シラバス Syllabus

授業名 Entrepreneurship and Family Business
Course Title Entrepreneurship and Family Business
担当教員 Instructor Name 角谷 直樹(Naoki Kadotani)
コード Couse Code BIP203_G19N
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree
開講情報 Terms / Location 2019 GSM Nagoya Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

ファミリービジネスの研究の歴史はまだ浅く、ビジネススクールにおいても取り扱われることは多くありません。また大韓航空の「ナッツ・リターン」、大塚家具の「委任状争奪戦」、大王製紙の「カジノ賭博」など、お家騒動や企業の私物化といった負の側面がクローズアップされ、日本におけるファミリービジネスに対する評価は決して高いとはいえません。しかしながら近年、ファミリービジネスは非ファミリービジネスよりも業績が優れており、永続性も高いという報告が複数発表されています。また日本の約95%以上がファミリービジネスであるとの報告もあり、ファミリービジネスの研究に注目が集まっています。

本講義では、企業家精神溢れるファミリービジネス経営者が変革を起こす複数のケースを用い、ファミリービジネスとは何か、ファミリービジネスが永続するためにはどのように経営されていくべきかについて、議論を通じ学びを深めていきます。
また、『ファミリービジネスとは何か?』という問いは、我々を『会社は誰のものか?』という根源的な問いへと導いていきます。大株主や代表取締役に認められる法的権限は強力であり、また、特に日本には創業家一族という事実のみによって特別視される文化的土壌があります。それでは、創業家出身である大株主によって経営されるファミリービジネスは彼/彼女のものだと言い切れるでしょうか。もしそうでないとすれば、その理由は何でしょう。本講義ではファミリービジネスならではの課題を分析・整理しつつ、時には非ファミリービジネスと対比させながら、ファミリービジネスの経営者が有する自由と責任についても学びを深めることを目標とします。

当コースは、ファミリービジネスとは関係のない学生も受講対象としています。ファミリービジネスを深く理解するためには財務、会計、戦略、企業統治などの総合的な経営学の知識が求められることから、これらについての学びも深まります。またファミリービジネスの世界を知ることで、MBAのケースとして取り上げられることの多い非ファミリービジネスの経営、所有、倫理についてより深く考える機会を提供します。ファミリービジネスそのものの知識を身につけるだけでなく、コーポレートガバナンスや企業倫理についても学んでいくことになります。
 
講師は2016年、実父が興したファミリービジネスを事業承継し、現在二代目としてファミリービジネスの強みを活かした会社経営を行おうと努力しています。本講義は講師の体験を踏まえ、以下のような特徴を持たせた議論を展開していきます。

講義の特徴
◆ ケースメソッドによる学びを通じ、 ファミリービジネスに関する基礎理論だけでなく、ファミリービジネスとは何か、同族経営はどうあるべきかを深く追求していくことを目的とします。
◆ 経営者の自由と責任、その性質と範囲、会社は誰のものかなど、答えがないと思われるような問いについても議論を通じ各自の理解を深めていきます。
◆ 講義は最小限にとどめ、主にクラス討議の中から共に学んでいくことを目指します。

受講対象者
■ ファミリービジネスの経営者、後継者候補、従業員
■ ファミリービジネスに興味のある方
■ ファミリーでの起業を計画している学生
■ 同族経営、所有と経営、企業倫理、企業変革、第二創業に興味がある方
This course is intended for students studying the business administration of family business.
Research on family businesses is relatively new, and there are few business schools that cover it. Cases such as Korean Air's 'nut rage incident', Otsuka Kagu's 'proxy fight', and Daio Paper Corporation's 'gambling scandal' brought to light negative aspects such as family squabbles and misappropriation, so the general opinion of family businesses in Japan cannot be said to be high. But various studies undertaken in recent years have shown that family businesses perform better than non-family businesses and are longer lasting. It has also been reported that roughly 95 percent of businesses in Japan are family owned, and there is greater focus on family business research. In this course, we will cover multiple cases to explore the strengths, weaknesses, and background behind family businesses from three viewpoints—family, ownership, and business. At the same time, we will study the theories behind family businesses, analyze the unique issues they face, and compare them to non-family businesses to deepen each student's understanding. The instructor is taking over and managing a family business as its second-generation owner, and has also experienced the advantages and disadvantages of family businesses in his previous work at a major food corporation.
This course will build on the instructor's experiences to drive real-world discussions with the following approaches:

