授業名 | Business Model Design |
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Course Title | Business Model Design |
担当教員 Instructor Name | 小山 龍介(Ryusuke Koyama) |
コード Couse Code | BIP203_G20T |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
学位 Degree | MBA |
開講情報 Terms / Location | 2020 GSM Tokyo Fall |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
授業の目的(意義) / Importance of this course
本講義は、ビジネスモデルを構成する諸要素を統合、構造化するフレームワーク「ビジネスモデル・キャンバス」を使い、ビジネスモデルイノベーションを理解、実践できることを目的としています。具体的には、既存のビジネスモデルの構造的理解と、現実の世界で機能する新しいビジネスモデルの構築を行います。
また、最新のビジネスモデル・パターンとして、マルチサイドプラットフォームやオープンビジネスモデルなどを紹介、ビジネスモデル評価や比較検討の方法についても議論します。 講義では、クラスディスカッション・グループディスカッションを通じて、具体的なビジネスモデルについて、イノベーションの可能性を検討します。
また、最新のビジネスモデル・パターンとして、マルチサイドプラットフォームやオープンビジネスモデルなどを紹介、ビジネスモデル評価や比較検討の方法についても議論します。 講義では、クラスディスカッション・グループディスカッションを通じて、具体的なビジネスモデルについて、イノベーションの可能性を検討します。
The objective of this course is to learn a business model framework, "Business Model Canvas (BMC)", to innovate business models. By using BMC, we can make and analysis of business models as a business structure and create a new business model that works in real situation. We discuss some business model patterns, such as multi-side platform, open business model etc., and also discuss how to evaluate and compare business models. Several cases will be used to understand how to innovate real businesses.
到達目標 / Achievement Goal
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Innovative Leadership (MBA)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Innovative Leadership (MBA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
ビジネスモデル構築スキル、デザイン思考、シナリオプランニング
Business Model Design, Design Thinking, Scenario Planning
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 10 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 40 % |
フィールドメソッド Field Method | 50 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
グループ発表への評価は行わない。(グループ発表はあくまでディスカッションの端緒として行うものであり、その後のディスカッションへの発言を評価する)
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
□セッション1-1 スマート電機(ケースメソッド)ビジネスモデルの重要性を理解するセッション。ビジネスモデル・キャンバスを使い、事業構造をストーリー立てて捉えるためのトレーニングを行う。
□セッション1-2 コンビニマート株式会社(ケースメソッド)
ビジネスモデル分析のケーススタディとして、流通業(セブン&アイホールディングスとローソン)の2社比較を行う。各社がどのようなビジネスモデルで成り立っており、その結果、どのような競争優位を保っているのか分析する。
●使用するケース
「スマート電機株式会社」(講師オリジナル)「コンビニマート株式会社」(講師オリジナル)
「セブン&アイホールディングス」「ローソン」JMR
第2日(Day2)
□セッション2-1 帝国重工業株式会社(ケースメソッド)製造業のビジネスモデルについて、経営指標と紐付けながら構造を理解するセッション。営業利益率50%を超えるキーエンスを例に、ビジネスモデルと収益性の関係を探る。
□セッション2-2 ブックオフコーポレーション(ケースメソッド)
ブックオフコーポレーションのビジネスモデル・イノベーションをケースに、業界全体のビジネスモデルの課題を捉え、収益性の高いビジネスモデルを築く手段について議論する。
□セッション2-3 Apple App Store2008(ケースメソッド)
サードパーティを巻き込んだビジネスモデルへの転換をどのように行うのか、Appleのケースを例に議論する。
●使用するケース
「帝国重工業株式会社」(講師オリジナル)「キーエンス」(JMR)
「ブックオフコーポレーション」(講師オリジナル)
「トヨタ」(JMR)
「ホンダ」(JMR)
「Apple App Store2008」(講師オリジナル)
「Apple」(JMR)
第3日(Day3)
□セッション3-1 コマツ KOMTRAX A(ケースメソッド)IoT、デジタルトランスフォーメーションがどのようにビジネスモデルに影響するのかを議論する。
□セッション3-2 コマツ KOMTRAX B(ケースメソッド)
プラットフォームビジネスモデルがどのように構築されるのか、LANDLOGを例に議論する。
●使用するケース
