Global Perspective (GLP)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

ビジネスモデル構築スキル、デザイン思考、価値提案設計、シナリオプランニング

Business Model Design, Design Thinking, Scenario Planning

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 10 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 40 %
フィールドメソッド Field Method 50 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

ケース1つあたり2時間程度の予習が必要である。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

□セッション1 スマート電機(ケースメソッド)
ビジネスモデルの重要性を理解するセッション。ビジネスモデル・キャンバスを使い、事業構造をストーリー立てて捉えるためのトレーニングを行う。

□セッション2 コンビニマート株式会社(ケースメソッド)
ビジネスモデル分析のケーススタディとして、流通業(セブン&アイホールディングスとローソン)の2社比較を行う。各社がどのようなビジネスモデルで成り立っており、その結果、どのような競争優位を保っているのか分析する。

□セッション3 「劇団四季 演劇ビジネスのイノベーション」(ケースメソッド)
人材の活躍によって価値が生まれ、その価値が顧客に届けられることによって収益が上がり、その収益が人材の育成や昇進などの原資になっているというループの存在を指摘する。その議論を踏まえて、劇団四季のビジネスモデルを再検討する。

●使用するケース
「スマート電機株式会社」(講師オリジナル)
「コンビニマート株式会社」(講師オリジナル)
「セブン&アイホールディングス」「ローソン」「ファミリーマート」JMR
「劇団四季 演劇ビジネスのイノベーション」

第2日(Day2)

□セッション4 「アマゾン2017年」(ケースメソッド)
ビジネスモデルを大胆に変化させ続けているAmazonを例に、ビジネスモデル進化について議論する。

□セッション5 「ヒルティ(A):フリートマネジメント?」
製品の売り切りからサービス化へという変化を、ビジネスモデルの観点から検討する。

□セッション6 「GEのデジタル・トランスフォーメーション」
GEのDXはなぜ失敗したのか、DXを成功させるために欠かせない要因をビジネスモデルの観点から検討する。

●使用するケース
「アマゾン2017年」
「ヒルティ(A):フリートマネジメント?」
「GEのデジタル・トランスフォーメーション」

第3日(Day3)

□セッション7 「ホンダ技研工業 2021」
シナリオ・プランニングにもとづいた新しいビジネスモデルの検討を行う。現状の外部環境分析にとどまらず、外部で起こりうる変化、また想定されていないような変化にもとづいて、ホンダの意思決定を行う。

●使用するケース
「ホンダ技研工業 2021」 (講師オリジナル)
「トヨタ自動車」(JMR資料)「本田技研工業」(JMR資料)

第4日(Day4)

□セッション8 前川製作所 顧客との「場の共創」
顧客との共創のなかでどのように新しい価値提案を生み出していくのかを議論する。

●使用するケース
前川製作所 顧客との「場の共創」

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 40 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 0 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 40 %
予習レポート Preparation Report 30 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 30 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール、小山龍介(訳)「ビジネスモデル・ジェネレーション」翔泳社(2012)978-4798122977
  • 小山龍介「ケースメソッドMBA実況中継03 ビジネスモデル」(2020)978-4799326640
  • ウッディー・ウェイド「シナリオ・プランニング――未来を描き、創造する」英治出版(2013)978-4862761651
  • アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール、グレッグ・バーナーダ、アラン・スミス、関美和(訳)「バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る」翔泳社(2015)978-4798140568

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

「ビジネスモデルイノベーション-知を価値に転換する賢慮の戦略論」(野中郁次郎、徳岡晃一郎著、東洋経済新報社)
「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建著、東洋経済新報社)
「ビジネスモデル全史」(三谷宏治著、ディスカヴァー)
「経営戦略全史」(三谷宏治著、ディスカヴァー)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

講義の一部について、オンライン動画によるインプットを導入し、理解度の平準化を図っています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

京都大学文学部哲学科美学美術学科卒業。大手広告代理店を経て、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得後、新規事業プロデューサーとして活動。松竹株式会社にて歌舞伎関連の新規事業立ち上げに従事。株式会社ブルームコンセプトを設立。大手飲料メーカーや文具メーカー、食品メーカーの商品開発、家電メーカーのビジネスモデル構築のコンサルティングを行う。 また、2016年からは文化庁嘱託日本遺産プロデューサーとして文化財を活用した地域活性化に取り組む。2018年に京都造形芸術大学でMFA(芸術学修士)を取得。

翻訳を手がけた『 ビジネスモデル・ジェネレーション』に基づくビジネスモデル構築ワークショップを実施、多くの企業で新商品、新規事業を考えるためのフレームワークとして採用されている。著書に『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』『 ビジネスマネジメント・スタジアム』など多数。

主な職歴:
1998 ~ 2004 (株)東急エージェンシー
2006 ~ 2009 松竹(株)
2010 ~  (株)ブルームコンセプト
2014 ~  (社)ビジネスモデルイノベーション協会
2016 ~  文化庁嘱託日本遺産プロデューサー

Graduated from Kyoto University Faculty of Letters Department of Philosophy, and Department of Aesthetics and Art History. Working as a new business producer since earning an MBA from Thunderbird School of Global Management. Produced Kabuki-related business at Shochiku, Co., Ltd.

Established Bloom Concept Inc. in 2010. Developed new products for a major beverage manufacturer and stationary manufacturer. Worked as a business model construction consultant for a home electronics manufacturer. The business model construction workshops I hold based on Business Model Generation, which I translated, have been adopted as a framework for developing new products and new business by numerous enterprises.Published works include IDEA HACKS! and TIME HACKS! among many others.

Refereed Articles

  • (2024) A Study on the Regional Activation by using Cultural Heritage - Challenges and Possibilities of Japan Heritage Project -. Kyoto University of the Arts






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