1. Through use of the case method, we will aim to build the analytical and decision-making skills necessary to solve real problems rather than just fundamental knowledge and theory.
2. Lectures will be kept to a minimum, with a focus on group discussion and class debates so we can all learn together.
3. We will study the fundamentals of family businesses, deepen our knowledge, and analyze them.
4. We will explore how best to address issues commonly seen in family businesses, such as irrationality, dependence on individual abilities, and a lack of openness.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Innovative Leadership (MBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・ファミリービジネスに関するフレームワーク、理論
・所有と経営の一致/分離、コーポレートガバナンス
・企業倫理
・中小零細企業の経営

・Understand theory and the management framework about family business.
・Acquire knowledge about the corporate governance and the business ethics on listed family businesses small and medium‐sized enterprises.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

<講義の運営について>
本講義は、ケースメソッドにより実施します。
企業で実際に起きた経営事例等を受講生が自らの視点で追体験することを通じて、課題解決力・課題発見力を培う教育手法です。受講者を主体とした学修体験「Participant Centered Learning」により、知識の修得に加え受講生の実務家としての世界観・視野を広げることを目標とします。

<学習で使用する教材について>
【ケース】
各Sessionで提示されたケースを熟読してください。1ケースあたり3時間以上かけて、最低3回は読みレポートを作成してください。時間をかけて予習し、背景を深く理解しておくほど講義当日の学習効果と受講満足度は高まります。

【その他の必読教材(事務局配布分)】
当コースではHBS、NUCBのケースだけでなく、ファミリービジネスに起こった出来事を取り上げているニュース記事や資料も用います。身近な話題からファミリービジネスを考えていきたいと思います。ケースと同様に事前配布しますので、予習に利用してください。

【教科書】
教科書として指定する「ファミリービジネス」は、Session毎に参照ページを示していますので、Session前に必ず読んで講義に臨んで下さい。「ファミリービジネス MBA講座」は概論編を参照してください。
また「大塚家具」についての書籍は、ケース同様に用いますので、しっかり熟読しアサイメントをこなしてください。書籍はページ数が多いため受講決定後なるべくはやく購入し、読みはじめることをお勧めします。
「現代社会の倫理を考える〈3〉ビジネスの倫理学」は道徳原理を学ぶために使用します。Day3の予習やアサイメントで参考にしてください。

 □「「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス」磯山友幸(著)ISBN-13: 978-4822235659(主にSession#3でケース同様に使用)
 □「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(全Sessionの予習に利用してください)
 □「現代社会の倫理を考える〈3〉ビジネスの倫理学」 梅津 光弘(著)ISBN-13: 978-4621049921 (主にSession #5-#6で使用)
 □「ファミリービジネス MBA講座」明治大学ビジネススクール編 ISBN-13: 978-4495390297 (概論編のみ)

【参考教材(Google Classroomアップロード分)】
ケースを深く理解していただくために、講義で取り上げるファミリービジネスに関する動画や資料をGoogle Classroomにアップロードしています。議論の流れによっては講義中にも流すことがあります。あくまで参考資料ですが、林原や大塚家具の動画は、両社を扱った書籍(教科書)を読む前に一度動画を見ることで、内容の理解が早まると思います。

【参考文献・資料】
ケースとして用いる教材をより深く理解するための参考文献・資料を下に示します。受講後により深く学びたい方、講義前に時間に余裕がある方のために紹介します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

◆Session #1 Day1/ First Half <10:00-13:00>

【テーマ】ファミリービジネスの永続
【アウトライン】中国地方の水飴メーカーであった(株)林原の4代目社長、林原健はそれまでの事業を大転換させ同社をデンプン化学メーカーに変革していった。大手企業が実現できなかったトレハロースやインターフェロンの量産化など、次々とイノベーションを起こしていき『同族企業の雄』として持ち上げられたが、2011年、会社更生法の適用を申請し経営破綻する。(株)林原はなぜ成功し、なぜ破綻したのだろうか。それらの原因を探っていくことでファミリービジネスの強みや課題について理解を深めていく。
【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第1、2、4、6章)
【ニュース・資料】
S1-1:林原 2011.2.14(日経ビジネス)
S1-2:林原 1987.8.31(日経ビジネス)
S1-3:林原 2010.5.29(週刊東洋経済)