「コマツ KOMTRAX A」(講師オリジナル)「小松製作所」(JMR)
「コマツKOMTRAX B」(講師オリジナル)
第4日(Day4)
□セッション4-1 トヨタ自動車2020(ケースメソッド)トヨタ自動車の今後の経営戦略について、シナリオプランニングを用いて検討する。
□セッション4-2 Amazon Japan(ケースメソッド)
Amazonのビジネスモデルの競争優位の源泉を議論する。
●使用するケース
「トヨタ自動車2020」(講師オリジナル)「Amazon Japan 2019」(講師オリジナル)
「Amazon」(JMR)
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 30 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 30 % |
予習レポート Preparation Report | 40 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 30 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
教科書 Textbook
- アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール、小山龍介(訳)「「ビジネスモデル・ジェネレーション」」翔泳社(2012)978-4798122977
- ウッディー・ウェイド「「シナリオ・プランニング――未来を描き、創造する」」英治出版(2013)978-4862761651
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
「ビジネスモデルイノベーション-知を価値に転換する賢慮の戦略論」(野中郁次郎、徳岡晃一郎著、東洋経済新報社)
「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建著、東洋経済新報社)
「ビジネスモデル全史」(三谷宏治著、ディスカヴァー)
「経営戦略全史」(三谷宏治著、ディスカヴァー)
「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建著、東洋経済新報社)
「ビジネスモデル全史」(三谷宏治著、ディスカヴァー)
「経営戦略全史」(三谷宏治著、ディスカヴァー)
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
オンライン講義にあたって、オンラインでは難しいセッションを、ケースディスカッションに置き換えている。
担当教員のプロフィール About the Instructor
京都大学文学部哲学科美学美術学科卒業。大手広告代理店を経て、サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得後、新規事業プロデューサーとして活動。松竹株式会社にて歌舞伎関連の新規事業立ち上げに従事。株式会社ブルームコンセプトを設立。大手飲料メーカーや文具メーカー、食品メーカーの商品開発、家電メーカーのビジネスモデル構築のコンサルティングを行う。 また、2016年からは文化庁嘱託日本遺産プロデューサーとして文化財を活用した地域活性化に取り組む。2018年に京都造形芸術大学でMFA(芸術学修士)を取得。
翻訳を手がけた『 ビジネスモデル・ジェネレーション』に基づくビジネスモデル構築ワークショップを実施、多くの企業で新商品、新規事業を考えるためのフレームワークとして採用されている。著書に『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』『 ビジネスマネジメント・スタジアム』など多数。
主な職歴:
1998 ~ 2004 (株)東急エージェンシー
2006 ~ 2009 松竹(株)
2010 ~ (株)ブルームコンセプト
2014 ~ (社)ビジネスモデルイノベーション協会
2016 ~ 文化庁嘱託日本遺産プロデューサー
翻訳を手がけた『 ビジネスモデル・ジェネレーション』に基づくビジネスモデル構築ワークショップを実施、多くの企業で新商品、新規事業を考えるためのフレームワークとして採用されている。著書に『IDEA HACKS!』『TIME HACKS!』『 ビジネスマネジメント・スタジアム』など多数。
主な職歴:
1998 ~ 2004 (株)東急エージェンシー
2006 ~ 2009 松竹(株)
2010 ~ (株)ブルームコンセプト
2014 ~ (社)ビジネスモデルイノベーション協会
2016 ~ 文化庁嘱託日本遺産プロデューサー
Graduated from Kyoto University Faculty of Letters Department of Philosophy, and Department of Aesthetics and Art History. Working as a new business producer since earning an MBA from Thunderbird School of Global Management. Produced Kabuki-related business at Shochiku, Co., Ltd.
Established Bloom Concept Inc. in 2010. Developed new products for a major beverage manufacturer and stationary manufacturer. Worked as a business model construction consultant for a home electronics manufacturer. The business model construction workshops I hold based on Business Model Generation, which I translated, have been adopted as a framework for developing new products and new business by numerous enterprises.Published works include IDEA HACKS! and TIME HACKS! among many others.
Refereed Articles
- (2024) A Study on the Regional Activation by using Cultural Heritage - Challenges and Possibilities of Japan Heritage Project -. Kyoto University of the Arts