◆Session #2 Day1/ Second Half <14:00-16:40>

【テーマ】ファミリービジネスの経営戦略と特徴
【アウトライン】伝統的な小規模証券会社であった松井証券に社長の娘婿として入社した松井道夫は、同社を日本のオンライン証券取引業界を代表する企業へと変革していった。どのようにしてビジネスモデルを再構築し、企業文化を変革していったのか。なぜそれが可能だったのか。松井証券によるイノベーション成功の裏にはファミリービジネス特有の強みが見え隠れする。Session#1でとりあげる(株)林原のイノベーションと対比させながら松井証券の変革の経過を分析していくことで、ファミリービジネスの強さとその源泉について考えていく。
【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第2、4、5章)
【ニュース・資料】
S2-1:松井道夫 証券業界の革命児(日経ビジネス)
S2-2:松井証券2001年度有価証券報告書(P.4 沿革、P.15 大株主の状況のみ)

●使用するケース
Session #1:「林原家 ー砂上の楼閣ー」 NUCB
Session #2:「松井証券の変革」 HBS

第2日(Day2)

◆Session #3 Day2/ First Half <10:00-13:00>

【テーマ】ファミリービジネスのコーポレートガバナンス(前半)
【アウトライン】ワイドショーなどで大きく取り上げられた大塚家具の「親子喧嘩」。最終的には娘の久美子氏側が勝利という結果で終わったが、なぜ勝久氏は株主の支持を得られなかったのだろうか?上場したファミリービジネスはどのように変わっていくべきなのか?上場することによって起こる創業家の株式分散と株主からのコーポレートガバナンス強化の要求を検証していくことで、上場ファミリービジネスと市場との関わり方について考えていく。
【教科書】
「「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス」磯山友幸(著)ISBN-13: 978-4822235659
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第6章)
【ニュース・資料】
S4-1:大塚家具 中期経営計画 2015.2.25 
S4-2:大塚家具 ISSが会社側提案を支持


◆Session #4 Day2/ Second Half <13:40-16:40>

【テーマ】ファミリービジネスのコーポレートガバナンス(後半)
【アウトライン】創業家出身の社長が経営するスミダコーポレーションは日本の商法改正に対応し、委員会制度によるコーポレートガバナンス体制を日本企業として初めて採用した。この変更はななぜ行われたのか、これによりガバナンスはどう変化し、何が課題として残っているのか。株式市場や行政からの要請に応え変革してきた同社の経緯と現状を検証することで、上場ファミリービジネスのガバナンスの在り方、取締役の責任について議論していく。
【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第6章)

●使用するケース
Session #4:「スミダコーポレーションのガバナンス」 HBS

第3日(Day3)

◆Session #5 Day3/ First Half <10:00-13:00>

【テーマ】道徳原理とファミリービジネスにおける経営者の責任
【アウトライン】マリオット・コーポレーション(MC)の創業家出身であるマリオットJr.取締役会会長兼社長は、取締役会に会社の事業再編を推薦するかどうかを決めなければならない。彼が検討している事業再編とは、MCをふたつの別々な会社に分割するというものであった。新しい会社のひとつは、収益性のある管理事業のほとんどを持つことになる一方、他方の会社は長期負債の大部分とホテル資産の所有権を保持する。マリオットJr.はこの再編を進めるべきなのだろうか。ブレント・スパーのケース(教科書『ビジネスの倫理学』P50)を使って道徳原理を確認したうえで、ファミリービジネスが直面するステークホルダーとの関わりや経営者の責任を議論し、ファミリービジネスの永続性に必要な倫理観について考えていく。

【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第7章)
「現代社会の倫理を考える〈3〉ビジネスの倫理学」 梅津 光弘(著)ISBN-13: 978-4621049921

◆Session #6 Day3/ Second Half <13:40-16:40>

【テーマ】ファミリービジネスの経営と倫理
【アウトライン】昭和シェル石油との合併に異を唱えた出光興産の創業家。創業家出身の取締役が不在となっている企業の経営に、創業家はどこまで意見することが適切なのだろうか。また経営陣は創業家とどのように関係していくことが適切なのであろうか。創業家が起こした行動の裏にある目的や思い、合併を目指す出光興産の経営陣がとる対抗手段を検証し、ファミリービジネス経営と創業家の健全な関係性について理解を深めるとともに、『責任ある意思決定』とはどのようなものであるのか議論していく。
【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第7章)
【ニュース・資料】
出光興産2016 海賊達の漂流(A)、(B)の各文末にある参考文献(任意)


●使用するケース
Session #5:マリオット・コーポレーション(A),(B) NUCB *(B)は講義中に配布
Session #6:出光興産2016 海賊達の漂流(A),(B) NUCB

第4日(Day4)

◆Session #7 Day4/ First Half <10:00-13:00>

【テーマ】ファミリービジネスの承継と永続
【アウトライン】現在、日本の中小企業の多くが後継者不足に悩んでおり、ファミリー企業における事業承継は地域社会そして日本社会においても大変重要な問題である。事業承継を行うにあたり何が課題なのだろうか。父の跡を継いだ若き女性経営者が起こす様々なトラブルの原因を探っていくことで、事業承継の難しさと創業家の責任について考えていく。
【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第5章)


◆Session #8 Day4/ Second Half <13:40-16:40>

【テーマ】ファミリービジネス後継者の使命と責任
【アウトライン】ファミリービジネスはなぜファミリーが承継するのだろうか。最後のセッションでは、講師が作成したケースを用い、創業家に生まれたことで生じる使命と責任について考えていく。
【教科書】
「ファミリービジネス」後藤 俊夫(編集)ISBN-13: 978-4561235835(第5章)

●使用するケース
Session #7:新米経営者の経営判断 日本ケースセンター
       中間管理職という仕事 日本ケースセンター
Session #8:株式会社角屋食品2014 NUCB

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 30 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 20 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

■成績評価の配点は上記の通りです。このうち講義への貢献(講義内での挙手発言)が最も比重が重くなっています。発言の評価は量だけでなく質も問われます。受講生全員の講義への参加を目指し、講義を運営していきます。
■本講義はできるだけ客観的な評価を実現するため、講師による評価に加え、参加者による相互評価を採用しており、その割合も比較的高くなっています(20%)。このときの相互評価は、自分が気づきを得られた発言を行った人、講義の充実に貢献したと思う人を各セッションごとに自分以外の3人を選んで頂きます。あくまで主観であり、自分から見た評価で構いません。記憶が鮮明なうちに記録するため、必ずSession毎に記載してください。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 後藤 俊夫「ファミリービジネス 知られざる実力と可能性」白桃書房(2012)978-4561235835
  • 明治大学ビジネススクール 編「ファミリービジネス MBA講座」同文舘出版(2019)978-4495390297
  • 磯山友幸「「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス」日経BP社(2016)978-4822235659
  • 梅津 光弘「現代社会の倫理を考える〈3〉ビジネスの倫理学」丸善(2002)978-4621049921

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

(講義で取り上げる企業について詳しく知りたい方)
(株)林原「林原家 同族経営への警鐘」林原 健(著)ISBN-13: 978-4822263997(使用するケースの基となった書籍)
(株)林原「破綻──バイオ企業・林原の真実」 林原 靖 ワック (2013) ISBN-13:978-4898314098
(株)林原「背信 銀行・弁護士の黒い画策」  林原 靖 ワック (2016) ISBN-13:978-4898314456
松井証券 (株) 「おやんなさいよでもつまんないよ」 松井道夫  日本短波放送  (2001) ISBN-13: 978-4931367982
出光興産 (株) 「海賊と呼ばれた男(上)」 百田尚樹 講談社文庫 (2014)ISBN-13:978-4062778299
出光興産 (株) 「海賊と呼ばれた男(下)」 百田尚樹 講談社文庫 (2014)ISBN-13:978-4062778305
出光興産 (株) 「 海賊と呼ばれた男(DVD)」 監督: 山崎貴 Sony Music Marketing inc. (2017) JAN:4517331038313

(ファミリービジネスをさらに深く学びたい方)
・「企業統治」吉村、田中、伊藤、稲葉 中央経済社 (2017) ISBN-13: 978-4502225116 【Google Classroomに一部複写をアップロードしています】
・「オーナー社長 最強烈伝」 週刊ダイヤモンド 2018年 4/14 号 [雑誌] (2018) ASIN: B07CCZXJ1X
・「同族企業はなぜ強いのか」 ダニー・ミラー、イザベル・ル・ブルトン=ミラー Harvard business school press (2005) ISBN-13: 978-4270000724 
・「ファミリービジネス 最良の法則」 ランデル カーロック、ジョン ワード ファーストプレス (2015) ISBN-13: 978-4904336816
・「ファミリー企業の経営学」 倉科 敏材 東洋経済新報社 (2003) ISBN-13: 978-4492521380
・「創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか」  田久保 善彦  グロービス経営大学院 (2014) ISBN-13: 978-4492533512
・「成功しているファミリービジネスは、何をどう変えているのか?」 矢部 謙介、小河 光生  同文舘出版  (2015) ISBN-13: 978-4495385019

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

高い評価を頂いていますが、これまでの講義スタイルをベースに毎回改善を加えた講義を構成しています。以下、前回からの大きな変更点です。

改善点1:Session#1では書籍『「林原家 同族経営への警鐘」林原 健(著)ISBN-13: 978-4822263997』を使用していましたが、書籍一冊は負担が大きいこと、不要な情報も含まれていることから講師が作成したケースを使用します。事実関係は同書籍に拠ります。

改善点2:これまでSession#5で使用していたマリオットコーポレーションのHBSオリジナルケースはファイナンスの要素が必要となり「本講義での論点にたどり着けない」という意見を頂いてきました。そこで、今年から同ケースを基に講師が作成したケースを使用します。出典は同ケースおよび関係書籍であり、事実関係はこれらに拠ります。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

株式会社角屋食品代表取締役、農学博士(Ph.D.)、経営学修士(MBA)。
1979年鳥取県境港市生まれ。2005年神戸大学大学院博士課程早期修了。1年間の大学勤務を経て、味の素株式会社に入社。2015年名古屋商科大学ビジネススクール早期修了(2014年度成績優良学生、Case Award受賞)。同年、味の素を退職し、角屋食品に入社。翌年より代表取締役を務める。ファミリービジネス、中小企業経営だけでなく企業倫理、道徳哲学、経営哲学に関心を持ち研究を進める。2016年より名古屋商科大学ビジネススクール客員講師を務める(2019年度、2020年度、2021年度、2022年度Teaching Award受賞)。鳥取県補助金等審査会委員(2021年度、2022年度、2023年度)、山陰放送番組審議会委員(2023年度)。

【学位】
農学博士(神戸大学大学院 自然科学研究科)
経営学修士(名古屋商科大学ビジネススクール)
工学準学士(米子工業高等専門学校)

【所属学会】
事業承継学会
ファミリービジネス学会

Dr. Naoki Kadotani received his Ph. D. in Graduate school of science and technology at Kobe University, obtained his MBA from Nagoya University of Commerce & Business. He worked as a post-doctoral fellow at Kobe University, and as a researcher at Ajinomoto Co., Inc.. He is the representative director and the owner of Kadoya Foods Co., Ltd. which taken over from his father, the founder.

(実務経験 Work experience)

【職歴】
2005-2006 神戸大学博士研究員(日本学術振興会特別研究員)
2006-2015 味の素株式会社
2015-2016 株式会社角屋食品 常務取締役
2016- 名古屋商科大学大学院 客員講師(現任)
2016- 株式会社角屋食品 代表取締役(現任)

Refereed Articles

  • (2016) Exogenous proteinogenic amino acids induce systemic resistance in rice. BMC Plant Biology 16(60): 1471-2229






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